煩悩番長 - Carbon Knight |
ゲーム名 | Carbon Knight (カーボナイト)-------- | |
対応OS | Windows95 / 98 | |
メーカー | パレット/CD BROS. |
ファンタジーアドベンチャーゲーム。
キャラクターを2D CG、背景を3D CGで描いています。オープニングムービーもそういう作りで、これがまたすごく綺麗な出来。拙者的には、これを見た瞬間に元が取れたと思いました(笑)
タイトルにもなっている「カーボナイト」とは、いわゆる人造人間のこと。人形に死んだ人間の魂を取り入れて作ったモノで、身体能力も高く、長命。ただし子供を作ることはできず、ある程度の年数を生きると人格が変わってしまう(記憶も失う)。また、カーボナイトの魂と言うべきアイテム(宝石や本など)を失うと、「死」と同等の状態になる。このカーボナイトが登場人物の多くを占め、またストーリーの重要な要素となっています。
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ストーリーは簡単にいうと、数年前に倒された魔王の復活を企む謎の者たちの野望を阻止せんと、主人公と仲間のカーボナイト達が奔走。最後に魔王との戦いが待っているという感じ。そこに2人のヒロインのうち、どちらを選ぶのかという葛藤が入ってきます。しかし、よくある『片方をふって、もう片方とラブラブに』なんていう、軟派なものとはちょっと違います。
ストーリーは全体の流れを見ると、ありがちなものになっていると思います。しかし、部分部分の描写には納得できるものがあり、そのおかげで感情移入できました。まぁ、細かく突っ込めるところはありそうですが。
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残念ながら、システム面に大きな問題があります。このゲームは途中の選択肢で見られるシーンが変化し、最終的なエンディングにも影響してきます(根幹のストーリーは変わりません)。そのため、繰り返しのプレイを要求されるワケですが、システムがそれを拒絶するような作りになっているのです。
まず、メッセージスキップの面倒さ・遅さ。選択肢までのスキップ機能を付けているのは良いのですが、そもそもそのスピードが遅いです。そしてそのスキップ機能を使うには、右クリックメニューを出し、設定のウインドウを表示し、オプションボタンを設定してOKボタンを押さなければなりません(スキップを止める時も同様)。非常に面倒くさいです。
また、セーブ機能も限定されたポイントでしかセーブされません(ストーリー内の1日区切りのみ)。選択肢が現れるのは、比較的1日の最後に多いので、1日の前半はスキップ機能でいちいち飛ばさなければなりません。スキップには前述のような問題がありますから…。
そしてなんとかクリアしても、無意味に長いエンディングが待っています。これは中断するとCGモードにCGが登録されないので、中断するわけにはいきません。何分くらいかかるかなぁ…5分はかかるかな?(汗) そしてそのCGモードですが、まだ見ていないCGがどのくらいあるかが分かりません。だから、全てのCGを見たという確認が全く取れません。どのくらいプレイし続ければいいのかが分からないのです。
ちなみに途中の選択肢によるシーンの分岐やエンディングへの影響も非常につかみにくいです。…実にツライですね。
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グラフィックはかなり良いです。2D部分…キャラクターですが、デザインも良いですし絵自体も綺麗です。なんというか、結構むちむちした肌って感じですね。そして3D部分は背景です(一部キャラクターも含む)。この3D CGはかなり綺麗で、人によっては言われないと「実写」だと思いこんでしまうかもしれません。この2Dと3Dが違和感無く合成されているところも見所と言えるのではないでしょうか。冒頭にも書きましたが、オープニングムービーは見る価値があります。
キャラクターの音声は主人公以外全員喋ります。演技は問題ないのですが、大きい声と小さい声の音量に差があり、どちらかに合わせるとどちらかがうるさすぎ、または聞こえないという風になりがちでした。
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悪くないのですが、システムの悪さが盛大に足を引っ張っているという感じです。惜しいですね。