レイアウトの大きさ

2013年10月30日


今回はレイアウトの大きさについて考えてみたいと思います。

レイアウトの構想を考え出すと、あの列車も走らせたい、こういった風景を作りたいという欲求は山のように出てくるのですが、博物館にでもあるような広大なスペースがないと収まりがつかなくなります。

皆様のブログなどを見ていても「畳1枚分」の大きさのレイアウトを見れば「大きいなー」「羨ましいなー」というのが素直な感想ですが、我が家にはそんな大きなものを置いておけるスペースがありません;;

またよく考えてみれば、畳1枚分のレイアウトというと壁際に設置するしかないのではないでしょうか?

部屋の中央にレイアウトを置いて四方どちらからもレイアウトを鑑賞できるようにしたブログやサイトを見つけることはできませんでした。

そうすると壁際のほうの風景をゆっくり見ることはできないし、列車が脱線したときやレイアウトの保守・補修作業も大変なのではないかなぁと要らぬ心配をしてしまうわけです。

市販のレールを使うとすると一番小さなレイアウトはTomixのスーパーミニカーブレールを使ったエンドレスでしょうか。

半径103mmのカーブですから25cm四方のスペースで円形に線路が敷けます。

ただしカーブが急すぎて2軸のレールバスや路面電車くらいしか走れなくなりますが。

同じTomixのミニカーブレールでも半径140mmのカーブレールを使えば45cm×40cm位のスペースで鉄道コレクションの車両やED75、ED61が牽引する数両の貨物列車の運転が楽しめます。



半径177mmのカーブレールに変更するとDD51の牽引する客車列車なども走れるようになりますが、レイアウトの大きさは60cm×45cmのスペースが必要になります。



同じ60cm×45cmのスペースでも半径140mmのカーブレールとミニポイントを使うと列車交換のできる駅を設置することもできます。



ただしホームの長さは20m級車両1両分ですが。

走行させる車両を限定すればこのくらいのスペースでもレイアウトを作って楽しめるんですが、ひとつのレイアウトでいろんな列車を走らせて楽しみたいというのが正直なところでしょう。

新幹線以外の特急列車や通勤列車、貨物列車を走らせようとするとTomixならば半径243mm、KATOならば249mmのカーブレールを使わなければいけません。

これだと円形に線路を敷くだけで60cm四方のスペースが必要になります。

これに直線レールを加えた幅90cm×60cmというのが「何でも走らせることのできる最小限のレイアウトの大きさ」でしょうか。(新幹線車両は無理ですが。)



このレイアウトに似合う編成は2両くらいの気動車や鉄コレの電車などですが、上から見下ろすのでなく目線を下げて眺めれば8両編成の特急を走らせることもできます。





目線を下げて列車を眺めると建物や木々に邪魔されて列車の後ろが見えなくなるので小さなレイアウトということを忘れられます。

実際の鉄道施設をそのまま再現しようと考え出すと、4両分の駅ホームだけで60cmのスペースが必要だとか、6両編成の電車が休む車両基地を作ろうなどと考え出すとスペースがどれだけあっても足りなくなります。

90cm×60cmのサイズまでならば遊びたいときに部屋の中央に引っ張り出して四方から列車の走る姿を眺めることもできますし、レイアウトの保守作業も簡単です。

大きなレイアウトが欲しくなるのもわかりますが、あえて90cm×60cm以下のスペースで作れるレイアウトにこだわるのも賢い方法なのではないかと考えるこの頃です。



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