鳩山首相が宇宙人と揶揄されながら、それでも民主党のリーダーであり得、首相にまでなれたのは、「真空が力を発揮した」と考える外ありません。
また、前代未聞の、6年間で11億に上る政治資金提供を母から受け、それを規制法に則って適正に処理していなかった事実が明らかになっても、それを「私腹を肥やしていない」という理由で免責できると考えるのは、人間の「きれいさ=純粋さ」が法的犯罪の免責指標になると考えている証拠です。
なお、こうした考え方は多くの国民にも共有されていて、この事実は、田原総一朗氏が「これだけ報道されても鳩山献金問題には関心なし」で驚きをもって報告しています。このテーマに移った途端視聴率がガクンと下がったそうです。
事実、鳩山首相は「真空」ですから、できるだけ自分の意志を表明しないようにしています。たまに表しても宇宙語です。なぜか、それは地球語を発した途端「真空力」は失われるからです。で、いよいよ、その「真空力」が失われる時がきたようですね。
finalventさんは、鳩山首相の不思議を以上のような山本七平の知見をもって説明している、と私は理解します。
そこで問題!鳩山首相とはまるで対照的な不純人間小沢一郎氏は、同様の知見から見た時、今後どのように行動するか。いうまでもなく、不純なる部分を合法化すると同時に、純粋さをアピールすることです。平野貞夫氏は「小沢は純粋すぎる性格ゆえに誤解される」とイメージ転換を図っています。
実は、鳩山首相の「友愛」との連携も、氏の「共生」概念も、そうしたイメージ作りのためです。そして、これに成功すれば首相になれる。さて、この仮説は実証されるかどうか。
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