支部長のひとり言 P2
今日、テレビで「赤ちゃんアザラシを救え」という番組を見た。
おおよその筋書きは、地球温暖化による流氷の減少による子供アザラシの悲劇をテーマに
保護団体の女性が、親から離れ死に直面した子供アザラシを、何とか自然界で生き延びて行けるよう、獣医に診せ、注射器で餌を与え、餌の捕り方を教え、何とか自然界に戻すことで、、END
私もついホロットしてしまった。  しかしこれで良いのだろうかと考えてしまった。
今後地球温暖化により、アザラシの生息環境はますます厳しくなるでしょう、この様な時に
子育ての下手な親の子供を人間が手助けをして育てた場合、その子育ての下手な遺伝
子をますます厳しくなる自然界に残すことが、このアザラシの生態系に果たして良い結果を
もたらすのでしょうか?
 私は結果的に、この女性飼育員の行った事は、決してその種の保護育成とは成らず、全く正反対の結果になってしまうのではないかと思うのです。
この番組は一見、野生動物の味方のように見えてしまうのでしょうが、私の鳥獣保護精神の立場から見ると、結果的にその種にとってけっして良いことにはならないと思うのです。
この様に私たち人間は、人間社会独特の宗教心でもある、ものの哀れをついつい取り違え解釈し、自己満足に浸ってしまうのです。
しかしこの宗教心、私にもやっぱりあるのです、、人間って悩み多い、困った生き物なのかもね。