支部長のひとり言    
 今後五年間で、公益法人の見直しが行われる。現在、大日本猟友会傘下の東京都猟友会も
公益法人(社団法人東京都猟友会)として税制面で恩恵を預かっている。
 この公益法人の取り消し処分を受けると、現在都猟建物内のテナント料その他の収益に付いても、
法人税並みに課税対象になると、会の不利益になることは間違いの無いことであります。

 現在、大日本猟友会に於いても、社団法人の見直しに関する会議が開かれているようです、私の友人の弁護士氏がこの会議に参加して苦慮しているようです。
いろいろお話を伺うと、私たち猟友会そのものが最近の不祥事等で、狩猟そのものが世間の皆様にご
迷惑を掛けっぱなしの事業ではないだろうかと、公益法人の取り消し等にビクついている状況が伺える。
私は、現在の状況を狩猟家自身が、狩猟の社会貢献について全く理解していない方が大半を占めて
いる状況を察知し、背筋か寒くなる想いがする次第です。
品川支部会員の皆様に対して、私はきかいある度に狩猟の大切さ、社会貢献等を訴え続けておりま
すが、今一度このきかいにおさらいを致しましょう。

  1. 私たちは、人間社会と動物生息区域の棲み分けを行い、種の保護育成を目的に狩猟をするもの    であり、単なる殺戮集団とは分けが違う。
  2. 私たちは、狩猟をするため猟銃を所持するが、あくまで法定猟具としての飛び道具が、猟銃以外認 められないため所持するに至っている。
  3. 私たちが、狩猟を出来なくなる事になれば、農業、林業、漁業に対し数年の中に壊滅的な被害状 況が察せられる。動物に尊い人命を脅かされる事にもなる。

 最近、NHK等の報道でビックリしたことがある。福島県松川浦のアサリが全滅し、今年の潮干狩りが中止になったことが報じられた。
 在来量50トンに稚貝20トン、合計70トンの全てが飛来した鴨に食べられてしまったようだ、鴨が一日に食べる量は、ほぼ自分の体重と同じ1kgだそうだ。
 この惨状は凄いことで、かなりの収入を見込んで投資した漁業従事者、観光関係(民宿、みやげ物店、飲食)この町に壊滅的といえる状況が報道された。
この付近に、多数の狩猟家がいれば、この様な事にはならなかったでしょう。
大型獣の被害報道などは解りやすいのですが、スズメ、キジバト、の類も集団となれば同様の被害が予想できる。

私たちは人間社会を守るための根源に位置し、自己責任の下、高い税金を支払い、活動を続けて現在に至っている。
この様な社会貢献を潜在的にしていることを私たち狩猟家の指導者達が忘れかけ、公益法人の見直しなどにビクついているのが現況なのです。

私たちの公益事業を堂々と主張し、社会貢献をしている狩猟関係者が、このきかいに、世間にアピールしなくてはなりません。
品川支部に在籍の皆様も、わたしと共に狩猟家の道標になり、今後の活動にご協力願えれば幸いです。