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わたしいつも癒されています。(^^)

筑紫哲也の本、朝日新聞出版発行。
筑紫さんが亡くなって、1年もたったそうなのです。早いです。
大好きではあるけれど詳しくは知らない。朝日ジャーナルの元編集長、かっこいいジャーナリストくらい・・・
ちょっと読んでみようかな・・・知ってみようかな・・・と。

2009年11月13日(金)竜二

1983年の映画「竜二」をご存知でしょうか?

沢木耕太郎の「246」の中で、「竜二」について触れているのです。
見ているうちに映画の世界に引き込まれてしまった・・・・と。
ちょっと文章お借りして・・・

映画「竜二」を一口で言ってしまえば堅気になったヤクザの物語ということになる。
妻と幼い娘と三人だけの暖かい家庭に深い満足を覚えながら、しかし少ずつその幸せに異和を感じてしまう男の物語だ。
その男の感情の動きには、どの世界の男にも共通する哀切さがあった。
力仕事をしたあとの、つまり真っ当な一日を送ったあとのビールのおいしさ。それこそが幸せだとはわかっているのだが、何かが崩れ落ちていくように感じられてくる。
やがて自分の内部に狂暴なものが荒れ狂いはじめる・・・
いくつもの挿話を積み重ねながら描かれていくその過程には強い説得力があった。
そして、そのクライマックス。

夕方、仕事から帰ってきた男が、坂の上にある商店街の、肉屋の大売出しに並んでいる自分の妻と娘の姿を見てしまう。
妻は楽しげにどこかのおかみさんとお喋りをし、幼い娘は嬉しそうに母親に寄り添っている。
立ち止まり、遠くからしばらくじっとその姿を見つめていた男の眼から不意に涙が流れ落ちる。
ふと、妻が男の姿に気がつく。
男は踵を返し、そのまま坂道を降りていってしまう。
いつかこのようなことになるのではないかという微かな予感のあった妻は、しゃがみ込み、娘の眼を見ながら呟くように言う。
「あや、おばあちゃんのところに帰ろうか」
すると、幼い娘は明るい声で言う。
「また全日空にのれるの?」
その次の瞬間、新宿の夜の街を、風を切るようにして歩いている男の姿が映し出され、萩原健一の「ララバイ」が流れて映画は終わる。

俳優は、金子正次、妻が永島暎子。
もう二十数年前、この映画を見たのです。ラストが鮮明に焼きついているのです。
永島暎子のふっと力が抜けたような微笑・・・
金子正次が自らシナリオも書いているのです。
この映画のすぐあとに若くして癌で亡くなってしまったのですが・・・

またすごく見たくなりました。いい映画です。実に・・・

2009年11月12日(木)空。

昨日の風雨で、たくさんの落ち葉。
栗の葉、柿の葉、もみじの葉・・・大きな袋2つ分にもなった。
午前中はこんなにいい天気。
外灯をモデルに青空を撮ってみた。

気持ちいいー!
片岡義男の小説の世界みたい。
(最近は片岡さんの本、見かけませんが・・・)

本日のケーキはクルミとレーズンがぎっしり入ったラム酒入りのケーキです。

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