『誕生日プレゼント(艶・蝕)』


(※この先は完全にR指定なので苦手な方と18歳未満の方はご遠慮ください。
「誕生日プレゼント(艶)」の途中の話になります。)


















本当に綺麗になった。
今の「大人の女性になりつつあるさくら」と記憶の中のカードを追いかけていた頃のさくらの姿がオーバーラップする。
あの頃のさくらは可愛かった。
今のさくらは美しい。
どちらのさくらも本当に素敵だ。

オレはしばしの間、目の前のさくらの裸体を楽しみながら過去のさくらとの想い出に浸っていた。
『跳(ジャンプ)』『水(ウォーティー)』『風(ウィンティ)』『火(ファイアリー)』・・・さまざまなカードを華麗に使いこなしていたさくら。
特にオレが気に入っていたのは『翔(フライ)』のカードだ。
『翔』の羽を背中に生やして空を舞うさくらの姿はまさに「天使」としか形容しようがない美しさだった。
『翔』はある意味、さくらカードに変わったことでもっともその形態を変えたカードだ。
さくらカードになった『翔』は背中に羽が生える形になったが、クロウカードだったころは杖に羽を生やして乗っかる形だった。
二人であの杖にまたがって飛んだこともあったけ・・・などと考えていたらまたまた邪(よこしま)な念が浮かんできた。
満月が近いと本当にしょうもない考えばかり浮かぶな。
もう止める気もないけど。


「さくら、星の杖を出してくれないか」
「え?どうして?」
「ちょっと昔のことを思い出してたんだ。昔のさくらにあの杖はよく似合ってたなって。今のさくらにもきっと似合うと思う。だから見せて欲しいんだ」
「この格好で?ちょっと恥ずかしいな。でも小狼くんがそう言ってくれるなら・・・星の力を秘めし鍵よ・・・」

ゴメン、さくら。
本当はオレ、とんでもないいやらしいこと考えてる。
でも、許してくれるよな?

「封印解除(レリーズ)!」

封印が解け、星の鍵が杖の形に変わる。
そしてさくらが杖を手に取ろうとした瞬間、横から手を延ばして杖を奪った。

「あ、あれ?小狼くん?」

杖を横取りされたさくらが???という顔をオレに向ける。
ああ、もうオレは。
なんていやらしいことを考えてるんだ。
これは全部、月の魔力のせいだ。
オレが悪いんじゃない。
こんなことをするのはオレの本意じゃないんだ。
無茶苦茶な理論で自分を納得させたオレは、奪った杖をさくらの脚のつけねに差し込んだ。

「ひゃぅっ!」

予想外の刺激にさくらが黄色い悲鳴をあげる。
まあ、こんなことをされるなんて予想できるやつの方が少ないだろう。

「しゃ、小狼くん!?な、なにするの!?」
「昔を思い出してたって言ったろ?昔、『翔』がさくらカードに変わる前はお前、こうやって杖にまたがって飛んでたじゃないか」
「だ、だって・・・あの時はちゃんとパンツはいてたし・・・きゃっ!」

杖を前後に揺すって刺激を加える。
さらに杖を持ち上げてさくらの体重が、一番敏感な部分にのしかかるようにする。
まだ性の感覚もなかったあの頃ならともかく、今のさくらには耐えられない刺激だろう。

さくらは振動を抑えるためか、杖の前の部分を両手で押さえつけた。
その格好が図らずも、かつて杖にまたがっていた頃と同じ格好になってしまう。
あの時と同じ格好を今は一糸も纏わぬ姿で・・・。
その妖しい光景に興奮したオレは、杖を揺する手をさらに激しくするのだった。

「ん、ん・・・!小狼くん・・・こんなのダメぇ!」

そう言いながらもさくらの瞳は熱くぬるみ始めている。
神聖な星の杖をイケナイ遊びに使われているという背徳感がさくらを苛んでいるのだろう。
おや、ぬるんでいるのは瞳だけじゃないみたいだな。
星の杖にも、さくらの脚にも妖しい雫が滴り始めている。
それを見たら、オレの中の悪魔がさらなる責めを命じた。

「そうそう。お前、この杖にまたがって宙返りとかしてたよな。こんな具合か?」

ドンッ!

杖の後ろを叩いて激しい刺激を与える。
これにはさくらも耐えることができなかった。

「ひぃっ!・・・ん・・・あぁぁっ!」

さくらはひときわ高い悲鳴を上げるとガクッっと全身の力が抜いた。
杖にすがりついてそのまま倒れこむ。
はぁはぁと荒い息をついたまま起き上がってこない。

イった・・・のか?

いつものオレならばここらへんで正気に戻る。
だけど今日は全然ダメだ。
正気に戻るどころか、さらに欲望が昂進していく。
今、自分がどんな目をしているか鏡を見なくてもわかる。
きっと餓えた獣でも逃げたくなるような目をしているんだろうな。

さくらの股間から抜き取った杖をさくらの顔の前にかざす。
そこはさくらの垂らした雫でぬめっていた。

「大事な杖をこんなに汚して・・・わるい子だな、さくら」
「そ、そんな・・・それは小狼くんが・・・」

そこまで言ってさくらは口を閉ざした。
さくらも気がついたようだ。
オレが月の魔力に憑りつかれて暴走し始めていることに。
こうなったオレはもう、どうにも止められないことをさくらもよく知っている。
あとはひたすらに貪られるだけだということを。
沈黙したさくらに、オレはさらに非道な追い討ちをかけた。

「さあ、さくら。大事な杖なんだろう?ちゃんとキレイにするんだ」
「キレイにするって・・・拭くものなんかないよ?」
「まったく、鈍いやつだな」

そう言ってさくらの口元に杖の濡れた部分を突きつける。
そこまでされて、さくらもオレの意図を悟ったようだ。
おずおずと舌を伸ばして杖に滴った雫を舐め取り始めた。

ぴちゃっ、ぴちゃっ

実際にはそんな音はしていない。
けど、オレの頭の中ではさくらが雫を舐めとる度に聞こえない筈のいやらしい音が響く。
いや、きっとさくらの頭の中でも同じだろう。
何よりも大事な杖を自分のいやらしい雫で汚された上に、舌でそれを舐め取らされている。
今、さくらがどれほどの恥辱を感じているのか。
頬を流れ落ちる涙を見るまでもない。

世界最高の魔術師。
本当はオレなんかよりもずっと強い力の持ち主。
それが無抵抗でオレの卑猥な要求に従っている。
その思いがオレの獣をさらに昂ぶらせていった。


「キレイになったよ・・・」

ようやく雫を舐め取り終わったさくらが顔をあげた。
舐め取りきれなかった雫で濡れた唇。
恥辱に紅く染まる頬。
これからされることへの怯えと・・・期待の両方に震える瞳。

この顔見た瞬間、オレの中の獣は激発した。

さくらを乱暴に押し倒し、杖を抱きしめる格好になったさくらを背後から一気に貫く。

「あぁぁっ!小狼くん・・・小狼くんっ!」
「さくら・・・さくらぁっ!」

獣の本能のままにさくらを突きあげる。
この姿勢。
まるで、さくらと星の杖を一緒に征服しているみたいだ。
さっきまで思い出していた星の杖をかまえた昔のさくらの姿が再び頭に浮ぶ。

そう、まるで・・・想い出の中の過去のさくらを汚しているみたいだ。

汚したい。
過去のさくらも。
今のさくらも。
未来のさくらも。
オレの手で。

さくらの全てを
全てのさくらを
オレの手で・・・

「さくら・・・っっっ!」

オレは獣の呻き声をあげながら肉体は現実のさくらの中に
頭の中では想い出のさくらの中へそれぞれ熱い精を放っていた。

END


誕生日話その5?です。
「誕生日プレゼント(艶)」の話の小狼の責め部分を抜き出したのがこの話です。
以下、マガジンのネタばれを含みます。
星の杖・・・さくらの手元から無くなってしまうのですね。
ある意味、カードキャプターさくらの裏の主役とも言えたあの杖が。
もうあの「封印解除(レリーズ)!」の呪文も使わなくなってしまうということなんでしょうか。
という思いから考え付いた話です。
結局、誕生日話というより4月1日号のツバサについての話になってしまいました。
この話、時系列的に矛盾(おそらくCCさくらのさくらと小狼がこんな関係になった時点では星の杖はツバサ母親さくらの手に渡っているはず)していますが、その辺も大目に見てください。

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