「子ども会」とは

子ども会とは年齢の違う子ども達が集まって話し合ったりしながら活動していく団体です。一昔前まで、子ども達は友達や近所のお兄さん、兄弟達と空き地に集まって野球をしたり、鬼ごっこをしたり、虫取りをしたものでしょう。しかし、最近はゲームの普及や遊ぶ場所の減少、治安の悪化、塾習い事の影響、少子化など様々なことが原因で、子ども達が外で友達や兄弟と遊ぶ機会は、極端に減ってしまっています。私は、これらはすべて大人たちの責任だと思っています。よく「近頃の若い者は・・・」などという言葉を耳にします。「近頃の若い者を育てたのは誰ですか?」「そういう環境にしたのは一体誰ですか?」私は、大人たちにそう問いかけたくなります。

私は高校2年生のときにこの子ども会を立ち上げる決意をしました。それは、私達が大人になった時、同じ過ちを繰り返してはいけない。これから大人になるのだから、子ども達のために大人になる自分達が何かしてあげなければいけないと思ったからです。

子ども会では子ども達がやりたい事を決めたり、子ども達を楽しませるために様々なイベントを企画します。その中で様々な体験をし、子ども達は友だちとふれあい、コミュニケーション能力や協調性、思いやり、体力など様々なものを身につけていきます。大人たちは子ども達のためにそのサポートをするわけです。

子ども会は子ども、リーダー、大人がみんなで力をあわせて運営しています。役員だからとかそんなのは関係ありません。子ども会は学校や習い事のように子どもを預ける場所ではありません。会員が一人一人協力し合って運営していくのです。もちろん無理に何かをしろというわけではありません。会員一人一人の気持ちが大切なのです。大人たちが壊してしまった遊びの機会をみんなで作っていく、それが子ども会です。

子ども会ってなーに!?

保護者(育成者)に求めること

 以上で述べたように、子ども会は子ども中心に活動し、大人は子ども達が自由な発想のもと、子ども中心に活動できるようにサポートしていきます。草加市子ども会は、子どもであるリーダー(主に中学生から大学生)が運営しています。保護者(育成者)の皆さんはそれを温かく見守り、サポートしていただきたく思います。
 子ども会は大人が環境を作り、子ども達がその環境の中で自由な発想の基に活動します。リーダーは時に失敗することもあると思います。そんな時はやさしく見守ってあげてください。
 また、平成21年度より3地区にわけ、各地区ごとに保護者会というものを設けます。保護者会は保護者の意見を反映し自由に行事を行うことができます。積極的に行事を企画し、楽しく活動していただけたら幸いです。地域の特長を活かし、地区ごとに個性的な活動を行い、草加市子ども会が更なる発展を遂げることを期待しています。
 無理はしなくて構いません。最初のうちはわからないことだらけで、めんどくさかったり、初めて参加する方は他のお父さんやお母さんと仲良くなれるかなど心配なことだらけだと思います。僕達リーダーも影ながら全力ででサポートしていきたいと思っています。最初のうちはめんどくさく感じるかもしれませんが、やってみると意外と楽しいものです。PTAや幼稚園の役員とは全然違います。是非、楽しんでやっていただきたいと思います。
 全員体制で、よりよい子ども会を作っていきましょう!!

草加市子ども会
初代会長 安高 昌輝

保護者から育成者へ

 さて、子ども会では保護者のことを育成者と呼び、育成者を指導する立場の人の事を指導者と呼びます。では、育成者と保護者の違いとは何でしょうか。それは、自分の子どもの親からみんなの親になれるかどうかだと思います。自分の子どもが一番可愛いのは当たり前ですが、他の子も平等に扱うことが出来るかが、保護者から育成者になる第一歩だと思います。私は立場上、他の子ども会の行事のお手伝いをすることもありますが、ベテランの会長さんや役員さんは、どの子が本当の子かわからないくらいすべての子ども達に対し、同じように愛情をもって接しています。そういう育成者がいると、子ども達は自分の親がいなくても寂しくならずに活動することが出来ます。是非、皆さんには子ども達みんなのお父さん、お母さんになって欲しいと思います。
 また、子ども会は子ども達に自分でやらせてあげられるかが勝負です。大人がやってしまえば簡単なことも子どもがやると難しく、失敗してしまったり、時間がかかってしまったりします。大人としてはイライラしたり、自分でやってしまいたくなると思いますが、それを我慢して子どもにやらせてあげられるのが子ども会です。ゆっくりと子どものペースでやらせてあげるサポートが出来るかどうかも育成者になるための大事なポイントだと思います。
この2点に注意して子ども会活動を楽しんでいただけたらと思います。