と、その時!
偶然僕の目に止まったモノがありました。
事後策を検討しながら、それをぼんやり眺めてました。
何だか判んなかったのですが、頭の奥で何かが必死に僕を呼んでいるような気がして、そこから目が離せなかったのです。
その目が離せなかったモノは、「目覚まし時計」。
何か釈然としない思いが頭の中で渦を巻いていました。
目覚まし時計、、か。
「カッカッカッ・・・」
それにしても何だろーなぁ、この音は。。
「カッカッカッ・・・」
次の瞬間、聴覚と視覚が、思考の奥でパシッ☆とスパークしました。
# 今思い出してもホントにドラマチックな展開でした。
そう!秒針です。
補聴器のカッカッという音と、目覚まし時計の秒針の動きが「ヤケに」マッチしていたんですねぇ。
「!」と思って、時計から電池を抜いてみました。。
カツカツが止まりました。
あの驚きは忘れられませんね。
「っほぉ〜〜!!」って叫んじゃいましたね、あん時。
買った補聴器が怪しいモンではなかったという喜びも大きかったんですが、それよりも目覚まし時計は音がすると、生まれて初めて知ったショックで、身動きが出来ませんでした。w(・△・;)w
漫画とかドラマとかの緊迫状態を示唆するシーンで、目覚まし時計が「カッチコッチ」とか鳴るシーンがあるじゃないですか。ま確かに目覚まし時計はメカですから、いかにもカチコチ鳴りそうではありますが、あれは寝てる時の鼻チョウチンと同じことで、単に演出上の味付けであってホントは音なんかするわけないジャン、と思っていたんです。って言うか、目覚まし時計は音がしない人生だったんです。目覚まし時計は黙って時を示す、が当たり前でした。
しかし、この時初めて知りました。目覚まし時計は秒針の音がする。
すごい。グレイト。ファンタースティック。ワンダフル哉人生は。
時計に電池を入れると、先程の「カツカツ音」が耳元で今度は優しく響きます。興奮覚め止まぬ心持ちで目覚まし時計を撫でながら「そーかそーか。本当のキミはそーゆーヤツだったのかぃ」と僕は静かに頷きました。
そして、補聴器をつけることによって、僕はそれまで知らなかった数々の驚愕の真実を知ることになるのでした。