煩悩番長 - EVE burst error for SEGASATURN |
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ゲーム名 |
EVE burst error |
対応機種 |
SEGASATURN |
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メーカー |
C's ware |
マルチサイトアドベンチャー。「小次郎」と「まりな」の2人で別々の事柄を追っていく内に、1つの物語へと収束していく。CD-ROM3枚+メイキングディスク1枚からなる大作だ。PC-98ソフトの移植。
まず最初に断っておくが、私は98版を約1年前にやっており、洒落にならないほどの思い入れをこのゲームには持っている。BGMをテープに録音して、この1年で数100回聴いてきた(本当)。18禁、非18禁を問わず、このゲームは私にとって重要な、大切なゲームなのだ…。
■さて、これからは主に98版との対比で書いてみるかな。
98版との大きな違いはCGが16色から32,000色になったことと、音声が付いた事だな。
前者はやはり背景が綺麗になっている。時間の経過もパレット変更による表現だったものが、ちゃんと描き分けられている。そういえばアニメーションもかなり加わっているが、やはりシネパックだと品質が落ちるか。全面アニメーションよりも、部分的に(カットインのように)アニメーションが入るところが個人的にはいい感じだった。
■後者、音声は…まぁ、流石に台詞に感情がこもるとパワーが違うよなぁ。しかし、一部キャラはイメージ違ったし(特に弥生←一番好き(^^;)、EVEに限らない事ではあるが「どこかで聞いた声」を聞くのが私は嫌いなので、いつも同じような声の有名声優さんとか使われると辛いな。
また、台詞の言い方を間違っているところが数ヶ所あった。例えば「ハイ!」と人に呼び掛けるところを、「はい」と応答するイントネーションで言ってたり、「そう?」と言い返すところを、「そう…」というような発音をしていたり。詳しく覚えていないが、もっと強烈なミスもあったな、アクアの台詞だったような気がするが。音声のパワーがあるぶん、こういうミスもパワーを持つ。こういうのは台本にそれなりの明記があれば回避できそうだ。次作では気をつけて欲しいものだな。
■あと、サターン版に期待していたのは音楽。98の音源(FM音源)のBGMは非常にお気に入りだったので、より強力なサターンの音源ならば…と思っていたのだが。うぅ〜ん…あまり変わりないって印象。むしろ、音色が悪くなったんじゃないか?って曲もある。率直に言って、残念だな。一番好きなエンディング(スタッフロール)の曲もエンディングとスタッフロールに分けられて、1分程度に短縮されてしまったし。
あ、でも私は音楽センス無いので、聴く人が聴けばいいのかもしれない。今、サターン版のBGMをテープにダビングしながら書いてるし(笑) それと、メイキングCDにはアレンジされたのが数曲、CD-DAに入っている。CDプレーヤーで聴いてみるのもいいかもな。
■…とまぁ、いくつか不満点をあげてみたが、私のEVEに対する思いは揺るがない。問題無い。
1年前、人生史上トップクラスの失敗をして落ち込んでいた時に98版をやってずいぶん慰められた。そして今、色々あって無気力状態になっていたところにこのサターン版だ。EVEのキャラクター達にまた勇気づけられたような気がするな。
■そうそう、C's wareのサターン次回作は「DESIRE 背徳の螺旋」で、今夏発売予定だそうだ。
DESIREはEVEの前に出たC's wareのマルチサイトADVで、NIFTYでは大反響を呼んでいたようだ。「ようだ」というのはその頃私はNIFTYの該当フォーラムをチェックしていなかったから、実態をよく知らないためだ。しかし、その反響を知らずに私も購入、大爆発を起こしていた(笑) その後、数人の友人に大プッシュして買わせたりしたものだ。
EVEはDESIREを超えるために作られたソフトといってもいいと思うが、今度はDESIREがEVEを超えなくてはならない。DESIREって結構Hシーンが凄かったから、そこら辺どう変えてくるかが楽しみだ。友人の間でも、DESIREはEVEよりも評価が高い(僅かに、だと思うが)。…ワクワクしながら、待たせてもらおう(^^)
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