(社)東京都猟友会愛鳥奨励校指定事業のご紹介
今年は品川区立浅間台小学校を愛鳥奨励校に指定し、東京都猟友会より金5万円を寄贈
させていただきました。
                   品川区立浅間台小学校
                   校長   豊島 呈次
   「愛鳥奨励校の指定」を受けて

 このたびは、愛鳥奨励校の指定をいただき、有難うございました。
 本校は、平成21年から食農教育の研究を3年間続けました。子ども達に野菜や米の栽培、収穫、調理、会食の活動を通して、食物を育てる大変さや命の大切さ、自然の偉大さや不思議さなどを感じ取れるようになって欲しいと願い取り組んできました。

 また、この活動を通じて子ども達に学ばせたいことがもう1つあります。それは、食物連鎖です。
野菜やお米は、土から栄養を取って、芽を出したり、花を咲かせたりして、実を結びます。最後には枯れて土に返ります。また、鳥や昆虫などが飛び回ったり、食べたり、糞を落としたりしてもこれも土の栄養になります。

豊かな肥えた土からまた新しい命が生まれる。自然界の連鎖を目の当たりに出来る機会が、今回与えられたと喜んでいます。

 5月に鈴木茂夫さんの手作りの巣箱が、本校の木に取付けられました。
四十雀や雀などの小鳥が巣箱に入り、昆虫を食べてくれる様を子ども達は目にすることでしょう。
教科書に書いてある食物連鎖を、実際に五感を使って感じることができると思います。

 本校での愛鳥意識を高め、自然にさらに目を向けられる子ども達を育てて行こうと思います。
品川銃砲安全協会会長
東京都猟友会 品川副支部長
鈴木茂夫氏
校長 豊島呈次氏
講堂にて、小学生に小鳥の巣箱の構造と、
実際の生態系のお話。
鳥獣保護のための猟友会の活動を説明いたしました。
鈴木氏の講義内容です。
 今日は、ただ今ご紹介に預かりました鈴木です。北品川2丁目に住んでおります。
お父さんやお母さんと同じ位の年だと心では思っております。元気な叔父さんです。よろしくお願いいたします。

今日は東京都猟友会より2つのプレゼントをお届けに来ました。
  1. ----4年〜6年生のウサギの飼育活動に対して(先生に提案指導させていただきました)
  2. ----小鳥の巣箱について   
   この巣箱はホームセンターで買ってきたものではなく、廃材などを利用してリサイクル材巣箱です。

この巣箱に入ってもらいたい鳥は、シジュウカラやコガラなのだけれど、スズメも住もうとするし、ヤモリも住もうとする。
こんなきれいな巣箱だから、鳥達が競争で入居したがります。

巣作りが始まってから、静かになってしばらくするとチュー・チューと泣き声がします。ひなの誕生です。人間社会で言えば
6つ子の赤ちゃんの誕生です。
さーお母さんやお父さんは大忙しです。日の出から日没まで、毛虫、青虫、クモなどのやわらかく消化の良い虫を一日100匹
以上捕ってきて子ども達に食べさせる。(君達のお父さんやお母さんも君達一人を育てるのに大変だったんだよ)
虫は鳥にとって最高のご馳走です、人間が勝手にやな虫だと決めているだけで大切な生き物なのです。

もし、やな虫たちがいなくなったら小鳥達は食べるものがなくなり生きていかれません。

校長先生はスズメが増えたら、みんなが校庭で作ったお米が食べられてしまうと心配しておられましたが、そのときだけスズメ
脅しなどを取り付ければ大丈夫です。

  1. ----食物連鎖について

 5〜6年生は分かると思いますが動物が生きていくためには、小さな生き物が大きな生き物に食べられ、さらに大きな生き物に
食べられたりして、大きな動物が死ねば死骸を小さな生き物達が食べる====大きな輪になってつながっているのです。
いやな虫さんも自然界ではみんな役目を果たしているのです。

  1. ----猟友会の役割について

 食物連鎖の輪の中で、鳥や獣が増えたり減ったりしているのを、自然任せにしておくと回復するのに長い年月がかかってしまうので、野性の鳥獣が増えすぎたり減りすぎたりしないように調整しているのが環境省認可の猟友会なのです。
今日プレゼントをお届けした団体です。

野生の小鳥を観察したり野山に出かけ自然を観察、体験しておくともし災害にあったときなどには大変役に立つことでしょう。
家でゲームばかりしてないで自然と触れ合いましょう。

たくさんお話をしたいのですがここまでにしておきます。
道であったら、おじさんと声を掛けてください。
浅間台小学校さんを応援しています。
校長先生、本日はお招き有難うございました。