『クリスマスランチ・後編』


(※この先は完全に「男性視点」のR18指定なので苦手な方と18歳未満の方はご遠慮ください。
小狼が鬼畜でもOK!という方だけどうぞ。)

















こんな時、いったいどういう顔をすればいいんだ。

世にはいわゆる“女体盛り”というものがある。
裸の女性の上にお刺身やら果物を盛って楽しむという下衆な遊びだ。
悪趣味な遊びではあるが、あれはまだ常人の理解の範疇にあると言っていい。
ここで、さくらの上にお刺身でも盛ってあったのならオレも苦笑する程度で済ませられた。
だけど、今、皿の上にあるのはさくらと少々のパセリ、それに1枚のクリスマスカードだけである。
他に食べられそうなものはない。
あくまでもさくら自身が“料理”なのだ。
それを“食べる”ということはつまり・・・

いかん。頭が痛くなってきた。
あいつの頭の中は一体、どうなってるんだ!
どこの世界に同級生を“肉料理”に仕立てるヤツがいる。
しかも、それを男に喰わせようとするなんて。
そんな女の子、異世界を巡り歩いたって会えないと思うぞ。
違う世界にもアイツがいる可能性はあるけど。

だがな、大道寺。
今回はお前にしては少しばかり詰めが甘いな。
たしかにとても刺激的な“料理”だよ。
1年前のオレだったら鼻血を吹いて卒倒するか、我を忘れてむしゃぶりつくか。
いずれにしてもお前を楽しませる結果になってただろう。
でも、今のオレは違うぞ。
さくらの身体を見るのは初めてじゃないんだ。
ま、たしかにこんな明るいところでマジマジと見つめたことは何度もないけど、それだって初めてじゃない。
当然、見ただけじゃない。これがどんなに美味しいかもよ〜〜く知ってる。
今さらこの程度でおたついたりはしないんだよ。
残念だったな。

それともなにか。
まだ何か隠し玉でも用意してるのか。
パッと見たところ、そんなものは無いようだけど。
さくらの格好は手首と足首を背中に揃えて縛り、タオルで口を塞ぐという、いわゆる
「探偵番組で誘拐される女の子の縛られ方」
だ。
とても扇情的な格好ではあるけど、ちょっとパンチが足りないな。
理性を抑止を振り切ってまでエッチをするには至らないよ。
特にお前の用意した部屋の中ではね。
隠しカメラで録画されてるにきまってるからな。
あと何かあるとしたら、このクリスマスカードか。
これに卑猥な言葉でも羅列してあるのか?
どれどれ・・・

『メリー・クリスマス 李くん!
李くん、いつもいつもお世話になっています。
そんな李くんへ、知世からの心ばかりのクリスマス・プレゼントです。
大道寺知世特製、スペシャル肉料理ですわ〜〜
李くんのためにじっくりと念を入れて下拵えをしておきました。
さぁ、冷めないうちに召し上がって、知世の味付けをたっぷりと堪能してくださいな。
おほほほほ〜〜〜〜  大道寺知世』

・・・?
なんだこれ。
これだけか?
特にエッチなことは書いてないな。
同級生を肉料理っていうのは勘弁して欲しいところだけど。
それに、下拵えだの味付けだの書いてあるけど何のことだ?
見たところ別にソースがかかってるとか、クリームを塗ってあるとかはないみたいだけど。
特に変わったところはないよな。
いつもと同じだよ。

火照った頬も
可愛らしく膨らんだ胸も
オレを誘ってるみたいに尖ってるところも
淫らな蜜で光る女の子の部分も

何一つ変わらない。
何一つ・・・・・・?

いやいや!
ちょっと待て!
いつもと同じってどういうことだよ!
オレがさくらの裸を見る時っていったら、エッチなことをしてる時だよな!
それと同じ状態ってどういうことなんだよ!
さくら、なんでそんなに紅い顔をしてる?
お前の胸先、どうしてそんなに尖ってるんだ?
それに、その股間のぬめりはなんなんだよ。
なんでオレとエッチをしてる時と同じ状態になってるんだよ!
どういうことなんだよ、これは!
まさかお前・・・大道寺のやつに・・・?

ウソだよな、さくら。
なあ、さくら。ウソだと言ってくれよ。
大道寺のやつに身体を許したなんてことはないよな?
あの噂が本当だったなんてことはないよな?
あの忌まわしい噂が・・・

―――――――――――――――――――――――――――――――――

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

『なあなあ。大道寺さんと木之本さんって、なんかアヤシイ感じがしないか?』
『たしかにな。大道寺さんが木之本さんを見る目、あれってただの友達を見る目じゃないぜ』
『木之本さんのほうも嫌がってるように見えないし。あの二人がデキてるって噂はやっぱり本当なのかな』
『あれ、でも木之本さんって彼氏がいるんじゃなかったっけ。たしか香港からきてるヤツ』
『李のやつか? たしかにあの二人はつき合ってるって聞くけどな。でも、ひょっとしたら・・・』
『ひょっとしたら?』
『あいつは隠れ蓑なんじゃないか? ほら、女の子同士でつき合ってるってなるといろいろ噂になるだろ。だからそれを隠すためにつき合ってるふりしてるだけ、とか』
『うわ、マジかよ。本当だったら悲惨だな〜〜。わざわざ香港から来てるのにカカシ扱いなんて』

・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・

―――――――――――――――――――――――――――――――――

どうした、さくら。
なんで何も言ってくれないんだよ。
あんな噂はウソだってなんで言ってくれないんだ。
って、喋れるわけないか。口を塞がれてるんだった。
くそっ。
なんか変だな。
頭がボーっとする。まるで霞がかかったみたいだ。
それに息苦しいな。エアコンが効いてないのか。
息が苦し・・・!?

しまった!
この部屋の香水、ただの香水じゃない!
媚香だ!
食べ物は警戒してたけど、まさか空気に媚薬を混ぜられるとは。
大道寺知世! そこまでやるか!

・・・そうかい。
そうまでしてオレを獣にしたいのか。
そうまでしてさくらの乱れる姿が見たいのか。
だったら・・・見せてやるさ。
獣になったオレの姿を・・・
さくらが喰われる様を・・・

―――――――――――――――――――――――――――――――――

「こいつは美味そうな肉だ」

オレの声を聞いた時、さくらの顔には驚きの表情が浮んだ。
どうやらオレがすぐに縄をほどいてくれると思ってたらしい。
小狼くん? なんで助けてくれないの? という顔をしている。
それを無視して両手で思いっきりさくらの胸を握り潰す。

「ふぐぅっ!? んんぅぅっ!」

塞がれたさくらの口から苦鳴が漏れる。
そりゃあそうだ。
こんな風に揉まれたら痛いにきまってる。
悪いなさくら。今日は自分を抑えられそうにない。
でも、お前も悪いんだぞ。
お前が大道寺なんかに誘惑されるのがいけないんだからな。
だいたいだな。お前だったら魔法を使えば大道寺なんかどうにでもできるはずじゃないか。
それをしなかったのは、お前にもその気があったからじゃないのか?
そんなふしだらな女の子はこんな風にオシオキされちゃうんだぞ。
よく覚えておけよ。

ぱくっ

「ひっ・・・ひぅぅっ!」

さくらの口から今度は明らかな怯えのこもった悲鳴があがった。
オレが胸の先端を銜えてやったからだ。
いつもみたいに唇で軽く啄ばむのとは違う。
口を大きく開けて思いっきり頬張る、文字通りさくらの胸を食べるみたいにしてやったからだ。
そのまま歯に力を加えてやったら、さくらの身体は生まれ立ての仔犬のようにふるふると震えだした。
本当に胸を食べられると思ったのかな。
チラッとさくらの顔に視線を向けると、泣きそうな顔でオレを見つめている。

(やめてぇ! さくらの胸を食べないでぇぇっ!)

そんなさくらの声が聞こえてくるかのようだ。
あぁ、可愛いなぁ。さくら。
そんな可愛い顔をされたらもっと苛めたくなっちゃうじゃないか。

「おや。この上のやつは何かな。歯応えが違うぞ」

言いながらさくらの乳首を食い千切らんばかりに引き伸ばす。

「〜〜〜ッッッ!? ぅぁあっ!」

突然与えられた激痛に、さくらは身を仰け反らせて反応した。
そんなさくらの痴態がオレの嗜虐心をさらに煽り立てていく。

ぱくっ、ぱくっ

ふたつの胸のふくらみを何度も何度も頬張り歯型をつけてやる。
その度にさくらの身体はビクンビクンと痙攣する。

すごい。
なんて美味い肉なんだ。
この柔らかさ、暖かさ、歯応え。
最高だ。
胸だけじゃない。
このすべすべしたお腹も最高だ。
真っ白な太股の歯応えもたまらない。
ほどよく脂がのってるうえにキリッと締まってて素敵な噛み心地だ。
本当に食べてしまいそうになる・・・・・・

―――――――――――――――――――――――――――――――――

気がついた時には、皿の上のさくらは無惨な姿となっていた。
全身にくまなくオレの歯形とよだれをこびりつかせたその姿は、狼に喰い散らかされた哀れなウサギ・・・といった風情だ。
もう悲鳴をあげる元気すらなくしたのか、ぐったりとして目を閉じている。
可哀想になあ、さくら。
大道寺にオモチャにされたうえに、オレにまでこんな酷いことをされて。
本当に可哀想だなあ。さくら。

でもな。
これで終わりじゃないぞ。
まだこれはほんの前菜といったところだ。
さてと。そろそろメインディッシュをいただくとしようか。

「くぁぁ・・・あ・・・」

オレに秘奥を貫かれてもさくらはかすかな呻き声をあげるだけだった。
なんの抵抗もせずにオレのなすがままにされている。
すでに精神は限界を超え、抵抗することも応えることもできないようだ。
それでも身体の方はオレの責めに敏感に反応している。
いつもと同じように、いや、いつもよりもきつくオレのものを締め付けてくる。
それとも、そう感じるのはオレがいつもより興奮しているせいだろうか。
縛られて抵抗することのできない女の子を汚すことに悦びを感じるなんて。
自分がこんな下衆野郎だとは思ってなかった。
大道寺のやつはそこまで見抜いていたのか?

くそっ。

結局、何から何まであいつの掌の上で踊らされてたのか。
このテーブルの高さもオレの腰の位置にピッタリ合わせてある。
こしてさくらを責めやすいようにか。
くそっ。ホントに腹が立つ。

腹は立つがまあ、いい。
美味い料理をご馳走してもらったことだしな。
今はこの肉料理をたいらげることに専念するとしよう・・・

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

―――――――――――――――――――――――――――――――――

「んむ・・・ふんん・・・」
「いいぞ、さくら・・・。その調子だ・・・」

まったく。今日のオレはホントにどうかしてる。
さくらにこんなことをさせてるなんて。
これもこの部屋に漂う媚香のせいか。

さくらがオレのものをその可愛いお口に含んで熱心に奉仕している。
口を塞いでいたタオルはとってやったけど、縄の方はそのままだ。
手足を拘束されたミジメな格好で膝立ちになって、ソファに腰掛けたオレに奉仕している。
こんな屈辱的な要求に嫌がりもせずに従ってるのは、さくらの頭も媚香に侵されてしまったせいなのか。

実を言うと、オレはこの口で奉仕させるという行為があまり好きではない。
男が一方的に気持ちいいだけで、愛を確認する行為とは思えないからだ。
それに、女性を卑しめてるみたいでなんとも好きになれない。

だけど今日だけは別だ。

大道寺、見てるか?
お前のことだ。どうせこれも隠し撮りしてるんだろう?
ふん。
いいさ。
好きなだけ見ているがいい。
お前の大好きなさくらちゃんがメチャクチャに汚されるところをな。
世界でただ一人のカードキャプターがどんなはしたない声をあげるのか、その耳に焼き付けるといい。

そして思い知れ。
“木之本桜”が誰のものなのかを!
さくらはオレのものだ!
さくらの身体も心も・・・全てオレのものだ!
お前にはさくらの欠片一つも渡さないからな!

END


クリスマスランチ・後編。
実はこの話、最初は企画サイト様への投稿用に考えていたものです。
ですが、当の企画サイト様に『全年齢向けでお願いします』と書かれていたのであわてて考え直して別のお話を送りました。

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