『桃太郎・鬼ヶ島異聞』
拍手お礼ストーリー
日本迷作劇場その2 桃太郎・鬼ヶ島異聞 後編
キャスト
桃太郎:小狼
鬼:さくら
鬼(真):サクラ姫(ツバサ・大人バージョン)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
「さくら!?お前・・・さくらなのか!?」
「小狼くん・・・」
ゆっくりと身を起こす鬼さんを桃太郎さんは驚愕の眼差しで見つめていました。
桃太郎さんを見つめる瞳、これだけはさっきまでと変わっていません。
しかし、それ以外は・・・
スラリと伸びた手足。
豊かに実った胸の果実。
完璧に整ったプロポーション。
艶やかな色気。
そこにいるのは「少女」ではない完全な「女性」。
それも都でも滅多にお目にかかれない至高の美を備えた女性です。
「さくら・・・お前なのか。これが、お前の・・・真の姿なのか・・・?」
さすがの桃太郎さんも驚きを隠せません。
でも、心の中では
(こいつはいい。「女の子」と「女性」、両方楽しめる。一粒で二度美味しいってのはこのことだな!)
などとアホウなことを考えてます。ほんまにこの男は・・・
「小狼くん・・・わたし小狼くんが欲しい・・・ちょうだい、小狼くんを・・・」
「あ、あぁっ!オレの体はお前のものだ!好きなだけ持っていけ!」
「ほんと・・・?うれしい、小狼くん・・・」
すーっっと桃太郎さんの顔に近寄ってくる鬼さんの唇。
赤い・・・紅い・・・紅すぎる唇。
(おぉっ、この形態になるとずいぶん積極的になるんだな。こいつは楽しめそうだ!)
大喜びの桃太郎さん。
でも、鬼さんの唇は桃太郎さんの顔は素通り。そのまま首筋に近寄っていきます。
(ん?そっちにキスか?情熱的だな。そういうのも悪くないけど)
すーっ・・・・・・
ぴとっ。
ガプッ!!!
ぷっしゅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜
「え?あれれ?え?え?」
なにかとっても鋭いモノが首筋にブッスリ突き刺さってくる痛み。
そこから生暖かいモノが吹き出てくる感触。
そして
ちゅーっ、ちゅーっ・・・
ごくっ、ごくっ、ごっくん!
なにかをちゅーちゅー吸われてます。
なんか、とっても大事なものをちゅーちゅー吸い取られています。
「美味しい・・・とっても美味しいよ、小狼くん・・・」
(え?え?えぇぇ〜〜〜っ!?す、吸ってる〜〜〜??オレの血を吸ってる〜〜〜!?オレが欲しいって、オレの血が欲しいっていう意味か〜〜〜???)
「ちょうだい・・・もっと小狼くんをちょうだい。もっと・・・もっと・・・」
(うわわぁぁ〜〜〜!やめろ〜〜〜!あ・・・いかん、気が遠くなってきた・・・ってここで気絶したら・・・や、ヤバイ!!!・・・って、あ・・・ぁ・・・)
必死の抵抗も空しく、薄れ行く意識。
それが完全に消え去ろうとする瞬間、桃太郎さんはお爺さんの話を思い出すのでした。
『桃太郎や。人を喰う悪い鬼を退治しておくれ』
そうだ。この鬼は人を喰うんだったと・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――――
「小狼く〜〜〜ん、まだ寝てるの?もう朝だよ〜〜〜。早く起きて、起きて!」
翌朝。
桃太郎さんは鬼さんに叩き起こされました。
鬼さんは元の姿に戻っています。どうやらあの姿は一時的なもののようです。
「さくら・・・。お前、昨日のこと何も覚えてないのか・・・?」
「昨日?昨日なにかあったっけ?そういえば、お腹の下あたりがちょっぴり痛い気がするけど。小狼くん、なにかしたの?」
「覚えてないのか・・・」
「そんなことより早く起きてよ!早く遊ぼうよ!」
「・・・・・・」
良質な栄養をたっぷりと補給して元気いっぱいの鬼さん。
対照的にカラカラに干からびた桃太郎さん。
この日からエッチをとるか命の安全をとるか・・・桃太郎さんにとってまたも苦難の選択の日々が始まるのでした。
えんど
拍手お礼ストーリーの再掲です。