煩悩番長 - お嬢様を狙え！！

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ごく普通のアドベンチャーゲーム。
数ヶ所ゲームオーバーが存在するが、ゲームオーバーになろうとしない限りは大丈夫だろう。ただし、ゲームオーバーコースに行かないと表示されないCGはあるので、全部見るためには数回プレイする必要がある。

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実験的なAVIファイルの動画が入っているんだが、この品質がなかなか高く、次回作には期待できると思う。98のDOSゲームの頃からCPUの種類を指定させてゲームの動作に反映させ（てるんだよね？(^^;）るなど、技術的には見るべきものがあるソフトハウスなんじゃないかと。このゲームを実行する際にも画面モードを変えなきゃいけないとか、フルスクリーンオンリーだとかいうような、面倒な制限も無い。Windowsアプリらしくできている。

ただこのAVIファイルを、強制的にWindowsディレクトリに専用ディレクトリを生成してインストールするのはひでぇと思うぞ。20MBもだからねぇ…。

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CGの出来も良い。256カラーのゲームって、カラー原画を取り込んでちょっと修正かけたような絵のゲームが結構あって、それがすげぇイヤだったんだけど。このゲームの絵は原画も良いし、色も良いねぇ(^^)

BGMはMIDIだ。MIDIを再生できない環境だとBGM無しってコトになるのかな？ 気をつける必要があるって事ですかな。音声もありなんだけど、音質も良いような気がするよ。まぁ、ちょうどスピーカーをいいのに変えたので、そのせいかもしれないのだけれどね。

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そんなワケで誉めちぎってきたのだけれど、実は途中でやる気をほとんど失っていたのだな（笑）
だって、ストーリーがつまんないんだもん(^_^; 昔より厳しく見るようになったってのもあるのかもしれないが、なんだかなぁ…お話に現実味が無いっつーか、やってて笑っちゃうっていうか、なんかひょっとしてバカにされてるんじゃ？とか思えるようなストーリーなんだよなぁ。

キャラクターが（いくらなんでも）都合良過ぎで、特に「このみ」って娘のエピソードは、やっててキラークイーン（注１）でCD-ROMを爆破したくなったくらいだ（笑） こんな都合のいい娘なんかいるもんか。幻影だ幻影。こんなにもリアルさが無かったら、面白くならないぞ。

冒頭の夢（過去の記憶）のシーンも、無い方が良かっただろう。もしくはストーリー中盤で出すとか。あれとその後のヒロインとのやり取りで、どっとやる気が失せたもんなぁ…。

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ま、シナリオ以外は満足してるんで、次回作はシナリオ頑張ってくれって感じかな。


注１：キラークイーン
「ジョジョの奇妙な冒険」第４部に出てくるスタンド使い・吉良吉影のスタンド。なんでも爆弾にして爆破、消滅できる能力を持つ。