煩悩番長 - DES BLOOD 2
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ゲーム名DES BLOOD 2--------
対応OSWindows95 / 98
メーカーイリュージョン

リアルタイムで3D描画されるアクションアドベンチャー&ガンシューティングゲーム
3D迷路の中を走り回って閉ざされた扉を開き、配置されたモンスターたちを倒して先に進んで行く。ストーリーが進んで行くにつれ、記憶の無い主人公「リリィ」の謎が解けていく…といった具合ですね。

前作はガンシューティングシーンの難易度が非常に高かったです。敵との遭遇率があまりにも高いうえに、一瞬のミスですぐさま死→ゲームオーバー。私は結構気の長い方なのですが、前作は途中で投げ出しました。今作は難易度が適度なものになり、楽しみながら最後までプレイすることができました。もちろん、難易度について抱く感想は、人によりけりだとは思いますが。



『3Dアクションシーンについて』

前作と最も変わった点が、通常の移動シーンです。リアルタイム描画される3D空間を縦横無尽に歩き回ります。知っている方になら、「Tomb Raiderみたいな感じ」と言えば分かりやすいかと。階段や段差の登り降りや対岸への跳び移りなどの行動はすべてマウスで行えるので楽ですが、慣れないうちは(慣れても?)右向き過ぎたり左向き過ぎたりとフラフラした挙げ句、酔って気持ち悪くなるのがありがちかなと思います(^_^;

私は購入前に、この部分はもっとオマケ的な作り方をされていると思っていたので、この出来の良さは嬉しい誤算でした。アダルトゲームでも、本格的な3Dゲームが楽しめる時代になったのですね(^_^)

ただし、本格的な3Dゲームであるが故にマシンパワーもそれなりに要求されます。CPUパワーはそれほど必要としませんが、ビデオカードの3D機能は重要です。できれば、ここ1年前辺りに発売された…「RIVA128」辺りを搭載した…ビデオカードで、描画オプションを最大に指定してプレイして欲しいゲームです。

このアクションシーンからガンシューティングシーンへの切り替えも、一瞬の停止こそあるものの画面の切り替えが無く、スムースでいい点です。



『ガンシューティングシーンについて』

このシーンで出てくる敵キャラクターも当然3D描画されています。前作の鬼のような難易度は下げられて、ちょうどいい難易度…決して難しすぎるコトも無く、かといって簡単過ぎもしない…になっていると思います。

戦闘に入っても体力回復のアイテムが使えたり武器を交換することができるのを覚えておくと、滅多なコトでは死なないハズです。後半は難易度が高くなってきますし、武器の弾丸の数にも限りがあるので、戦闘に入ってから一定時間で選択できるようになる「逃げる(ESC)」コマンドも使うと、よりクリアしやすくなるでしょう。相手が中ボスですら逃げるコトができます。

ちなみに私の場合、最後に手に入るハズの武器が見つかりませんでした(おかげでラスボスとの戦いは弾丸の底付きとの戦いでもあった)。某所でも「見つけられなかった」という人が何人かおられたので、見つけにくいところにある物と思われます。注意した方が、いいかも。



『Hシーンについて』

他の3D CG物と同様のレンダリングCGによる静止画と動画のシーンと、リアルタイム描画のポリゴンキャラによるシーンの2つがあります。前者については、特に言うコトはありません。現時点での品質としては、悪くない部類に入るでしょう。しかし、個人的にはどーもキャラクター(の顔の作り)に不自然さを感じています。

一方、ポリゴンキャラのシーンについては、現時点ではまだお笑いの領域となるでしょう(笑) しかし、現時点でここまで出来ているコトには、ちょっとした希望を感じています。イリュージョンだけではなく、他のソフトハウスもこういった表現に手を出してくると、ぐっと進歩してくれるんじゃあないかなと思いますね。



『ストーリーについて』

特に語るほどのことでもないかなと。リリィが危なくなると都合よく現れる味方たち。あれだけ人を撃ち殺しておきながら、『自分は殺戮者じゃない』というリリィ。何の苦労も無く軍の基地内部に潜入するリリィ。そして、セキュリティのセの字も無いその基地(なんで鍵があちこちに落ちていたり、エレベータが動いてなかったりするんだろう?) 不思議なことが多すぎます(笑)

なんか、リリィがひたすら右往左往するだけって感じでしたね。途中、操作するキャラクターが変わった時は、「展開が変わったか?」と少し驚きましたが…結局リリィに戻ってしまい、今一つでした。



『結論として…』

「ストーリー面はイマイチだが、3Dゲームとしては『リアルタイム描画』の面を切り開く記念すべき作品であり、出来も十分」というのが私の感想です。ここまで作り込んでくるとは思いませんでした。イリュージョンを見直しました(笑) とはいえ、イリュージョンらしさが鼻につくなという感じも否めません。なんかアカ抜けてないというか、バタ臭いというか。そんな印象がイリュージョンには昔から抱いていて、このゲームも同様です。「センス」みたいなものが変わってくれると、もっと応援したくなるんですけれどね。

一言だけ言うとするならば…「Good job.」(^_^)
 
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