第24回一都八県安全狩猟R・S射撃大会
総合準優勝でした
支部長渡邉は監督で出場させて頂きました
荏原支部所属 
西邨氏がライフルの部3位入賞
第24回一都八県安全狩猟R・S射撃大会
二年連続総合準優勝
平成22年9月4日  西富士射撃場
監督  渡邉一太


 9月とはいえ猛暑、酷暑が続き、入道雲さえ発生できず、天候異変の今年の夏は終わらない。早朝より強い日差しが照りつける。しかしここ西富士射撃場は都会の焼けたアスファルトの上で暮らしている私達にとって別天地であり、時折そよぐ涼風に空気の美味さを感じ取り、生きた心地を取り戻す。今年は、山梨県が当番県でありますが、山梨県営射撃場の新設運動中のため、三年連続西富士射撃場での開催となりました。早朝よりお揃いのヤッケ姿で参加役員、選手を出迎えてくれる山梨県猟役員の皆様に、車窓よりご挨拶をして同行選手とともに入場させていただきました。
7時頃より銃砲検査も行われ、すでに会場は競技会場の雰囲気に包まれ、今年こそはと、念願の優勝杯を獲得すべく強化練習に励み、日焼けした選手の明るい笑顔と、一年ぶりに再会した他県の選手同士の楽しい会話も聞こえる。
狩猟と言う素晴らしい同一の趣旨により、初めて知り合う方々とも、気さくに話しかけることが出来るのも狩猟家同士だからではないでしょうか。
私は若き頃、都猟の代表選手に選抜されましたが、ただ我武者羅に勝つことのみに心を囚われ、親睦などは二の次だった頃を振り返ると、恥ずかしい限りであり、60才も半ばとなった現在、やはり人生年相応の心持にもなるもので、輪と親睦を図りながら、私達都猟選手団を、暖かく育ててくれた諸先輩の素晴らしい導きに今更ながらに感謝する次第であります。
監督会議、開会式とスムーズな運営によりいよいよ射撃開始となりました。静まり返った西富士射撃場の木々が切り裂ける様なライフル銃の発砲音に、木霊、精霊の神々にしばらくの間、お騒がせして申し訳ないような気持ちになるのは、この射撃場の環境の良さゆえなのでしょう。
ライフルの部個人3位になった西邨(にしむら)選手が笑顔で帰ってきた。よし今年もいけるぞ!!続く選手も何とか強いプレッシャーに負けじと、深い深呼吸をしているのを見ると、選手時代を思い出し、なんともいたたまれない心持になる。
試合も進みかけた頃、山梨県猟の方々から各県控えテーブルに見事なブドウが届けられた。実は私の母も妻も山梨県出身で、私は東京生まれにせよ、このブドウ栽培には少々お手伝いの経験があり、一目見ただけでLLサイズ等級は秀ランク、へたの青さ太さ、珠張り、粒元に少しの赤みを残す、糖度も15度以上、間違いなく勝沼産の最高級品種、種無しピオーネのおでましである。一粒頂いただけで選手の固くなった心もほぐれる様でありました。ご馳走様でした。おかげ様で都猟選手団はベストを尽くし、今年も準優勝の栄誉を勝ち取ることが出来ました。
六月のR・S大会、七月の二次選考会と長期に渡りベストを尽くした選手の皆様と、陰になり支えてこられた競技役員の皆様に紙面をお借りして厚く御礼申し上げる次第で有ります。
さて来年は、茨城県が当番県となり、射場も茨城県笠間射撃場で開催の予定であります。西富士射撃場ともしばらくのお別れです、大変お世話になりました。
 今年も東京都猟友会梅田会長を中心に、選手役員一同頂いた記念品を誇らしげに掲げ、記念写真に納まり山梨県猟友会役員方々の整列する中、車窓より御挨拶をして帰路に着きました。
来年は茨城県でお会いいたしましょう。
以下都猟会報掲載予定の監督手記です