Last Modified - 3 DECEMBER 2002
SIX丸藤によるゲームキューブ版PSO EpI&IIのプレイ日記です。
先週末から、PSOのプレイが止まっている。パッドを持つ意欲が湧かない。オンラインのロビーへ赴く、オフラインのラグオルへ降り立つ意欲が湧かない。
11月の中旬辺り、ソニックチームとセガに対する不信感がどんどん大きくなっていって、「いっそのことPC版FFXIでも買って、(Xboxの)トゥルーファンタジーライブオンラインまでの繋ぎにしようか」と考えたりしていた。PC版の状況、不具合や問題あるユーザへの対応の無さ……それらが不信感の元だ。
20日にVer1.1への交換についてアナウンスがあり、その不信感が一時拭われた。PSOというゲームの提供形態の性質上、チートから逃れる手は少ない。それは妥協する。しかし、GC版のアイテム複製不具合は妥協できない。それはゲーム本体のみで機能し、そして本来あってはならない機能なのだから。それがVer1.1への交換で解消される。ベストは無理だが、ベターへと進むことが出来る。それが嬉しかった。毎日、インフォボードにもその旨を記していた。ロビーでの修正版に関する話し合いにも首を突っ込んだ。ベストを目指した上での、ベターでの妥協……それが大事だと思ったからだ。
レベルは引き継げるということなので、毎日レベル上げに勤しんだ。ベリーハードの高速バトルは楽しくて、久しぶりに経験値を稼ぐことに熱中した。オンラインでも変わらず遊んだ。楽しかった。修正版交換の受付も、すぐに済ませた。
だが、公式掲示板において報告されたカスタマーサポートの回答は、私に少なからずショックを与えた。
ファンタシースターオンラインエピソード
1&2Ver1.1の一般(店頭)販売の予定は、現在のところご
ざいません。
PSO EpI&II公式フリーBBS 、「サポートによりますと店頭販売品は現行版のまま」の発言より。
これはつまり、不具合を持った製品をこれ以後も続けることを示している。私が行くVer1.1には、新規ユーザは直接入ってこないのだ。現行版からVer1.1への移行手続きを持った者しか、Ver1.1にはやってこない。あくまで現行版が、これからも主軸であり続けるのだ。
それは決して、「ベストを目指した上での、ベターでの妥協」とは私には映らない。はなから諦めている、やる気の無さを感じさせる。もしくは、ベストを目指すパワーはソニックチームとセガに無いのだ、という絶望を感じさせるものだった。抱き続けていた不信感が、明らかな形を持ってしまった。
先日から、FFXIを始めた。敵と戦いアイテムを集め、競売所に出す。それが何処かのプレイヤーに買われて、お金が手に入る。それが楽しくてしようがない。PSOでは、そのようなやり取りを私は出来ない。ベストを目指した場合、それは出来ないのだ。こんなこともできないのだなと、改めて気が付いた。
PSOプレイヤーに、こういう人を見掛ける。「レアなアイテムよりも、かけがえのない友人の方が大切だ」と。これも「ベストを目指した上での、ベターでの妥協」とは思わない。何故「アイテムも友人も、どちらも大切だ」と言えないのか。それは「はなから諦めている」からじゃあないのか。アイテムを大切に思うことは、友人を……全てのPSOプレイヤーを大切に思うことに繋がっている。「はなから諦めている」というのは、そして複製やチートを自分はやらないからと無視する姿勢というのは、つまり友人を、全てのPSOプレイヤーをないがしろにしているのだと、私は思う。それはプレイヤーだけではなく、ネットワークゲームを運営するソニックチームとセガにも言えることだ。
まだ、PSOを完全に止めるかどうかは決めかねている。Ver1.1はこれからやってくる。その時はたしてまたオンラインのロビーへと旅立てるかは、今は分からない。ただ今は、PSOの世界が「ないがしろの塊」に見えてしまうのだ。
このページで使用されている画像は(株)ソニックチームの許諾を得て、ニンテンドーゲームキューブ用ゲーム「ファンタシースターオンラインエピソード1&2」よりキャプチャーしたものです。配布や再掲載は禁止されています。