猫屋線レイアウト 製作記


2017年12月7日


Nゲージのレイアウトを作ってから5年たちました。

2年前にHOゲージのレイアウトを作ろうと動き始めたところでリアルの状況が変わり、とても模型弄ってる心の余裕がなくなってしまいました。

Nゲージのレイアウトには簡単なほこり除けカバーをかけてはいましたが、久しぶりに遊ぼうと思ったらレールがものすごく汚れていて相当レールを磨かないと走りません。

また直射日光に当てたことはないのに、スポンジやライケン、道路に貼った紙の色あせなども目立つようになってきました。

レールの手入れだけしていれば「レイアウトは一度作れば長いこと遊べる」と思っていたんですが、そうでもないようです。

数年ごとにレイアウトを組み立てて風景の引っ越しさせるのもいいのかな。

レイアウトを弄れない間も車両の購入は続けていました。ただほとんど楽しむ余裕がありませんでしたので箱に入ったままですが・・・

そんな中、あちこちで好意的に受け入れられているトミーテックの猫屋線。

私もしっかり購入してました。





ようやく、1/80サイズのナローレイアウトからレイアウト製作に復帰しようと決意しました。

まあリアルの余裕次第ですけど・・・

私は実物のナロー鉄道を見た経験がありません。

うんと小さいころ、栃尾鉄道の電車で長岡駅と悠久山駅の間を乗ったことがあるらしいのですが、電車があったことしか覚えてません。

なのでレイアウトを作ろうとしても、雑誌や書籍やネットで見られる写真や記事に頼るしかありません。

9mmナローはNゲージのレールがそのまま使えるということしか知らないんですよね。

60cm×45cmのベニヤ板にKATOのR183のカーブレールとS124の直線レールでエンドレスを敷いて猫屋線のキハを置いてみます。





前後左右にこれだけのスペースが取れるようなら、わざわざC140とかR150のカーブレールつかったり、直線部分を数センチ伸ばす意味もないようです。



実物のナロー鉄道では通勤時間帯に雑多な客車を何両も繋げた長編成列車も存在したようですが、1〜2両の気動車とか小規模な混合列車を楽しむのがよさそうです。







問題点としては、Nゲージの場合ジオコレやジオタウンの完成品や多くのキットが出ていますから比較的簡単に家並みを作れますが、1/87や1/80サイズでは家屋の完成品というのがほとんどありませんし、キットも種類は多くないですね。

ベースのサイズが60cm×45cmですからそんなにたくさんの建物を配置できるスペースもありませんが、さすがに野原の中に短いホームの無人駅と樹木が数本だけ・・・という風景はどんなものでしょう?




2017年12月8日


自宅にあるHOサイズのアイテムを探してみました。



教会は「鉄道模型のある生活」さんのサイトで行われた「ここはどこ?」で賞品として頂いた「キブリの教会」ですが、今回のレイアウトにはちょっと大きすぎますね。

ジオコレの温泉宿は、さんけいの農家を組み立てるとほぼ同じ大きさになるのでおいてみました。



樹木や人形、スバル360はうまいこと使えそうです。



通販サイトを見て回っていたら、トミーテックが出している猫屋線桜土手駅のサイズが 長さ280mm×奥行52mm×高さ12mmと載っていました。

客車2両分の直線ホームを置こうとしてC140のカーブレールとS280の直線レールでエンドレス組んでみるとこうなります。



R183とS124の組み合わせがこちら。



C140+S280でもいいけれど、エンドレスの内側が広いほうが風景作りやすくないかなぁ?

それと、客車2両分の直線ホームがベースの真ん中に来ると目立ちすぎるんですよねぇ。

なので今回はカーブ部分に2両分のカーブホームを作って置くことにします。




2017年12月17日


猫屋線レイアウトですが、これまでのNゲージレイアウトと違って最初っから長編成の電車や貨物列車を走らせることは念頭にありません。

単行の気動車や気動車や機関車が1〜2両の客車を引くことしか考えていません。



現在までの鉄コレの客車を総動員しても4両編成ですから、R183のカーブ半分で収まります。



ネットでいろいろ調べてみたら、

HOゲージというのは欧米の列車を1/87に縮尺したものでレールの幅が16.5mm。

HOゲージと同じ線路を走れるように日本の車両を1/80に縮尺したものが16番。

HOナローというのは1/87の縮尺のものが多かったということを知りました。

トミーテックの猫屋線の車両は1/80ですから、ナロー車両としては若干大きいということになりますね。

わたしの場合は猫屋線の車両がナローのすべてですし、もともと実際の軽便鉄道でも車体の大きさがばらばらな編成も普通だったようですので、猫屋線の車両が走れるレイアウトを作れば将来1/87の車両を増備することになっても「ストラクチャーやシーナリーに引っかかって走れない」ということはないでしょう。

いつものように、紙でカーブ部分に置くホームの型紙を切り出しました。

長さは気動車+客車の長さ。ホームの奥行は4cm(=実寸では3.2m分)。ちょっと立派すぎるかな?



スバル360の走る道路は5cm(実寸では4m)の紙を置いてみました。

で、さんけいの民家を組み立てようという予定でいたのですが、幅113mm×幅83mm×高さ64mmの紙を民家に見立てて置いてみたら・・・・





すこし大きすぎやしませんか?w 先輩諸氏が作られたナローレイアウトの写真や記事を見ていると、昭和30年代40年代の街並みを再現するにはいいんでしょうが、

今回私が作ろうとしているミニレイアウトでは民家ばかりが目立ちすぎます。

しかもこれ、母屋だけのサイズでこうなるわけでして、庭や生垣まで作ろうとするとレイアウトのスペースのほとんど食いつぶしちゃうんじゃない??



なんでレイアウトに山(丘)を作ったり家並を配置したりするのか?

「そういう風景を再現するんだ」という目的も大きいですが、小さなレイアウトでは車両が常に全部見えてると広さが感じられないから車両を目隠しするためですよね。

そのためなら丘を作って木を植えるだけでもいいんじゃないか?

レイアウトマットをベニヤ板のサイズに切り出して乗せた上にホームや道路の型紙と完成品の木を置いてみます。





これはこれで・・良いんじゃないか?

はからずも、猫屋線レイアウトの製作記事1回目に書いた「野原の中に短いホームの無人駅と樹木が数本だけ」というレイアウトになってしまいそうです・・・。




2017年12月21日


HOサイズの建物模型や人形を扱っている通販サイトから、人形や建物キットを購入しました。



購入したものは

エコーモデル 男子高生セット
エコーモデル 女子高生セット
プライザー 画家
プライザー バトンガール
Kt工房 行商のおばさん
Kt工房 買物客 子供連れたおばさん
ノッホ 離れの小屋
エコーモデル 自転車

Nゲージだとジオコレやジオタウンの製品だけで日本式家屋がそろいますが、HOサイズだと日本式家屋のペーパーキットがある程度。

逆にアメリカ風、ヨーロッパ風の建物の模型と欧米人の人形は大量にありますね。

しかもいろんなポーズや動きのある人形がたくさんある。

HOサイズの人形でも身長2cmくらいになるのですが、本当に面白いポーズがいっぱい。

走らせる車両は日本式ナローの車両ですが、風景は日本式に限定しなくてもいいんじゃないかなという考えももたげてきてます。

国と年代をきっちり決めて作るのも模型ですが、国籍年代不明のおもちゃ箱というのもいいんじゃないかなぁ?




2017年12月24日


ノッホの離れの小屋を組み立てました。



作業時間は休憩を除いて3時間ちょっと。パーツを傷めないように切り出すのが大変でした。



出来上がった建物の大きさを87倍してみると、3畳間を2つ、L字型に配置した程度の大きさになりました。



後ろに見える白い四角が、さんけいの民家を組み立てた時の大きさ。本当に小屋ですねw

あとはこの小屋とホームと道をどう配置しようかと考えることにします。







人形や樹木の配置も一緒に考えないとなぁ。

面倒だけど楽しい時間であります。




2018年2月21日


猫屋線レイアウトですが、作業が滞っています。

なんでレイアウト製作を始めようとするとリアルが忙しくなるんでしょう?

当初はKATOの組線路を使うつもりでいたのですが、猫屋線レイアウトもTOMIXのミニカーブレールを使うように変更しました。

どうせならミニポイントも使って列車交換可能な駅を作ろうかとも考えたのですが、



当然ながら待避線が長く取れません。1両の気動車とか小型貨車2両までなら行けますが・・・

やはり単純なエンドレスのほうがシンプルで飽きが来ないかな。



また、TOMIXのミニホームを使ってうんと小規模な停留所にしてしまいましょうか。

奥行だけはもう少し広くしないといけませんけど。



Nゲージのレイアウトが結構線路が汚れたり、風景も壊れたり塗装が色あせたりしてきたので、新しく組みなおす間遊べるような小型レイアウトも作り始めました。

ジオコレの建物を適当に並べて街並みを作ろうと考えたんですが、なんかいくら考えてもまとまりません・・・・



ジオコレの駅を使おうと考えたんですが、これだと見栄えはいい代わりにイメージが制限されてしまうみたいです。

よくよく見たら、ホーム部分の長さと奥行きはこれまたミニホームと大して違わないのでは?



ジオコレは手軽で良いのですが、自分のイメージ通りに配置するのが結構大変です。

けれど、16番レイアウト用にもジオコレのような組み立てキットがもっと出てきてほしいですね。




2019年1月21日


長いこと放置していた猫屋線レイアウト。

とりあえずNゲージのレイアウトができたことと、3年近くため込んだままになっていた鉄道コレクションの動力化が一段落したので再開です。

これまではカーブ部分に2両分のホームを作ろうとか考えていたのですが、



Nゲージレイアウトの時と同じように、1両分だけの小さな駅ホームを用意するので十分なんじゃないか?と考え始めました。



駅ホームもミニホームを2列横に並べて奥行を確保して、長さはNゲージの20M級車両1両分。

14cm×80=11.2m。

エンドレスの内側に小屋を建てるとして・・・周囲は全部野原か空き地?

単純だけどそれでもいいかなー。




2019年1月25日


猫屋線レイアウトですが、カーブレールをC177からC140に換えてみました。

おにぎり形とか



C140カーブレールだと直線部分が最大280mmとれます。





ところが鉄道コレクションの動力ユニットを使っているのに、カーブに差し掛かるとモーターがうなり音を立てますのでカーブレールをC177に戻します。

直線部分は最大で210mmまでとなります。



やろうと思えばTOMIXの鉄橋も組み込めます。



その場合は地面を20mmくらいかさ上げしないといけなくなります。



前後方向には余裕がありますが、左右方向にもう少し余裕が欲しいところです。




2019年1月27日


結局、C177とS158.5でエンドレスを組むことにしました。







HOナローは初めてですけど、これまで作ってきたNレイアウトと違うのはモデルの縮尺だけ。

何とかなるんじゃないでしょうか。




2019年2月1日


レールをさび色に塗装して、ベニヤ板の周囲に囲いも付けました。



ラワン板で道路の土台を作るんですが、ゆっくり曲がるカーブってどうやって作ろう?w




2019年2月2日


昨日の記事で、「ゆっくり曲がるカーブってどうやって作ろう」と書いたんですが、原始的な方法を思いつきました。

手元にあったミニカーブレールと直線レールを定規代わりにして鉛筆でなぞります。



5cm幅に切ったバルサ板を小さく並べて



適当に台形にカットしてそれらしく並べました。



踏切はNゲージ用のジオコレを使っても問題ないのかな??

第4種踏切の標識くらいなら自作できそうですけど。




2019年2月5日


駅の裏のくぼみは池にしてみます。

前に作ったレイアウトでは、緑色に塗った紙の上に透明なプラ板を置きましたが、結構いい感じに仕上がりました。

今回は100均ショップで色付きのクリアファイルを買ってきました。

池の底はコルク板をそのまま使い、薄い緑色のシート、透明なシート、薄い緑色のシートと三枚重ねて、



表面に木工用ボンドを塗っておきます。



いろいろなサイトを見てみると「木工用ボンドは乾くと透明になる」と書かれていたので、うまくいくか実験です。

うまくいかなかったらやり直せばいいことですから。




2019年2月6日


池の表面に塗った木工用ボンドが、一晩おいたらこうなりました。



池の周りにパウダーを撒いて、ボンド水溶液を撒いたときに干渉しないかな?

今になって気が付きましたw

全体の風景はこんな感じで。

市販品の樹木の葉の色が単調なのが気になります・・・



Nゲージですと、ジオコレやジオタウンやグリーンマックスからたくさんのストラクチャーや小物が発売されていますが、16番レイアウト製品ってなんでこう極端に少ないんでしょう?

ジオコレの製品のサイズを測って16番ゲージの大きさを求めるか(150倍してから80で割ればいいわけですね)、

今回は「HOゲージ小型レイアウトの作り方」に書かれている踏切標識や待合室の寸法をそのまま使わせてもらいます。



ウインドウズに付属のペイントを使ってそれらしい格好に印刷して、

ボール紙に貼り付けてから切り出し、角棒に貼り付けます。



待合室はこんな感じになりました。



ボール紙むき出しなので、トタン屋根とか木目の壁紙でも買ってこないといけませんね




2019年2月9日


池の形を整えたり木の配置を考えたり。



待合室はプラ板に色を塗ってボール紙の上に貼り付けました。



稚拙さが目立ちますが・・・




2019年2月17日


小さな駅ホームは土を盛って作ったように見せたいので、背後に厚紙で形を作ります。



見えなくなるからと言いつつ、アバウトすぎますかね?

池の周りに木を接着して、



未舗装の道路ということでリアルサンドを撒いてボンド水溶液で固着します。






2019年2月19日


池の周りにパウダーを撒いてボンド水溶液を撒いたんですが失敗しました。

周りの板が水を吸って膨らんだのか、湖岸が盛り上がってしまいました><



やり方を変えて再挑戦です。

その一方で、左奥の部分を何の気なしに草原のようにしておいたら、

これだけでも雰囲気が出ます。



単に茶色のパウダーの上から緑色と黄緑色のパウダーを撒いただけなのに、こんな風に見えるんですねぇ。




2019年3月5日


失敗した部分を取り除いて、

青いプラ板1枚だけを丸く切り取って、土台と接する側の周囲とプラ板の上側からも周囲に接着剤を塗りました。

これでプラ板の裏側へは水は入り込まないだろうけど・・・裏側の接着剤が固まるまで1週間かかりました。



岸の部分のコルク板も、隣どうしが接触しない程度に小さくして、



リアルサンドやパウダーやスポンジを撒いてからボンド水溶液で固着。



やることはNゲージの時と同じはずなのに意外と苦戦してます。




2019年3月8日


家の周りを囲む柵を作ります。

1.5cmに切った角棒に横棒を貼り付けて・・・

実際のスケールに直すとかなり隙間の大きな柵ですが。



最初は茶色で塗装しようと思っていたんですが、線路際の鉄路柵じゃないんだし、個人が日曜大工で作った柵でもいいんじゃないか?と考えて塗装しないでそのままに。

わざと杭の間隔や傾きもバラバラなままにしてみました(手を抜いたわけじゃないんですよ・・・)。

ホームの待合室やノッホの小屋は素材が紙ですので、パウダーをボンド水溶液で固着するときに下手な染みがつかないように2mm厚のバルサ板で土台を設置。



建物を置くとこういう風景になります。






2019年3月10日


猫屋線レイアウトひとまず完成です。



家の庭ではモデルさんを描いている画家さんとそれを眺める学生さん・・・・って絵の内容が違うぞ〜







いろいろ悩んだ池はこういう感じになりました。



ああそうか、1本の電柱も立ってないな。



初めてNゲージ以外のレイアウトを完成させたわけですが、戸惑ったのは建物や小物の完成品がほとんどないということ。

Nゲージならばジオコレやジオタウンで多数の家や公共施設、電柱や信号、踏切まで様々なものが完成品で手に入ります。

ジオコレはキットではあるけど完成品といっても差し支えないと思います。

それに対して1/80〜1/87のレイアウトではアメリカやヨーロッパの家や教会の完成品が多少ある程度で、日本風の家やビルはさんけいのペーパークラフトがある程度。

電柱や信号機、踏切さえありません。

Nゲージと違ってサイズが大きめですからそれだけ自作もしやすいんでしょうが、雑誌のコンテストなんかに入賞するようなレイアウトとなるといったい何十軒の家やビルを自作されてるんでしょう?

しかも縮尺が大きいから雨どいや窓枠まで精密に作らないとバランスが取れなくなるし・・・

私がレイアウト作るのは風景の中を走る列車の姿を楽しみたいからであって、家の模型を何十軒も作るためではないんですが。

あとは私自身が実際の軽便鉄道に乗ったことがないというのもレイアウト作るときの難問でしょうか。

新潟県内には頚城鉄道や栃尾鉄道といった軽便鉄道がありましたが、物心つく前に廃止になってしまったため実際の風景や車両を知らないのです。

両親からは「長岡駅から悠久山駅までの豆列車に大喜びしたんだよー」とは聞かせれるんですが記憶にありません・・・

なので雑誌や書籍、ネットでかつての白黒写真を探し回ってそれらしき風景をでっちあげるしかないんですよねぇ。

今回のレイアウトで道路も駅ホームも未舗装にしたのはそれらの記述からですし。

Nゲージと違って人形が大きくなるのでもっと細かなシチュエーションも作れそうですが、人形もアメリカやヨーロッパのものがほとんどというのも日本の風景作るには不向きかもしれません




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