5つ目のレイアウト

2012年5月12日


5つ目のレイアウトの紹介です。

サイズは横幅60cm×奥行き45cm。C140のカーブレールとミニポイントを使って交換駅と貨物ホームを設置しています。



貨物ホームのある地方私鉄の駅というのは私がNゲージを始めた頃から作りたくて仕方なかったレイアウトの構成なんですが、30年前にはミニカーブレールなんていうものはありませんでしたし、車両も国鉄の機関車や電車・気動車位しかありません。

TomixからはKSKタイプ小型蒸気機関車やキハ02も発売されてはいましたけど、カタログには載っていても現物がお店に並んでいないと言う有様でした。

旅客営業はKATOのキハ20単行、貨物列車はDD13と言うように走らせる車両を制限しても畳1枚分くらいのスペースが必要で、とてもそんな大きなものを置いておけるスペースもないということで鉄道模型自体から遠ざかってしまいました。

時代が進み、ミニカーブレールと言うものが発売されて一気に少ないスペースでレイアウトを作れるようになりましたが、それでも引込み線や待避線を設けようとポイントを多用すると結構スペースを食いまして単純なエンドレスくらいしか設置できないでいました。

それが、今回のミニレイアウトを作ろうと決意させたのはトミーテックの小型電車を入手できたからです。



昔のローカル私鉄にはこんな小型電車がよく走っていたようですね。

中には1〜2両の貨車を引いて走っている写真もネットで簡単に見つかります。

そこにこちらのHPで紹介されていた軽便鉄道レイアウトを見て、エンドレスの内側に貨物ホームを置くという大きなヒントをもらいました。

こちらのレイアウトではエンドレスから引込み線が2本出ているのですが、列車交換と貨車の入れ替えができるように線路配置を考えてみました。



20m級車両2両編成が駅ホームに停まれるようにと考え出すと、土台の横幅を広げなくてはいけませんし2両編成の電車と同じ長さの貨物列車の入れ替えをやろうとすると場内信号を配置しなければいけない場所がどんどん大きくなっていきます。

それもこれまでレイアウトプランの収拾がつかなくなった原因なのです。

そこで走らせる車両は富井電鉄の小型電車のみ。貨物列車も小型電車が1〜2両の貨車を引くだけとを大幅に限定して線路配置を考えてみました。





これまで水田は人工芝を貼り付けて表現してきましたが、早春の景色ということなので田起こしをしているように。

正直なところ、真夏の風景ならば簡単に作れるんだと改めて実感することになりましたw



これまで鉄道路線に乗りに行くと車両や駅構内くらいの写真しか撮って来ませんでしたが、レイアウトを作ろうとすると駅前通りとか駅から少し離れた町並みとか周りの風景までしっかり見てこないといけないということを知らされました。

レイアウト上の方角(どちらが南か)や季節だけでなく、時間帯まで気にしないと巧くないということですね。

Tomixのキハ20やED75、鉄道コレクションの20m級車両も走れますが、似合うのは地方私鉄の単行電車やKATOのチビ凸あたりですね。





試しに同じ線路配置で

普通の車両も走れるように本線のカーブをC280に

普通の車両も走れるように駅構内へのポイントをN-PR541-15(N-PL541-15)に

2両編成の電車も停車できるようにホームにかかる直線をS280に変更した線路の写真がこれです。



これだけで幅130cm×奥行き65cmが必要です。

本線のカーブをC243にすれば幅・奥行きともに7cm短縮できますが、ミニレイアウトと言える大きさでしょうかねぇ?

待避線の外側にもホームを作ろうとすればさらに数cmの空間が必要ですし、島式ホームにしようとしてももう少し線路間隔を空けなければいけませんからやはり横幅奥行きともに拡張しないといけなくなります。


戻る