『お薬?(パラレル版・裏・オチ)』



「・・・ということになっていたかもしれませんわ!」

「知世ちゃん!声が大きすぎるよ!他の人に聞こえちゃうよ〜」

ここは友枝中学2年3組の教室。
お昼休みの時間。
さくらが昨日の事の顛末を知世に報告したところだ。
さくらとしては小狼の誠実さを訴えたつもりだったのだが、知世はそんなものは頭から信じていない。
妄想全開で小狼がさくらを陵辱するストーリーをまくしたてた。

「いいえ!これだけは言わせていただきますわ!さくらちゃんは殿方を信じすぎます!」
「知世ちゃ〜ん。小狼はそんな人じゃないよ」
「さくらちゃんの考えは甘すぎますわ!李さんが今回なにもしなかったのはたまたまですわ!いえ、さくらちゃんを安心させて次こそ卑劣で汚らわしい罠に落とし込むつもりですわ!」

どうやら知世はなにがなんでも小狼を強姦魔にしたてあげたいようだ
彼女の頭の中では小狼を警察に告発し、国外追放する手順まで整っているのだろう。

「け、けがらわしい罠って・・・と、知世ちゃん?(汗)」

「あぁっ!さくらちゃんが卑しい薬でお体の自由を奪われたあげく○○○で×××されて△△△で□□□まで強制されてその上○×△で×□○を×△□して・・・・・・・・・・・・」

「知世ちゃ〜〜〜ん(泣)」

もはやさくらの言葉など暴走を始めた知世には届かない。
完全に「イって」しまった目で妄想を撒き散らしている。
まあ、それはいつものことである。

だが今回に限ってはさくらは知世にある疑念を抱かずにはいられなかった。

(知世ちゃん・・・なんでそんなに具体的なシチュエーションがスラスラ出てくるの?それと知世ちゃんの頭の中でわたし、ヒドイ目にあってるんだよね?なのに、どうしてそんなにうれしそうな顔してるの?)

知世が口にしているのは知世自身の願望ではないのかと・・・

今後、知世の家で出される食べ物には決して手をだすまいと堅く心に誓うさくらだった。

END


オチはいつも通りバカギャグで。

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