ミニレイアウトについて考える

2011年12月16日


ここしばらくの間ミニレイアウトについて色々と記事を書いてきましたが、結局どうしても60cm×45cmのサイズに収めつつ色々な運転を楽しめるレイアウトプランというものは見つけられませんでした。

1つの列車がエンドレスをくるくる回るだけでは物足りない、列車交換ができたり貨物の入れ替えが楽しめたらいいなと試行錯誤を繰り返したのですが、

結局のところ多様な運転を楽しもうとすると側線やポイントが多数必要になる −> ただでさえ狭いスペースをさらに食いつぶす −> 配線に無理がかかって運転できる車両に制限が出たり、側線の長さが短くなったりの繰り返しでした。


いい加減疲れたところで自問してみました。

「何がやりたくてレイアウト作るんだ?」

「お座敷レイアウトでなく、風景の中を列車が走る姿を楽しみたい」

↓ こういう風景を楽しみたいわけです。 





畳の上にレールを敷いたお座敷レイアウトではこういう風景は楽しめません。

こんな目線で模型を眺めるためには畳に這いつくばって頭を摺り寄せなくてはなりません。格好悪い。 

幅60cm×奥行き45cmのミニレイアウトですが、小型軽量だからこそカラーボックスの上に置いて、床に座ったままゆっくり鑑賞する事ができるんです。

博物館やデパートなどでの運転会ならば多数の列車が並んだ車両基地とか16両編成の新幹線も停まれるような大きな駅が見栄えが良いでしょうが、どうせ走る列車を見て楽しむのは自分自身かせいぜい家族・友人どまり。

何編成もの列車を車両基地に並べておいていつでも運転できるというのも羨ましいですが、私の部屋でそれをやったらあっという間に埃まみれになってしまいますww 

ならば単純なエンドレスでレイアウトを組めば風景の不自然さもなくなるしポイントがないわけだから脱線や走れないという不具合も起こらない。

このままで良いじゃないか!という結論に至りました。

(開き直りとも言います) 


改めて、幅60cm×奥行き45cmのミニレイアウトについて考えて見ます。

どうしてもカーブが急になるので列車の見え方が不自然になりますが、貨車だと殆ど気になりません。 



20m級の車両だと連結面がこのようになってしまいます。

かなり興ざめですね。



20m級の車両でも1両だけなら大して気にならないんですが・・



結局1両で運転できるディーゼルカーとか短めの貨物列車がレイアウトに似合う列車と言えます。

カーブは急だし直線区間は短いしエンドレス1周でも長い距離が取れないために通勤電車とか特急列車のフル編成は無理ですが、連結面が大きく開くことだけ我慢すれば4両編成の列車くらいまでなら走らせることは可能です。

レイアウトに似合うかどうか(風景にではありません)は判りませんが。



これ以上長くなると先頭車両と最後尾の車両が近くなりすぎます。 

ミニレイアウトを作るときに、反対側を走る列車の姿がいつも見えていると実感が損なわれるということでトンネルを作る方も多いようですが、

私が作ったレイアウトには建物は3軒しか建っていません。



でも構想段階から建物の配置を考えたので目線を下げれば列車の姿が建物の影に隠れて見えなくなります。

列車の屋根とか先頭と最後尾がちらりと見えたりはしますけどね。 



ホームも20m級車両1両分しかないので、2両編成以上の列車を停車させようとすると違和感がありますし、貨物列車だけでなくローカル列車までが1周するごとに駅を通過するのが不自然に見えるんですが、 



駅が見えない側から走る列車を鑑賞すれば良いじゃないか!と気がつきました。

なんか、これ以上無いような開き直りですねww 



でも色々と試行錯誤を繰り返した結果、スケールスピードかそれよりもやや遅めの速度でゆっくりと列車を走らせれば小さなレイアウトでも十分楽しめると言うことが判ったのは最大の収穫だったかも。 


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