桃太郎


拍手お礼ストーリー
日本迷作劇場その1 桃太郎

キャスト
桃太郎:小狼
お爺さん:桃矢
お婆さん:雪兎
キジ:エリオル
猿:山崎
犬:ケルベロス
鬼:?

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桃から生まれた桃太郎。そんな桃太郎が14歳になったある日。
お爺さんからいきなり鬼退治を命じられました。

「何でオレがそんなことしなきゃいけないんですか?」
「桃太郎や。お前のその力は世のため人のためのものなんだよ」
(うちにはユキっつー大食らいがいるんだよ!これ以上、無駄飯食いを置いとく余裕はねえ!)
「お爺さんの言うとおりだよ桃太郎。困ってる人達のために頑張るんだよ」
(ごめんね〜李くん。でも、君がいると桃矢とイチャイチャしづらいんだよね〜)
「・・・」

体のいいやっかい払いじゃねーのか?という気はしましたが世のため、人のため、と言われては断るわけにはいきません。
お婆さんが用意してくれたキビ団子を胸に一路、鬼が島を目指します。

途中、
「貴方ならできますよ・・・」などとわけのわからん台詞をのたまう眼鏡をかけたキジ、
「鬼って言うのはね〜」と意味不明のウンチクをとばす目の細い猿、
「人生いろいろや!よっしゃぁぁぁ〜〜〜!!!」とエセ関西弁でしゃべる犬、
といった個性的なメンバーを仲間にして辿りついた鬼が島。

そこで一行を出迎えたのは・・・ちんまりとした可愛らしい鬼。

「おい。あれが鬼なのか?なんか想像してたのと違うけど」
「見た目に騙されてはいけません。あれこそ都を騒がす恐ろしい鬼の正体なのです」
「ひど〜い!さくら鬼じゃないもん!」

キジの暴言に怒ったのか、鬼が金棒(星の杖)片手に襲い掛かってきます。

「『火(ファイアリー)!』『雷(サンダー!)』」
「うっ、やっぱりこいつが鬼か!雷帝召来!」

バシィッ!
ドカァッ!
ズバァッ!

果てしなく続くかと思われた激しい戦い。
それは鬼の素っ頓狂な声であっさりと幕を閉じました。

「あああぁぁぁ〜〜〜っ!!!」

何事かと思って鬼の視線を追った小狼の目に入ったのは・・・お宝を満載した船で鬼が島を離れようとするキジ、猿、犬の三人。

「貴方が鬼の注意を引き付けてくれたおかげでうまくいきましたよ」
「李くん、じゃなくて桃太郎さん。またね〜〜〜」
「小僧、ほなさいなら〜〜〜」

ぼーぜんと立ち尽くす桃太郎。

「さくらのオモチャ・・・とられちゃった・・・。ひどいよ・・・え〜ん、え〜ん」

しくしくと泣き出す鬼。

「な、泣くな!ほら、これをあげるから泣くのはやめろ」
「これ・・・お団子?むしゃむしゃ・・・えへへ、美味しいね」
「(うっ、こいつ・・・よく見るとすごく可愛い・・・)」
「でも、オモチャ全部持ってかれちゃった。もう遊べない・・・ひっく・・・」
「だから泣くな!これからはオレが遊んでやるから!もう泣くな」
「ほんと?さくらと遊んでくれるの?」
「あ、あぁ!(その目は反則だろ!可愛すぎる・・・)」
「ずっと?ずっと一緒に遊んでくれる?」
「あぁ!これからはずっと一緒だ!」
「わ〜い」

こうして桃太郎と鬼は鬼が島で仲良く暮らしたそうです。

めでたしめでたし。

(桃太郎ってこんな話だったか〜〜〜???でも、まぁいいか。さくらと一緒だし・・・)

えんど。


拍手お礼ストーリーの再録です。

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