煩悩番長 - 罪 -ギルティア-

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	ゲーム名	罪 -ギルティア-------------------
	対応OS	Windows95 / 漢字Talk7.5以上
	メーカー	h.m.p

3D CGによるアドベンチャーゲーム。パッケージには「アドベンチャー+SM調教シミュレーション」と書いてありますが、SM調教部分はあまり期待しない方がいいでしょう。ちなみにCD-ROM2枚組です。

さて、いつもはとりあえずストーリーの説明を入れてるんですが、今回はやめておきます。いくつものアニメのパロディが多く入っていて、特にエヴァはストーリーのベースにもなっています。アニメほとんどそのままのキャラクターが登場していたりしますし、演出面でもパロディが多く見られます。で、私はこういうのが大嫌いっつーか、超嫌いな人間でして、実際ゲーム開始当初は嫌悪感からゲーム進行も危うかったくらいです(^_^; これが3D CG物で無かったらやめてましたね(笑) そういうことから、途中からストーリーはほとんど無視していたので、ストーリーに関しては特に言うことはないと。

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ゲームはマップ内を移動して、時折挿入される戦闘シーンとSM調教シーンをクリアしていきながらストーリーを進行させていきます。マルチエンディングってことなのですが、面倒なんでチェックしていません。まさか戦闘シーンで負けてゲームオーバーになるのがマルチだとは言わないと思いますが…。マップ内の移動の際に気をつけるといいのが、看護婦やらバニーガール、デュエリスト(笑)などのコスチュームが手に入って自室で着替えることができるのですが、自分のコスチュームによって移動範囲が変わるコトです。これで気をつけないとイベントを見逃したりします。また、ストーリーを進めるイベントを先に見てしまうと、サービスシーンを見逃すのも注意ですね。セーブ出来るポイントが少ないのと、ゲームをやり直すのが面倒（終了→再起動する必要がある）なのがあって、できるだけ効率よくプレイしたいところです。

SM調教シーンですが、数人の奴隷を調教する順番を決定し、その後いろいろなアイテムで責めることができます。奴隷の体力が無くなると次の奴隷にチェンジ。攻め手の満足度がフルになると終了です。ですが、別にアイテムによってグラフィックが変わったりはしないのであまり面白くありません。奴隷の体力が半分以下になると、数秒間だけ「反撃」ボタンが点灯し、すかさず押すと奴隷と攻め手の立場が逆転します。…でも、面白くなさは逆転しないです(笑) このシーンの存在意義があまり分かんないんですが(^_^;

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さて、h.m.pの前作、バーバラシリーズでは、ボクシングゲームやガンシューティングゲームが導入されていて、これがまた結構いい出来でした。今回は戦闘シーンに対戦格闘が採用されています。しかもこれをマウスでやるってんだから大したもんです。操作方法は、自キャラをクリックでガード、前をクリックで前進、後方で後退、斜め後ろでバックジャンプ、斜め前でジャンプキック、そして相手の頭部、腹部、脚部をクリックでそれぞれ上中下段への攻撃になります。また、頭部ダブルクリックで必殺技が繰り出されます。ちなみに、戦闘に入る際に着ていた自分のコスチュームで技の性質が微妙に変わります。

かなり凝っていてスゴイんですが、ゲーム性はというとイマイチかなと。ガードとかは考えないで、中段または下段への攻撃をし続けていればほとんど負けません。体力差が出てきたところで必殺技を出してみれば、当たると一気にケリがついて楽ですね。正直、ゲーム性についてはバーバラシリーズのボクシングゲームやガンシューティングゲームの方が上でしょう。しかし、この格闘シーンの発展系としてストーリー後半にシューティングシーンがあります。これはダライアスのボス戦がモチーフとなっていて、ゲーム性が低いのには変わりないんですが、なかなかの迫力です。こういう「作品毎のチャレンジ」を感じられるのが、h.m.pのソフトの魅力と言えますね。

ムービー部分でも、シャワーシーンなどに今までの3D CG物に無かった「液体の描写」に進歩が見られて嬉しいです。「粘り気」とか。巨大戦艦の飛行シーンや草原を走る（ナ○シカもどきの）女の子のムービーにも、迫力やスピード感がありました。確実にレベルがアップしていってますね。

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そんなワケで、ストーリー部分は無視してしまいましたが(笑)、買って損の無い出来でした。そうそう、他にもストーリーを後からテキストで読める、SSの「七つ風の島物語」のようなシナリオ機能や、ゲーム内にちりばめられている攻略には全く関係ないアイテム「そこぬけギルティアカード」（「点取り占い」のように、かなりヌケてる内容が書いてあって笑える）など、色々凝って作ってあります。バーバラシリーズが終わってしまって寂しかったのですが、これ位気合いの入ったのが出てくるのであれば、これからもh.m.pには充分期待できるってもんですね。