60cm×45cmのHOレイアウト 製作記


2023年9月19日


いま我が家にあるHOゲージの車両と言うと、中古で購入したアルモデルの秋田ジハ6になります。



この通り車体長15cmほどの昔の気動車なのですが、指定された動力装置(トラムウェイ製 TW-MTR01)はなんとR200の曲線を通過できるらしい。

ならば、ジハ6専用で曲線半径R200のレイアウトってどれくらいの大きさで作れるんだろう?と悪い虫が頭をもたげてきましたw

市販の組み線路ではKATOのR370が最急曲線ですからフレキシブル線路を使わなくてはいけません。

早速通販でHO用のフレキシブル線路を注文して、枕木の幅を測ったら3cmありました。



それでレールの中心をR200、内側をR185、外側をR215で曲線を引いてみたらこうなりました。







上下左右ともにぎりぎりではありますが、60cm×45cmのベニヤ板の中に何とか収まりましたよ。

実は、60cm×45cmというサイズは自動車に乗せるにも楽ですし、



新潟市の燃えるごみ収集用の一番大きなゴミ袋にも入る大きさなので、持ち運ぶにしても処分するにしても困らない最大サイズなのです。

さてはて、どういう結果になりますことやら。




2023年9月20日


購入したフレキシブルレールの長さは1本が910mm。

必要になる長さは、半径200mm×2×3.14+直線150mm×2=1556mm。

フレキシブルレール2本を繋いでエンドレスを作る形になりますね。

模式的に書いてみた図がこれです。



また、組み線路の場合はレールの下に道床が作られています。

フレキシブルレールはレールと枕木だけですから、枕木の幅よりも少し広い道床を貼り付けなくてはいけませんね。

とりあえず、レールを固定するまでの手順はまとまりました。

初めての体験なので上手く行くのか心配です。




2023年9月21日


道床になるコルク板を貼っていきます。



コルク板に、枕木の収まる範囲を書き写します。



このケガキ線の中に枕木を固定していけばいいはずです。



ただ、頭の中で考える作業と、実際に行う作業で難易度が変わるってよくあるんですよねぇ・・・




2023年9月24日


フレキシブル線路にジョイナーをつけて、



フィーダー線をハンダづけしました。



道床にフィーダー線を通す穴をあけました。



ピイコのフレキシブル線路の裏の枕木は、何本かごとに繋がっているんですね。



このままR200まで曲げようかと思いましたが、枕木が繋がっている部分を切ってやらないととても無理なようです。

それと、どうやって道床にフレキシブルレールを固定しようか悩んだのですが、試しにレールを外して枕木だけを道床に接着してみました。



曲線部分の枕木は接着剤で接着しましたが、直線部分はまだ固定していません。



曲線部分は枕木が固着してから差し込んでやろうと思っているんですが、ジョイナーの部分でどうやってやればうまく繋げられるんだろう?




2023年9月27日


線路の敷設が終わりました。

カーブ部分のレールを敷くのは思ったよりも簡単だったのですが、苦労したのはジョイントの接続でした。

ニッパーでレールを切断したのですが、少しレールがゆがんだのかジョイントが入ってくれません。

仕方ないのでやすりで削ったり、一度接着したカーブ部分の枕木まで剥がしてレールの遊びを増やしたりしてようやく繋げることができました。

道床付き組み線路のようには行きませんねぇ。

早速ジハ6で試運転。

R200の急カーブをHOサイズの車両が走るとは感激の一言。

なにせNゲージでC177+直線のエンドレスと同じ大きさに収まっているんですから。



実際のジハ6がどういった性能で、どういった運用をされていたのかは分かりませんが、これまた中古で購入した天賞堂のワム50000を引かせてみました。



実は貨車を引かせて試運転してみたら貨車の脱線が頻発><

困ったなーと思いつつよく観察してみれば、ジョイント部のレールが少し段差がついていましてこれが原因で貨車が浮き上がって脱線するらしい。

ジョイント部のレールにやすりをかけたらスムーズに走るようになって脱線もしなくなりました。



ジハ6とワム50000の連結面は、急カーブ部分でも接触していません^^



また、この2両であれば道床用に貼り付けたコルク板ぎりぎりまで車両がはみ出さないですね。

次は1両分の小さなホームを作る事かな?

まだそれ以外どういう風景を作るかも決まっていませんけど。




2023年10月15日


1両分くらいの小さな無人駅を作ろうと思っています。



HNモジュール「思い出の駅」と同じ要領でホームを作ろうとしたら、いくらかホームが低め?



高さを2mm増やすと丁度よさそうですね






2023年11月8日


HOのミニレイアウトですが、例によって紙で道路の配置を考え、ストラクチャーを置いてみます。





これまでNゲージのレイアウトを置いていた場所へ置いてみました。



実はですね、

Nゲージの車両も大層たまって来ていたのですが、

どうしても20m級車両を何両も繋いだ時の車両と車両の隙間が気になって来てしかたありません。

こればっかりは、模型のカーブは実際の鉄道のカーブとは別物と頭でいくら考えても一度気になり始めるともう駄目w

さらにこれまで購入してきた車両によっては、購入後長い事走らせていない車両もあれば逆にしょっちゅう走らせている車両も出てきます。

これまでHOゲージ(16番)の車両は最低でも120cm×90cm以上のスペースがないとレイアウトを作れないと諦めていたのですが、HNモジュールの運転会用に購入したジハ6がR200の急カーブを走れるということがわかってしまい、「ひょっとして、このミニレイアウトだけで良くね?」などと考え始めてしまいました。

昔から、長編成の特急や通勤電車が走る幹線ではなく、1両の電車や気動車が走るローカル線や地方小私鉄の雰囲気が好きという事もあります。


今HOゲージの車両と言うとジハ6とワム50000の2両しかありませんが、

小さな気動車の単行運転と、1両のワムを引いた混合列車を走らせるだけでも楽しいなと思い始めているんです。




2023年11月15日


HOのミニレイアウト、大体のの配置とイメージができてきました









まだ、細かな地形とか土地の割り振りは決まっていませんが・・・




2023年11月18日


2mm厚のバルサ板にボールペンでブロックの線らしきものを書きます。



それを灰色に塗ると・・・
ちょっと黒線が目立ちすぎでしょうか?



これまでは道路の表現には耐水サンドペーパーを貼り付けたり、インクジェットプリンターで印刷した紙を貼り付けたりしてきましたが、今回は「背景テクスチャーペイント 路面ダークグレイ」というものを使ってみます。

乾燥すると表面がざらざらとしているんですよね。



家の周りを囲むブロック塀とフェンスの配置を考えます。







色々と考えた結果、この配置で作ることにします。





生垣とかあっても良いかもなぁとも考えたんですけどね。




2023年11月20日


家の模型にLEDを取り付けます。



天井部分に電球色のLEDを3個接着しました。

点灯させるとこんな感じ(光量不足でぶれてます・・)。



明るすぎず暗すぎず、いい感じに光ってくれてると思うんですが、もし修理する必要が生じたら家の模型を取り外してLEDを交換しないといけなくなるんだなと気づきました。

家の下側に接着剤をたっぷりつけてしまうと取り外せなくなってしまいますね。

動かない程度にごく少量の接着剤で固定するか、ネジ止めした方が良いのかもしれません。




2023年11月21日


お弁当についてくる箸を長さ8cmに切ります。



やすりで凹みを付けて、2mmのプラ棒を接着。



灰色に塗って、1mmのプラ棒を貼り付けます。



手製の街灯の覆いを作って、LEDへのコードを糸で縛り付けて、



上から柱と同じ色で塗装します。



ホームに街灯を付けて、列車と衝突しない位置を確認。





あくまでもジハ6と2軸の貨車を引く貨物列車が引っかからなければOKということで。

LEDが点灯するか確認。



裏側はこのようになっています。



駅ホームが固定できたので、ようやくバラスト散布へ進めます。




2023年11月23日


バラストを撒き終えました。

コルク板で作った道床と、枕木の間にバラストを撒いて筆でならし、ボンド水溶液で固定します。



道路わきには街灯付きの電柱を立てます。



家の周りをブロック塀とフェンスで囲みました。家はまだ仮に置いてあるだけです。



LEDを点灯させるとこんな感じになります。



現在では、家の灯りも街灯も駅ホームの照明も、皆白っぽい蛍光灯かLEDになっているはずですが、今回はあえて電球色(黄色)に統一してみました。

この方が温かい感じがしませんか?




2023年11月20日


レイアウトの地面を作っていきます。

茶色と緑色のパウダーを撒いて、着色スポンジと共にボンド水溶液で固着します。



背の低い丘は、バルサ板やコルク板の端材を積み上げて上からパウダーを撒く方法です。

家も接着しました。

天井に貼り付けたLEDが取れた時のためにほんの少しの接着剤で貼り付けただけですけど、思惑通りの効果を発揮してくれるんでしょうか?



この極小レイアウトは、あくまでもアルモデルのジハ6が走れれば良いという前提で作っていますけど、

トラムウェイから発売されたキハ20 200番台を通販で注文してしまったんですよ。

当然このレイアウトでは走れませんw

KATOのR370線路と30cmくらいの直線を組み合わせたエンドレスなら、幅110cm×奥行き80cmくらいのレイアウトが作れるんですよね。

勿論前後左右に余裕はありませんけれど、今作っているミニレイアウトでも車体がはみ出すことなく走っていますから。

手元にフレキシブルレールが4本残っているので、上記のエンドレスを組むとしたら必要なレールの長さは306cm程度。

手間はかかるけれど、ユニトラックの線路を新規に買わなくても作れそうですね。

問題になるのは部屋の中のどこに置いておこうか?という事です。




2023年12月2日


60cm×45cmのHOレイアウト。

木を植えたり人形を配置する作業が残っていますけれど、土台のベニヤ板は見えなくなりました。







何度も書いていますが、このレイアウトはジハ6が走れれば良いということでR200という急カーブを使っています。

ですから国鉄やJRや大手私鉄の20m級車両は走れません。

ネットで色々と調べてみると、アルモデルの自由形Bタンクとか、2軸のガソリンカーとか、2軸の黒貨車ならば走れそうです。

Nゲージでレイアウトを色々と作って来た時にも感じていたのですが、車体長の短い第3セクターの軽快気動車や鉄道コレクションの16m級、17m級の電車を走らせるならばミニカーブレールを使ったミニレイアウトでも充分楽しいのです。

ところが20m級車両を走らせようとすると、一気に急カーブが気になりだします。

さらに20m級車両を2両以上繋いで走らせようとすると連結面が大きく開くのが我慢ならなくなります。

ならば、ということでC243のカーブレールを使ったレイアウトを作ってみましたが、これでもまだまだ20m級車両の連結面の違和感が消えませんでした。

また20m級車両を3両4両とつなぐと、それだけで結構長くなるのですね。

レイアウトが小さいままだと最後尾の車両が駅を離れてすぐに先頭車両が同じ駅に差し掛かってしまいます。

1両で走れる両運転台の気動車や電車と、車体長の短いDD13やED62といった機関車が数両の2軸貨車を引く貨物列車に限定すれば楽しかったのかもしれませんが、つい最近までの私は新しい車両が発売されると次々に購入してしまい、ますます走らせたい列車と模型とのギャップに嫌気が出て来ていたのかも。

今の我が家には、ジハ6と自由形ディーゼル機関車とワムが2両しかありませんのでこれらを走らせるだけならばこれで十分といえます。


なんて言いながらもトラムウェイのキハ20 200番台を購入してしまったので、R370のカーブレールを使ったHOレイアウトを作ろうかどうしようかと考え始めているのですけどねw




2023年12月8日


60cm×45cmのHOレイアウト完成しました。

細かなことを言えば、もう少し人形を配置したいなぁと思うところもあるのですが、そのためには何か面白い風景を作れる人形を確保しないといけませんので。











本物は戦前に作られたガソリンカーですけれど、小さなレイアウトやHNモジュール運転会にはもってこいの可愛い気動車です。



実際はどうだったのかわかりませんが、1両程度の貨車を引かせるのも楽しいです。



小型のディーゼル機関車が2〜3両程度の短い貨物列車を引く風景も楽しめます。



1両編成の気動車と数量の貨車を引く短い貨物列車を走らせたいというイメージの行きついた結果がこのレイアウトでしょうか。




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