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HELLFIRE
東亜プラン 1989
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出会い
用事で札幌に出かけたときのこと。入ってみたゲーセンで、見慣れないSHTゲームに胸躍らせた。
レバー+2ボタンの横スクロール。ショットボタンとショット方向切替えボタン。この「方向切替え」によって、前方・後方・上下・斜め4方向にショット方向が切り替わる。ショットは弱いときは連射可能なミサイル、パワーアップすると長く強力なレーザーになるが2連射(斜め方向は単発)になる。パワーアップしても楽にはなりすぎず、死んでも復活へのチャンスは残されている(斜め方向への連射が「使いこなせば」強い)…絶妙なバランスだ(注:レーザーの連射数が多い基板もある)。
結局、その時は2面のボスで終わってしまったのだがとても印象に残ったため、帰ったのちに地元のゲーセンの店長さんに熱っぽく語ったのを憶えている。「なんか聞いたこと無いメーカーのシューティングなんだけど、無茶苦茶良く出来てて…でもゲーム名忘れちゃったい」…。
後にそれが、あの東亜プランが送り出した初の横SHT、「ヘルファイヤー」であることを知ることになる。
移植
実際に入荷されてから、その戦略的SHTの魅力に友人ともどもハマったのは当然であり、2人同時プレイで1周して握手を組み交わしたりした。友人は4面の曲が好きで私は3面でノりにノる。友人の方が私より腕はずっと上だったが、ラスボス前の斜めスクロール地帯は私の方が得意だった。
さて、その後ヘルファイヤーは家庭用ハードに移植されることとなった。
メガドライブ版「ヘルファイヤー」(NCSメサイヤ)はレーザーが短く連射可能になっている点や、敵を勝手に攻撃するオプション、極太のレーザー(いわゆるボンバー)が発射可能になっているなど、基本的な部分が別のゲームと化していた。
PC-Engine SUPER CD-ROM2版「ヘルファイヤーS」(どこかは知らぬなぁ…)はレーザーがアーケード版とほぼ同じになっていたようだが、何しろ主人公がアニメ絵の女の子で何やら妖しげな(笑)デモが追加されていた。おいおい、ヘルファイヤーの主人公はCaptain Lancerで、アーケード版では1周時に登場しているんだぞ。1面のBGMのタイトルもその名だし、アーケード版開発中の仮タイトルもCaptain Lancerだった(はず)のだ。全く…まぁ、PC-Engineらしいというか(苦笑)
入手
そしてそのアーケード版ヘルファイヤーの基板の1枚は、今も私の手元に存在する。記念すべき、私が最初に買った基板なのだ。東亜プランといえば「究極タイガー」や「TATSUJIN」といった縦スクロール物が有名で人気も集まっているが、私が東亜で一番好きなゲームはこの「ヘルファイヤー」なのだ。
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