中度難聴(感音性難聴)WebSite 【 静かの森 】

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静かの森

「五体不満足」の乙武さんが御自身の境遇をして、「不便だけど不幸じゃない」と仰ってましたが。

実はこれと同じ事をボクも実感してます。
おそらくたまたま運が良かったダケなんでしょうけど、困ったことは腐るほどありましたが、だからといって中度難聴がヤになったことはですね、ないんですよ。

ん〜〜何でしょうかね、例えばテレパシー能力がないから自分がヤになった、って人は今のところはそんなにはいないんじゃないんですか?
それと似たところがあります。

まぁ結局は「発想の転換」とか「気の持ちよう」って話になってくるんですが、2つの空間を持っていると思っています。
本来の難聴的な状況はボク個人の静かなプライベートスペース。
補聴器をつけた状況は表に出て遣り取りをするパブリックスペース。

このWebSiteの「静かの森」っていうタイトルも、そんな意味があります。

外の世界の騒音からは遮られていて、でも全然聞えないワケでもなくて、何がしかはそれなりに聞える。
でもそれだけだったら「森」でなくて、別に「静かな小部屋」でも「静かな檻」でも「静かな世界」でも良いんですが、あえて「森」にしたのはですね、実はこちらには安らぎがあるからなんです。

ま、森の真実的なことを追求すればちっとも静かじゃないんだよねーという話にはなるんですが、それはさておき総括的に捉えると森は「包み込んでいる」という側面があると思うんですね。
外の世界とはまた別の「森」としての空間があって、静かにゆったりと時が流れている。そういう感覚。そういう空間。

確かに困る事も多いですし、途中からこちらの世界にきた方々からすれば「やんでい」なんでしょうけど、ボクとしては好きなんですよこっちの世界がね。慣れてますし。

勿論森の外に出て一生懸命やりますし、周りとコミュニケーション出来る喜びもありますが、でもふと振り返るとね、何か懐かしい感じがするんですよ。静かでネ。疲れちゃったらまたこっちに戻ってくればイイヤってのがあるんです。気持ちの休息場、みたいな感じですかね。

100%良いところじゃないですが、居やすい場所なんですね。