魁!!○塾
「死の綱渡り!」の巻


(※この先は例によって寛容の心が試される内容となっていますので、あらかじめご了承ください)



キャスト
剣桃太郎:さくら
赤石剛次:知世
富樫源次:小狼
虎丸龍次:ケルベロス
雷電:山崎
セティ(ファラオスフィンクス):黒鋼

その他、わけのわからんキャストでお贈りします。
あと、舞台が変わったように見えるのは気のせいです。
そんな細かいことを気にしていては男塾は楽しめません。

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〜〜〜前回までのあらすじ〜〜〜

CLAMP最強作品を決めるべく世界最大の武道大会、玖乱賦淫椀多亜乱弩(クランプinワンダーランド)へと乗り込んだ友枝町一行!
予選リーグ決勝で待ち受けるは強敵ツバサ・クロニクル十六旅人!
初戦は苦闘の末ユエがファイ&ユゥイコンビを破ってまずは一勝!
しかし、まだ戦いは始まったばかり!
ツバサ・クロニクル十六旅人、次なる相手は・・・・・・!

さくら:「ユエさん、おつかれさま」
知世 :「見事でしたわ、ユエさん」

ユエ :「うむ。だが、さすがに決勝ともなると一筋縄ではいかんな。くれぐれも油断するな」
ケロ :「よっしゃあ! 次はわいの出番やな」
小狼 :「なにを――! 今度こそおれの出番だ!」
知世 :「待って。あれはいったい?」
ケロ :「あ〜〜ん?」

ドドドドドドドド・・・・・・

小狼 :「な、なに―――っ! なんだ、あいつは―――っ!」
ケロ :「ば、馬鹿でかい弓を引いてこっちを狙っとるで―――っ!!」

ギリギリ・・・・・・
ビシュッ!!


小狼 :「うわああっ、は、放った矢がこっちに飛んでくる―――っ!」
ケロ :「げぇ!」


ガシィッ!!

小狼 :「な、なんだこれは・・・・・・?」
ケロ :「矢のケツにロープがついている・・・・・・!」
小狼 :「こ、こっちの崖とツバサ陣地側の崖の間にロープを渡しやがった―――っ!!」

ドゴオォン!


黒鋼 :「これでいい」
蘇摩 :「ふっ、黒鋼。おまえという奴は相変わらずだな」
黒鋼 :「蘇摩、そこでおれの妙技を見ているがいい」


スッ、スッ

小狼 :「な、なに―――! あいつ、ロープを渡り始めた―――っ!」
ケロ :「す、するとまさか・・・・・・!」


ドオオオオオオオオ

黒鋼 :「さあ、くるがいい。CCさくら次なる勇士よ!」
小狼 :「やはりあいつ、こ、このロープの上で戦うつもりだ―――っ!」
ケロ :「ロープの中央まで歩み出てわいらを手招きして誘っておるで―――っ!」

山崎 :「ぬぅっ、あれが世に聞くクレオパトラの煩悶・・・・・・!」
小狼 :「知っているのか、山崎!」
山崎 :「うん。クレオパトラの煩悶っていうのはね」


クレオパトラの煩悶・・・
古代エジプトで盛んに行われたという究極の決闘法。
その要諦は高所にロープを張り、その上で挑戦者同士が戦うというものである。
最初は灌木など5〜10m程度の高さで行われていたものが次第にエスカレートし、ついには高さ100m以上もあるピラミッドの間にロープを張るまでに至ったという。
ロープ1本の上で戦うための卓越したバランス感覚はもとより、落下への恐怖に耐える強靭な精神力が必要とされたことは言うまでもない。
ネフェル王朝期に特に盛んとなったが、そのあまりの危険さに憂慮したアメンホテプ三世より禁止の令が出されて以降衰退していった。
なお、ピラミッドがある時期より急激に大型化した理由はこの決闘の高さを確保するためという説があるが学会では支持されていない。

民明書房刊:「エジプト王朝興亡史」より


小狼 :「じょ、冗談じゃない! こんな細いロープの上でどうやって戦えっていうんだ! 下まで優に50mはある。落ちたらただじゃすまないぞ!」
ケロ :「そうやそうや! お前一人でサーカスの綱渡りの曲芸でもやっとれ―――っ!」

黒鋼 :「ふっ、臆したか。一番くじ即日完売と聞いていたが。どうやら噂ほどではなかったようだな」


ズオオオオオオオ

さくら:「と、知世ちゃん、どうしよう」
知世 :「あら。そんなの簡単ですわ。このロープを切っちゃえばいいのです。そうすればあの方は谷底に直行! 楽勝ですわ」
さくら:「それでいいの? う〜〜んと、敵の提案してきた決闘法には応じなければいけないっていうのがこういうマンガのお約束な気がするんだけど〜〜。いいのかな」
知世 :「CCさくらは格闘マンガじゃありませんから。それでは!」


シャキ〜〜ン

黒鋼 :「お、おいっ! 知世! それで何をする気だ! ま、まさか・・・・・・?」
知世 :「おほほほ。この世に斬れぬものなし一文字流斬岩剣! えぇ〜〜いっ!」

スパッ!

黒鋼 :「どわあああああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ひゅ〜〜〜〜ん・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・





蘇摩 :「やりおるなあ奴。黒鋼をああもたやすく倒すとは・・・・・・!」
侑子 :「でも黒鋼はわれらツバサ十六旅人にあって一番の小者。とりたてて驚くことではないわ」

空汰 :「一文字流斬岩剣の剛剣か。どうやらここはわいの巧断の出番のようやな。ハニー、そこでわいの活躍を見ててくれや!」

嵐  :「期待してるわ(棒読み)」

空汰 :「おう! まかせといてくれ!」
シャオ:(空汰さん・・・・・・。それって連敗フラグですよ・・・・・・)
サクラ:「シャオランくん、なにボーっとしてるの。空汰さんの次はシャオランくんの番だよ!」
シャオ:「へっ? お、おれですか?」
サクラ:「そうだよ。だってファイさんも黒鋼さんもやられちゃったもん。わたしもモコちゃんも戦えないからシャオランくんしかいないでしょ。がんばってね!」
シャオ:「う・・・・・・。なんかやな予感が・・・・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・

激化する死闘! CCさくら VS ツバサ・クロニクル!
空汰! 男塾的展開ではその台詞はどう見ても連敗フラグだ!
あとシャオラン(写し身)! いやな予感の的中率は男塾では100%だぞ! 大丈夫か?
次回! 魁男○!
「明かされた真実!の巻」


一応ツバサ再開記念作品ということで。
ツバサの再開はうれしいところですが、堀鍔学園の方もなんとかしてくれ〜〜と言いたいです。
ここから一波乱か? ってところで中断されてますので。

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