Linuxのインストール
                                                     
2000年元旦

LinuxはWindow98をこえられるか?こんな命題があるようですが、今回RedHat6.1
日本語版が入手できたので、PartitionMagicでEx2のパーティションを切り、Installして
みました。簡単にいくと思っていましたが、SoundblasterLiveのボードとAtermIT55DSU
のTAの為か、音源とPPP接続が最後までうまくできず、諦めかけておりましたが、得意の
インターネット検索でこの問題を解決することがでましたのでLinuxの感想と併せてここに
書いておきます。

1.Red Hat Linux6.1 CDROM
  雑誌の付録に付いていましたが、参考までに最近の雑誌を少しあげておきます。

  Linux user 1. ソフトバンク に付属
  Linux PCセットアップ完全マスター 
  D−MAG WinPC 2000年1月号付属
  ついでですが、
  PCComputing 2000年1月号にはTurboLinux日本語版4.2が付属していますね。
  1999年はLinuxブームにわいた年だったとおもいますが、年の最後にインストールして
  やっと仲間になりました。
  4〜5年まえに、BSDとSlackwareをいれて、あれいらいインストールしていません。
  LinuxはX−Windowがきれいで、はじめてNetscapeを目にしたときは、きっとインターネット
  がブームになると予感がしました。カーネルのバージョンも確か1.2だっとおもいます。
  いまでは2.2.12とあがってますね。容量も600MB近くあり、以前にも増して実にXは
  きれいだ。驚嘆!!
  GNOMEのデスクトップ環境はWindows98に勝るとも劣らないGUIであり、魅力的なのは
  なによりもソフトがフリーであることではないだろうか。
  ドライバーなどいろんなベンダーがLinux対応に賛同し、提供している。ゲームあり、ワープロ
  あり、Excelあり、もちろんインターネットも出来、mp3も聞けるし、一度はインストール
  して見てはどうだろう。
  DSC00052-w200.jpg (5474 バイト)

2.インストール
  Windows98であらかじめFDを初期化しおき、つぎにDosプロンプトを起動して、つづいて
  RedHatのCDROMをセットして、以下のコマンドをうち、ブーストイメージをFDに書き込む。
    c:\windows> j:[Enter]
        j:\>
        j:\>cd
 images[Enter]
        j:\images> ..dosutils\rawrite -f boot.img -d a[Enter]

  
  1) CDROMからインストールする方法もありますが、このFDの方が確実。
    できるなら、PartitionMagic等であらかじめ、SwapとLinux用のパーティション(Ex2)を
    インストール前に切っておくほうが、あとうまくゆく。
    かならず、おぼえておいていいのはhda1はWindowsのCドライブのはず、DiskDruidの
    ところでドライブ情報が表示されるが、マウスポイントのところで<設定しない>となっている
    はずである。まちがってもWindowsがインストールしてあるパーテションにはインストール
    しないこと。Bootmagicなどで複数のOS起動する場合には、LILOのインストールでマスター
    ブートレコードに書き込まないことである。すなわち、ブートパーティションの第一セクター
    とすること。他のOSと共存させる場合はかならず、このようにしてMBRにLILOを書きこまない
    ことである。(重要)

  2)インストールの種類
    「Gnomeワークステーション」を選ぶといいとおもう。548MBのデスク容量が必要。
  3)アカウントの設定
    rootのパスワードを忘れないでおくこと。
    (もしパスワードわすれたら?; こんなときLinuxのLILOプロンプトで
      linux single
      #passwd root)
    アカウントユーザーも設定しておくこと。後でもできますが。。。
  4)Xの設定
    XFree86 3.3.4以降かなりのGraphicCardがサポートされている。
    3D BlasterBanshee AGPもRedhatバージョンでは最初から検知認識され、
    なんら問題なくインストールできた。
  
3.コマンド
  是非おぼえておきたいCommandは
  なんといっても、
  1)ls -l です。これだけで充分というぐらいです。
    ファイルの所有者、グループ名もわかる。
    dosの dir /wのようなもの。
   つぎに
  2)cat ; やってみてください。
    #cat /etc/mtab
    3)# これは通常root
        $   これはユーザー
  4)tar xfzv xxx.xx.tar.gz  
    gunzip + tarを一度に実行して、   圧縮書庫からファイルを解凍抽出する。
  5)chmod a+x  xxx.xxx (すべてのユーザー(a),実行可能(x)となる。)
  6)chgrp uucp /xxx/xxxx    ユーザーをuucpグループに参加させる。
  7)shutdown -h now これはおぼえておかないと。。。。。

4.参考書など
  昔の本ですが、「Dos/VユーザーのLinux’95」前原輝雄編 蕗出版から
  でているものです。Dosユーザーにはありがたい本です。いつも右において
  コマンドを打ってます(笑)。健在。
  あと、GNOMEのGUIやファイルマネージャー関係は「一週間でマスター
  するTurboLinux(4.2対応) 福島靖浩著 MYCOMから出版されているもので、
  わかりやすいと思います。
  頼りになるのはやはり、Webサイトですね。
  1)日本のLinux情報;http://www.linux.or.jp/
  2)Red Hat Linux よくある質問;http://www.redhat.com/jp/support/faq.html
  3)Red Hat(日本)ホームページhttp://www.redhat.com/jp/
  4)Linux研究所;http://www2.famille.ne.jp/~mituiwa/
  5)P's Linux Page;http://www.wht.mmtr.or.jp/~semoto/PLP/index.html
  6)Linux;http://www4.ncsu.edu/~distclai/linux.html

5.Start−Up
    $ startx これでGNOMEまで一挙にたちあがる。x-windowだ。
   ファイルマネジャーも, gEditもある。すぐに移動でき編集もできる。
  また日本語Ktermもある。surootにもなる。いたれりつくせりだ。
  shift+space key で日本語モードにもなれる。なかなかなものである。
     音がとおもった。mp3やCDが聞きたい。あれ。#sndconfigでサウンドカード
  SoundBlasterLiveまで見つけてくれるのに。。。。ドライバーがないといっている。
  だれももっているのに。。。。。なぜだろう。。
  DSC00051-w200.jpg (9083 バイト)DSC00057-w200.jpg (5287 バイト)DSC00054-w200.jpg (4087 バイト)

6.LinuxからWindowsのファイル利用
  InternetでDownloadしてLinuxで利用するために、WindowsのHD
  をLinuxからみえるようにすることが必要である。そのため、
  cat /etc/mstab としてデバイスが現在マウントされているか見ます。
  ブート時に自動マウントするためには、/etc/fstabにデバイスを追記する必要
  があります。そこでまず、/mnt/dosというdirectoryを作成し、fstabを編集する。
      /dev/hda1      /mnt/dos        vfat    defaults       0 2
     これで mnt Directoryのdosでwindowsファイルが利用できるはずである。
  LinuxでInternetが利用できない間はこのようにwindowsでdownloadして
  きてLinuxを立ち上げで解凍し、インストールすることができる。

7.Sound Blaster Live How-To
   参考ページ;http://www4.ncsu.edu/~distclai/linux.html
           http://www4.ncsu.edu/~distclai/sblive-howto.html
  このInternetPageをみつけるまで苦労しました。どうしてもだめ。
  どこが良かったのかわからないのですが、ともかくドライバーをみつけて
  解凍してインストールしてみるとなんといままでだめだった音が、CDから
  やっと音がでるようになりました。
  さて、その方法ですが、以下に書いておきます。Webを調べた限りではLive!
  についてのドライバー組み込みについて(RedHat用含む)日本語で書かれて
  いるページはすくないようです。ドライバーありました。いまではベーター版が
  Creative本家のHomePageに0.4b driverがUpされていますね。
  そこで、英訳も兼ねて上のHow−Toページを参考に書いておきます;
  2000年1月3日現在で一番あたらしいドライバー;
  ftp://opensource.creative.com/pub/snapshots/ emu10k1-20000103.tar.gz
  (http://opensource.creative.com/
   http://opensource.creative.com/snapshot.html
  
ここから落としてきます。
     ドライバーはemu10k1がSBLive用です。2000 01 03(2000年1月3日)ということですね。
  さて、

   コンパイルとインストール
     1) emu10k1-20000103.tar.gzを先のwindowsのDownloadしたdirectoryから
       コピーしてlinuxのたとえば
/usr/src/linuxで解凍する。
                                     
(# tar xfzv emu10k1-20000103.tar.gz)
     2)ファイルはemu10k1 directoryに解凍されている。(# cd emu10k1)
            
3)モジュールをコンパイルする。            (# make)
                  
いろんなwarning messageがでるかもしれないが、それはok, エラーさえ出なきゃok..
            
4)モジュールドライバーを                     (#cp emu10k1.o /lib/modules/2.2.12-20/misc/ )
                   module directory
にコピーする。 注記;2.2.12-20はカーネルのバージョンである。
                                                                        /lib/modules   directory をみればすぐにわかるはず。
   構築
     1)/etc/conf.modulesファイルの編集 (
$ /etc/conf.modules)
                 - soundcore や soundが書いてある行はすべて消すこと
         - alias sound emu10k1の行を付け加える。行の位置、順序はべつにどこでもいい。
          保存する。
     2)Soundモジュールを切り離す。(# rmmod soundcore,  # rmmod sound)
                 エラーがあってもいい。
        ここで、  
rmmod  ; 現在のモジュールを切り離す
                               lsmod ; どのモジュールがロードされているか見る
                                      insmod ; あたらしいモジュールをロードする。

             3)あたらしいモジュールをロードする。(#insmod soundcore;  #insmod emu10k1)
       基本的に、soundcore.o   emu10k1.oモジュールが必要である。
   
   注記;RedHat6.1ユーザーはカーネルを再構築しなくて、且つバージョン情報を
       消さないかぎり、/etc/conf.modules に前述の行の後に、
                pre-install emu10k1 insmod soundcore
                   post-remove emu10k1 rmmod soundcore
       と付け加えておくことが必要である。このドライバーのためにカーネルの再構築は
       必要ない。モジュールとして使われるだけである。将来はカーネルにsblive driver
       は見込みされるでしょう。
       (まず、上のラインを追記しないで再起動してみて、音がならないなら、このラインを
        追記すべし。)

   すこし原文と違っているかもしれませんが、ほぼ順序も合わせ、書いてみました。
   うまく音が出ましたら喝采!! #、$は勝手に付けました。

   あと、うまくいかないとき、/etc/rc.d/rc.localmodprobe emu10k1
    ユーザー独自環境設定として、サウンドデバイスをシステムに組み込む。
   エラーがでるかも。。。最初これを組み込みして画面にエラーが出たようなきがする。
   

 8.CDプレーヤーとXmms
   GNOMEのメインメニューから「マルチメディア」−>「CDプレーアー」を選ぶと
   CDをいれてたので突然でかい音におどろかされた。
   XmmsはX環境で使えるmp3プレヤーでWinampと同様に複数のファイルを
   Drag&Dropで読み込め、Listもできる。
            
DSC00064-w200.jpg (8437 バイト)

 さて最後にインターネットのためにPPP接続に挑戦

 9.PPxPを用いたダイアルアップ接続
   結論からしてPPP接続は出来ませんでした。Red Hat Linux6.1に
   付属のPPPではTA AtermIT55DSUでは接続が出来ませんでした。
   接続できるのですが、不安定で途中できれます。ERランプがつき、接続が
   すぐにきれ、継続して使用することが無理と判断して、PPxPに切り替えました。
   ということで、ppp接続でお悩みの方は一度、ppxpをお試しされてはどうですか?
   VineLinux1.1の環境では標準でppxpが組み込まれているようです。
   ppxpのなかでもGUIでGraphicInterfaceがすぐれているtkppxpを使用したく
   こちらの方へ乗り移りました。
   このppxpをくみこむことで一般ユーザーとルート権限との違いをやっと理解でき
   またLinuxはセキュリティ上工夫されていること関心しました。

   用意するもの
   
http://www.dsl.gr.jp/~manabe/PPxP/
   ここから以下のファイルをダウンロードしてくる。
   userlink -0.99a.tar.gz
        PPxP-0.99120923.tar.gz

   それから
       readline-2.2.1.tar.gz`
  
1)Readline ライブラリーのインストール
   $ tar xzvf readline-2.2.1.tar.gz
        $ cd readline-2.2.1
        $ ./configure
        $ make
        $ su
        # make install
       
ひつようなものは、readline.h, history.h
   これを/usr/include にコピーしてmakeを通すことでもOK.

 2)userlinkをインストール
   install /tmpで一時解凍する。
   $ tar xvfz userlink-0.99a.tar.gz
        $ cd userlink-0.99a
        $ ./configure
        $ make
        $ su
        # make install
        # /sbin/depmod -a
      
ここで、kernel.d がうごいていない場合、/sbin/modprobe userlinkで実行し組み込みます。
   (/lib/modules/2.2.12-20/netのなかに、userlink.oが組み込まれたか確認が必要。
       
2.2.12-20はカーネルのバージョン)
    /etc/rc.d/rc.modules/sbin/modprobe userlink Editorをもちいて追記

   3)PPxPをインストール
   
$ rm ppxp
        $ mkdir ppxp-
0.99120923
        $ ln  -s  ppxp-0.99120923 ppxp
       ppxpへシンボリック
        $ tar xvfz ppxp-0.99120923.tar.gz
        $ cd ppxp
        $ ./configure
        $ make
        $ su
        # make install
          /etc/group
ttyにユーザ名を追記する
           tty::5:yama             (example)
 4)PPxPを一般ユーザーで使用
   # cd /dev
        # chown root.uucp ttyS0
        # chmod 660 ttyS0

  5)PPxPの設定とテスト
   $ ppxp  or  
        $ /usr/local/bin/ppxp
        PPxP version 0.99120923
        interface: ul0
        ppxp>qdial
    

  ここで、「クイックダイアルアップ」のウインドウで各種設定となります。
  クイックダイアルアップでの設定ですこし注意を書いておきます。
  参考にしてください。
  ★ DeviceName; /dev/modem , /dev/ttyS0
    
★ /usr/local/etc/ppxp/modem/に初期設定ファイルがモデムごとにある。
  ★ atermで定義ファイルがあり。
  ★ 詳細設定があり、次ページになり、そこでモデムの種類をえらぶ。
          {/aterm}を選ぶ;もちろんAtermIT55DSUのTAだから。。。
     モデム名のまえに"/"がつくことに注意
  ★ 保存ファイル名をつける。たとえばbigとすると、 ppxp bigで起動するように
     なる。
  ★ PPXP>とすべて大文字で接続となる。
                                      
  ★ tkppxpでGUIが立ち上がる
     接続はconnect

10.付録 

   机の前の雑誌

    DSC00044-w200.jpg (8834 バイト)DSC00045-w200.jpg (8884 バイト)

   正月、Windows2000RC2をインストールしてみました。
   でも、AtermIT55DSUのドライバーがうまく動作していません。
   NECでもドライバー開発中とのことです。
   楽しみに待ちます。


    DSC00070-w200.jpg (4799 バイト)

  おしまい。
  明日から、仕事です。
  がんばりましょう。