番長温故知新 - XANADU
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XANADU (X1TAPE版)
Xanadu
日本ファルコム





「RPG」というより、「アクションパズル」って思ってた…

横から見た構図で重力のある広大なフィールド(全10レベル)を駆け巡り、外や建物内部にいるモンスターを倒してアイテムを手に入れ、最後にキングドラゴンを倒すアクションRPG。出てくるモンスターの数や出すアイテムは決められていて、増える事はない。だから、どういうモンスターがどこにどれだけいて、どのようなアイテムがどこでいくつ手に入るかを把握し、効率良く装備を購入、パワーアップさせていかなければならない。

防御力などは実際に攻撃を受ける事により上がる。MGR(マジック・レジスタンス、対魔法防御力)も当然相手の魔法を食らう必要がある。だからダメージを受けないくらい攻撃力が低かったり、弱い魔法を出すモンスターを生かしておいて、新しいアイテムを装備し、わざと攻撃を食らう。戦闘状態に入っておいて、そのまましばらくほおっておくのだ。

よって、初回プレイはほとんど情報収拾のための捨てプレイ。2回目からが本気であった。



なにしろ「テープ」ですから…

ゲームデータはキャラクターのみならず、すべてのモンスターの生死やアイテムの有無まで管理されている。そのデータをランダムアクセスする必要があったため、XANADUはフロッピーディスク媒体で発売された。当時は5インチフロッピーディスクがパソコン本体に付くようになってきていたものの、フロッピーはまだ高価なものでテープで供給されるゲームがまだまだ多かった。

そんな中、X1テープ版XANADUが発売された。X1というパソコンはプログラムでテープ装置を操作する事ができ、「1曲早送り」「1曲後戻り」という操作が可能だったため、「ここから何曲目のデータを読み込む」といった形で望むデータへのアクセスが可能だったのだ。

しかし、データ用のテープには46分テープの片面を使用、ゲームを始める時のキャラクターメイキングに実に1時間かかってしまう。他にもレベルの移動の際にもそのレベルのデータの保存に時間がかかる。また、装備を変更するとグラフィックも変わるのだが、そのグラフィックデータは面(レベル)データの後ろにある。当然、キャラクターのグラフィックデータもかなり多いため、該当のデータにたどり着くまで「1曲早送り」を数十回くり返す事となる。

「ぎーがちゃんっ!ぎーがちゃんっ!ぎーがちゃんっ!ぎーがちゃんっ!ぎーがちゃんっ!ぎーがちゃんっ!ぎーがちゃんっ!ぎーがちゃんっ!…」(注:「ぎー」は早送りの音、「がちゃんっ!」は停止の音)

壮絶な音である(^_^; で、グラフィックが変わったと思ったら、今度はレベルのデータのところまで戻る為、「1曲後戻り」が同じ回数行われる(笑)

ファルコム開発陣もさすがにこりゃ辛いと思ったのか、「装備を変えてもグラフィックは変わらない」モードが用意してあった。でも、私はあえて変える設定にしておいた(笑:物好き)



人気があるとやっぱ続編が出るよね…

さて、XANADUは大ヒット。後に「シナリオ2」という、マップ、モンスターなどが変わったものが発売された。XANADUのユーザー登録をしておいた私のところにも「シナリオ2発売!」というダイレクトメールが届いたのだが、1つ問題があった。
シナリオ2はフロッピー版のみの発売だったのだ…ほとんど嫌がらせだよねぇ(笑)
 
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