煩悩番長 - スペーススナイパー マヤ
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ゲーム名スペーススナイパー マヤ
対応OSWindows95 / 98
メーカーGONDOLA

3D CGでのムービーを中心に、部分的にリアルタイムで3D描画されるアクションシューティングシーンも取り入れたアドベンチャーゲーム。「Quake」ライクな(といっても最低限に簡略化された)アクションシューティングシーンの『潜入』、会話を通して相手の趣向を探る『誘惑』、そして最後の敵と相対する『暗殺』の3つのシーンから成り立ちますが、最後の『暗殺』はムービーを見るコトだけで、実際にプレイするゲーム部分はその前の2つのパートだけです。



終わらせて感じたのは、『完成度が低い』というコト。いろいろな部分に対して不満を抱きました。

まず「キャラクターのモデリングと動き」。前作「狂気」同様、基本的な質は高いんですが、質が高いがために不自然な部分が目立ちます。「中途半端なリアルさ」というコトになっているんですね。私が変だと思ったところは、腕の関節部分…肩(脇)、肘、手首…と腰です。途中で「セーラー服」が出てきますが、これの出来は最悪です。ポリゴンの継ぎ目が全開状態だったり、襟の部分の造詣があんまりな作りでガッカリです。

また、動きもムービーモノにありがちな緩慢さが見受けられます。ぎこちなさもありますね。歩行も足が地についていません。ただし動きに関しては、「狂気」と同じようにいいところもあります。それは「表情の変化」。これをちゃんと動きで見せてくれているという点は、高く評価しています。



不満点その2は「ゲームとしての構成」。3つのパートが「アクションシューティング」、「アドベンチャー」、「単なるムービー」と、先に進むほど簡単になっていくのは、やはりおかしいと思います。しかもこのアクションシューティング部分は、アクションゲームの初級者には少々荷が重いように思います。いきなりあのようなゲームを突き出されて、そこでプレイを断念する人は結構出るでしょう。まぁ、ムービーは直接見るコトができるので、絵が全く見られないという最悪の自体は回避できるのですが。

思うに、このシューティング部分は最後の『暗殺』パートにも取り入れるハズだったのではないかと思います。それにしてもキーボードで操作しなければならないというのは、ちょいと困りものです。



最後に不満点その3は「ストーリー」です。とにかく終わり方が「そりゃないだろう」と。マヤの恋人がああいう行動を取るのは目に見えていたワケで、当然それからの「転」ってヤツを期待するもんです。そうしたら「結」だったという。目が点になっちゃいました(苦笑)



そんなワケで、ちょっとガッカリ感のあるソフトでありました。ただ、今回の3Dアクションシューティングシーンなんかは、「こんなコトもできるぞ」というのを見せてくれたと思うので、次回作以降にも期待します。
 
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