『桜猫物語・番外編』

※この先、R-18指定な内容を含みます。苦手な人と18歳未満はご遠慮ください。



みゃぁぁぁぁ〜〜〜 みゃぁぁぁ〜〜〜
みゃぁぁぁぁ〜〜〜 みゃぁぁぁ〜〜〜

すごい声だな。
春だからな。
猫たちがさかる季節だからな。

みゃぁぁぁぁ〜〜〜 みゃぁぁぁ〜〜〜
みゃぁぁぁぁ〜〜〜 みゃぁぁぁ〜〜〜

あぁ、本当にすごいな。
きっと、あちこちでさかってるんだろうな。
草むらで、樹の上で、屋根の上で。
さかり合ってるんだろうなあ。

「にゃぁぁぁ・・・・・・」

ん、どうしたんだ。さくら。
お前までそんな声を出して。
まさか、お前もあいつらと一緒にさかりたいとか思ってるんじゃないだろうな。
ダメだぞそんなのは。
あんな奴らとさかり合うなんておれは許さないからな。

「しゃおらん・・・・・・」

そんな顔したってダメだ。
今夜はお前を外には出さないからな。
もしもお前を外に出してしまったら。
あいつらが一斉にお前に襲い掛かってくるにきまってる。
あんな奴らにお前が汚されるなんておれには耐えられないよ。
もっとも外に出ようったって出られないだろうけど。

「うん・・・・・・んん・・・・・・」

ふふっ、無駄だぞさくら。
どんなに頑張ったって体を動かすことはできないからな。
その首輪をしてる限りは。
その首輪は特別中の特別だ。
どんな強い魔力の持ち主だって、それをつけてる限りは指一本動かせないぞ。

「しゃおらん・・・・・・」

あぁ、さくら。
そんな目でおれを見ないでくれ。
おれだってお前にこんなことはしたくないんだ。
だけど、さくら。
お前は猫だから。
春は猫の発情期だから。
発情期の猫はおかしくなってしまうから。
今、お前の体を自由にしてしまったら。
お前はあいつらのところに行ってしまうんだろう?
その体の火照りを鎮めるために。
そんなのは絶対に許さないぞ。
お前の体にさわっていいのはおれだけだ。
おれだけがお前の体を自由にしていいんだ。
おれがお前の火照りを鎮めてやるから・・・・・・

そのかわいい胸も。
くちびるも。
女の子の大事なところも。

全部、おれが可愛がってやるから。
お前が満足するまで。

あぁ、それにしてもさくら。
お前の体はなんてキレイなんだ。
こんなにキレイなものをおれは初めて見るよ。
想像していたよりもずっとキレイだ。
おっと、誤解しないでくれよ。
おれには邪な気持ちなんか少しもないんだ。
お前の裸が見たくてこんなことをしてるんじゃないぞ。
ただ、発情期に入ったお前の体におかしなところがないか、それを確認しているだけなんだ。
本当だぞ。
でも、確認してやっぱり正解だったな。
もう、こんなにおかしくなっちゃってるじゃないか。
なんなんだ、さくら。
その胸のポッチリは。
どうしてそんなに尖ってるんだ。
そうか。
おれに摘んでほしいんだな。
こんな風に。

「んあぁぁっ!」

おおっと。
ゴメンゴメン。
ちょっと力が入りすぎちゃったみたいだ。
痛かったか。すまなかったな。
もっと優しくさすってやらないと。

「ふぅん・・・・・・んぁ・・・・・・」

今度はいい感じみたいだな。
ん。
そうかそうか。
右だけじゃ満足できないか。
安心しろさくら。ちゃんと左も弄ってやるから。

「んぁぁ・・・・・・」

こっちも敏感だな、さくら。
擦ればさするほどしこってくるよ。
それにしてもさくら。
お前、けっこう胸があるんだな。
もっとちっちゃいと思ってたよ。
それとも興奮してるせいなのか。
そうかそうか。
それじゃあ先っぽだけじゃ満足できないだろう。
きちんと根元まで揉んでやらないとなぁ・・・・・・

「きゃぅぅっ!」

やわらかい。
なんて柔らかさだ。
さくら、お前の胸はなんてやわらかいんだ。
やわらかくてしっとりしてて。
それなのにとっても弾力があって。
とっても不思議な感触だ。
こんな不思議なものが世の中にはあったのか。
これも初めてだよ、さくら。
揉めば揉むほどたまらなくなってくるよ。

「ハァッ、ハァッ」

おや。
どうしたんださくら。
そんなに息を荒くして。
舌まで出しちゃって。
そうかそうか。
今度はそこを弄ってほしいのか。
それじゃあ今度はそこだ。
そこは指じゃあだめだな。
さくら。
これからするのはキスっていってな。
特別な相手としかしちゃあいけないことなんだ。
わかるか。
これはおれがお前のことを特別だって思ってるってことなんだぞ。
キスをしたらお前の特別もおれに決まっちゃうってことなんだぞ。
さくら・・・・・・

!?

「あぁん・・・・・・」

こ、こいつ!?
おれより先に舌を捻じ入れてきた?
そんな知識があるわけないのに?
本能なのか?
それともおれを欲しがってるっていうのか?
だけど。
いけないなあ、さくら。
そういうのは男の方からすることなんだ。
女の子の方からそんなことしちゃあダメなんだぞ。
そんなことをすると。
こんな目にあっちゃうんだぞ。

「んん!? ん、んんっ、ううんん!!」

どんな気分だ、さくら。
お口の中を掻き回されるのは。
おっと、逃げようったってダメだぞ。
これは男を挑発した罰なんだからな。
おれの舌はどんな味がする?
お前の舌はとっても美味しいぞ。
絡めてるだけじゃ物足りない。
このまま引きちぎって食べちゃいたいくらいだ。

「ぅん〜〜! んん〜〜っ!!」

ふふっ、そんなに怖がらなくても大丈夫だよ。
ホントに食べちゃったりしないから。
おいおい、泣かないでくれよ。
そんなに泣かれるとおれが酷いことをしてるみたいじゃないか。
これはお前のことを思ってのことなんだからな。
でも、本当に美味しいなあお前の舌は。
やっぱり少しだけ食べちゃってもいいか?

「んふぁっ。しゃ、しゃお・・・・・・らん・・・・・・」

ふぅっ。
いけないいけない。
おれの方が楽しんでどうする。
さくらを悦ばせてあげないといけないのに。
さぁ、さくら。
待たせたな。
これからが本番だ。
女の子の一番大切で一番気持ちいいところ。
たっぷりと可愛がってやるからな。

おやおや、さくら。
まださわってもいないのにもうこんなにベチョベチョにして。
いやらしい子だなあ、さくらは。

「やぁ・・・・・・いやぁ・・・・・・」

なにがイヤなんだ、さくら。
こんなにしてるのにイヤはないだろう。
こんなにしちゃったらもう、イヤなんて言っちゃダメなんだぞ。
こんなにおつゆを垂らしちゃったら。

「ひゃぅぅっ!」

うっ、やっぱりキツイな。
指一本でも入りそうもない。
まだ中まで弄ってやるのは無理か。
でも大丈夫だぞ、さくら。
中まで穿ったりしなくても。
ちゃんとお前を満足させてやるからな。
こうして舌で優しく・・・・・・

「あっ、あぁぁ、あぁぁっ!」

そんな声を上げてさくら。
気持ちいいのか。
ならもっと舐めてやるぞ。
本当はこの奥までおれでいっぱいにしてやるのが一番いいんだけど。
今のお前には無理そうだからな。
周りの襞だけにしておいてやるよ。
その分、念入りに可愛がってあげるから。
ここも柔らかいなあさくら。
やわらかくてぷるぷるしてる。
それにとってもキレイなピンク色だよ。
こういうのをサーモンピンクっていうのか。
このちっちゃな突起もとっても可愛いなあ。
キスしてあげよう。

「ひ? ひぁぁぁっ!」

やっぱりここが一番敏感なのか。
ようし、重点的に弄ってやろう。
こうして。ちょっとひっぱって。
剥き出しにして。
歯をあてて・・・・・・

「んぁぁぁ〜〜〜〜っっ、しゃおらん、しゃおらん!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・

どうだった、さくら。
気持ちよかったか。
ん、さくら。
どうした、さくら。
さくら。
おい、さくら。
・・・・・・。
気絶してる。
ひょっとして、イッたのか。
どうやらそうみたいだな。
これで少しは体の火照りもおさまるだろう。
やれやれだ。

けど、これはやっぱりちょっとマズイな。
さくらはよくてもおれの方がもたない。
こんなのを続けてたらいつ、おれの抑えがきかなくなるかわからないよ。
このままじゃ、さくらを傷つけてしまう。
春が終わるまでずっとこんなのじゃおれの方がもちそうもない。
しかたないな。
あまり気はすすまないけど。
ここは柊沢の力を借りることにするか。

―――――――――――――――――――――――――――――――――

だが。

「発情期? なにを馬鹿なことを言ってるんですか。さくらさんにそんなものはありませんよ」

翌日、尋ねた柊沢の口から出たのはおれの予想外の言葉だった。
さくらに発情期はないだと?
そんなバカな。

「前にも言いましたが、さくらさんの猫の属性はさくらさんを感じた人のイメージによるものです。ホンモノの猫の生態とはほとんど関係がありません。当然、発情期なんてものもありません」

言われてみればたしかにその通りだ。
たとえば、さくらの好きな食べ物は猫のそれよりも人のそれに近い。
もっとぶっちゃけて言ってしまえば女の子のそれだ。
時折、猫らしい仕草を見せる時もあるけど、それもホンモノの猫というより人が考える猫っぽいイメージって感じだ。
で、でも!
それじゃあ昨夜のあれはいったい、なんだっていうんだ?

「で、でも! 昨夜のさくらはたしかに発情していたぞ。お前の説が正しいんならあれはなんだっていうんだ」
「それもおそらくは人のイメージの影響ですよ。さくらさんは猫だから春には発情するはずというイメージの影響でしょう。それともさくらさんに発情して欲しいというイメージですかね」
「人のイメージって・・・・・・。それってやっぱりおれの?」
「貴方以外に誰がいるというんですか」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・

くそ。
あの柊沢の人を軽蔑しきった眼差し。
思い出すと腹が立ってくる。

「しゃおらん」

あぁ、さくら。
ゴメンゴメン。
お前の相手をしてやるのを忘れていたよ。
おいで、さくら。
そうそう。
いい子だぞさくら。

まったく柊沢のやつ。
さくらには発情期はないだと?
バカなことを言うな。
さくらは猫なんだ。
春には発情するにきまってるじゃないか。
ほら。
もうこんなに頬を真っ赤にして。

「ふぅ・・・・・・んぁ・・・・・・」

ちょっと撫でてあげただけでもうこんなになってる。
当然だよな。
猫なんだから。
発情してるんだから。
心配しなくてもいいぞさくら。
今日もおれがお前の体を鎮めてあげるから。
今日もいっぱい、さくらのことを可愛がってあげるから・・・・・・

END


おまけ編でした。
おまけというよりこっちの方が本編みたいなものですが。
実のところ、ストーリー自体は本編よりもこっちの方が先に出来ていました。
なので、書き始めたらあっさりと出来上がってしまいました。
やはり小狼鬼畜ものは書きやすいです。

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