「耳が悪いのなんてそんなに気にすることはないと思う。最初に自分から話せば良いんじゃない?」
まぁ確かにそりゃそうなんですが。
私たちはこれまでの経験に照らし合わせて、自分から話し掛けた、その次のことを考えているのです。
話し掛けた以上、返事がきます。
その返事に責任が持てない時が怖いのです。
自分「おはよう。今日は暑いねー。車で来たの?」
相手「うん。それがさー、***********でさー、そしたら*******でさ。。」
自分「(・_・;)。。。。。」
結局、始まりが相手か自分かの違いだけでいつものパターンが始まり、しかもこちらから話を振っているのに相手の話が殆ど聞き取れなくて話が続かず、とても展開に苦しむことも良くあります。
「そんなこと話してみなければ判らない」ということで。
ネガティブに見えると思いますが、しかしながら聞き取れる、聞き取れないケースというのはおよそ決まっていまして、聞き取れない時はどこまでも聞き取れないものなのです。状況的に聞き直しが可能な場合は会話に臨みますが、「あ、こりゃダメだぁ」と思ったら、涙を呑んで自分から場を外してしまうこともあります。
難聴者のアイデンティティの確立として納得いくまで聞き返すべきだとか、話中途半端でいい加減に返事するのは失礼だとかご指摘を受けることとは思います。まぁ確かにそのとおりではあるんですが、仕事の話はともかく他愛もない雑談の時まで判るまで聞き直すというのは、相当のエネルギーが必要だと思います。
何を話してるのか上手く聞取れず、5回くらい聞き直したら「それだからね」という言葉だった、、なんてこともあるのです。
自然と無口になっちゃうんですが、世の中に背中を向けてるワケではないのです。