中度難聴(感音性難聴)WebSite 【 静かの森 】

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「中度難聴」とは何か?(1)

このWebSiteのテーマでもある「中度難聴」、これって実際にどの程度のものを指すんでしょうか。

「軽度」「中度」「重度」と分けるとお硬い感じがして、真実的にキッチリ区分けが出来てそうに感じます。しかし実は聴力の分類ってのは、学問的な世界も含めて結構曖昧で人それぞれでバラバラなんです。

「聾」という単語、これは世間ではおそらく「何も聞こえない」という意味で使われていると思います。ボク自身もそういう意味で使います。

しかし医学的には90dB以上が「聾」という分類になっています。この聴力ですと補聴器を使わないと殆ど聞こえない(例えば後ろから来る車の音が聞こえない等)と思われますが、しかし少なくとも聞こえてはいます。それでも医学的には「聾」なのです。

一方、全く音が聞こえない状態を「重度の難聴」と捉えることで、例えば100dBの聴力であっても何も聞こえないよりは軽いので、100dBの聴力を「中度の難聴」と認識する場合があります。

「障害者手帳を持ってる人が重度の障害者でそうでない人は普通」というゼロか1かの単純明快な図式が、是非はともかくとして世間一般の漠然とした常識です。

が、

聞こえるけど聞き取りにくい65〜70dBくらいの手帳を貰ってない人の場合。
現実には健聴者の方からすれば、日常生活の中での位置付けとしてはザックバランなところ「あの人は耳が聞こえないから」ということになります。
一般社会では「聞こえない人」で十把一絡げなワケです。(^o^)

ちなみに教育関係の学会方面では、教育を伝えることが最優先となることから、授業内容が聞こえるか否かでラインが引かれるようです。
何も聞えない等声での伝達が上手く出来ない人をして、「先天的な異常のため、授業内容を聞くということについて生まれ付き難がある」ということで、「難聴者」と定義しているようです。すなわち僕らのような「耳で聞くことが出来る」者は、授業的にはまぁまぁ問題はなく最優先課題ではないので、難聴者のカテゴリーには入らないワケです。
「難聴者は耳から言葉が入らないので、文章を記述するのが苦手である」という一節にそれが如実に出ています。

というわけで、TPOによってその分類は全然違ってくることがお分かりかと思います。そんなワケで、考え始めると「中度」って何だろ?とワケが判らなくなります。

σ('o')?? (-_-)〜@
う〜む。。