釣り紀行


2009年06月13日  天候晴れ



 今回はなんと、岡山の野池群まで来てしまいました。KGさん、OG君の3名での釣行です。事の発端は、メールで、KGさんにこの前の釣果を報告した所、『今、岡山で熱い場所を見つけた』と返事が来たので じゃー行こうって言う事になって、行って来ました。バス釣るのにワザワザ岡山まで行きます。爆釣すると聞くと行って見たくなると言う釣り師の悲しい性です。
 早速ポイントについてみると、いかにもよさそうな雰囲気を漂わせています。KGさん曰く、ギルが全く居ない野池だそうです。早速、トップウォータープラグを投げてみます。 アクションを付けていると、早速『ジョボッ』と音がして、ルアーが水中に無くなります。『おっ、いきなりか』と言いながら、引き上げると、見事にフッキングしている、ブルーギルでした。『なんや、ギルやんか、しかし何で、腹の方のフックに綺麗に食いついてるんや?なんちゅう所やココは』 そうなんです。ブルーギルがルアーに食いつく事はあるんですが、普通はじゃれる様に来るから、お尻のフックに掛かるのが普通なんです。それがお腹のフックに掛かると言う事は、明らかに食べに来ていると言う証拠なんです。恐るべし岡山野池群、しかしこの最初に釣れたギルが後々大変な事になるなんて まだ誰も知る由ではなかったのです。
 さて気を取り直して、今度は、クランクベイトプラグを投げます。所がこの野池、ウィードが水面近くまで伸びていて、さらに、あちこち島状になっている状態なのです。その島の先端を通過する様に通したのですが、全くアタリがありませんでした。 日も高くなってきたのもあって、ワームでスローに攻める事にしました。所がワームに変えた途端、ブルーギルの猛攻に会います。そのすごさは、ここ数年味わった事ない位の猛攻です。何せ、何処にワームを投げても、すぐにギルのアタリがあるのです。 『KGさん、ここ、ギルは居ないと聞いたのですが、なんでしょう?この猛烈なアタリは?』と茶化す俺。『いや、前回来た時は、全然おらんかったし、アタリがあって、釣ったら全部バスやったし』とKGさん。『しかし、これは初心者のアタリとはなんぞや?と言う感覚の練習にはなるなぁ。うちの子にはえーかもしれん』 このギルの猛攻で、ワームはすぐにボロボロになります。流石に、猛攻を回避する為に大きめなワームに変える事にしました。これで、猛攻がなくなるだろうと思っていたのですが・・・。全然なくなりません。まぁ、少しはマシになりましたが。そうこうしている内に、ギルとは違うアタリが来てラインを持っていくので すかさずあわせました。で、岡山最初の初バスはこの魚です。18cmしかありません。岡山初バスなのに、嬉しいような悲しいような。しかし、この1匹釣れた事でちょっと安心です。『ちょい遠めに投げんと、手前はギルばっかりやで』OG君に言いました。 その後、同じような感じでもう一匹追加しました。この魚です。19cmです。『うーん、釣れるけど、この20cmも越えないサイズはなんなんでしょ。』『さらに沖目に投げんとあかんのか?』と思いながら、ちょっと面白い案を思いついたので、実行する事にしました。 それは、ギルにバスがいる所まで、ワームを運んでもらおう作戦です。結構遠投していたけれど、更に遠くに飛ばしたいので、投げた後、リールをフリーにしたままにしておきます。当然ギルが小突いてくるので、ワームを持っていきます。リールはフリーにしているので、ラインがどんどん出て行く状態になっています。 で、ある程度持って行って貰うと、軽く、フッキングしてワームを咥えているギルから離します。そこからスタートすると、着水した所よりは沖目になるので、バスのサイズアップを狙えるはずです。で、その作戦で成功したのがこの魚です。21cmです。 が、この作戦この魚が釣れてから辞めました。理由は、毎回ギルが遠くに運んでくれるとは限らない、その度に、ワームは少なからずとも痛んでくる。後悲しいかな、ギルと解っていても、突然走り出すと、我慢できずに合せてしまうから。
 この野池に着いた時から気になっていたポイントがあって、行くのに苦労するけれど、なんかバスが居そうな雰囲気だったので、OG君と行く事にしました。なんとかその場所に着いて見ると、明らかに40cmオーバーのバスが1匹泳いでいるではないですか、『おっ、えーサイズのがおるがな』と俺『えーどこですか?』とOG君。 早速OG君に投げさせました。『そっと投げや』と言ったのですが、周りが枝に囲まれ投げにくい状況だったので、見事に失敗、『ボチャン』と大きな音を出してしまいました。普通ならそれで暫くは出来ない状況になるのですが、何故かそのバス、気付かないと言うか、逃げなかったのです。数分もしない内に戻ってきたので、 今度は、私が投げました。が、やはり見えているバスは釣りづらいと言うのが定説通り、着水したワームに見向きもしませんでした。『やっぱり見向きもせーへんなぁ』と私。そこへOG君が私の投げたワームの近くに、今度は静かに投げ入れました。するとどうでしょう、着水した瞬間、OG君のワームにすーっと向かって来てパクっとワームを 咥えたではありませんか。すかさず、OG君あわせましたが、周りの枝が邪魔していたのと、OG君の持っているロッドが胴調子のロッドだったので、フッキングできず、バスがワームを口から吐き出してしまいました。『うわっ、惜しい、喰ったのに』と私。まぁ、それを見て私はそこから元の場所に帰りました。OG君はその場に残って、釣り続けました。 暫くして帰ってきたのですが、あの後もう一度喰ったそうです。でも、釣れなかったのと、近くにスズメハチが居たので、もう二度と行かないそうです。私は行く時に、居たのを知っていたのですが、ハチ嫌いのOG君に言うと、来なくなるのを知っていたので、黙っていたのですけれど、帰りに気付いたみたいです。
 その後、OG君は、ブルーギルの数釣りに変更しました。どうしてもワームを小突いてくるのに、腹が立ったのが理由だそうです。私の方は、クランクベイトプラグに変更しました。かなりの回数を投げて、すると着水して巻いてすぐにロッドに異変があったので、あわせてみたら、 この魚が釣れました。17cmです。またサイズダウンです。何の為に、遠投しているのか、意味が無い位です。『ここ、20cm以下しかおらん野池?』と私、『いや、前回来た時は、30cmが普通に釣れたで』とKGさん、『でも今日は3人とも、20cm未満しか釣れてませんが・・・』 そんな会話をしながらも、時間はもう夕方、そろそろトップウォータープラグに変更して、夕マズメに備えます。が、全く反応なし・・・。『何でトップには、反応ないんや・・・』、仕方がないので、またワームに戻して釣りました。OG君は、相変わらずギルに数釣りに勤しんでいました。 ロッドは、KGさんが使っているロッドを借りていました。『次買うときは、この先調子のロッドにしたら?そしたら、あの40アップ釣れたかもしれんのに』とそんな話をしながら、釣りをしていました。それで、『おっ、また釣れた釣れた』とOG君が、言いながらギルを釣り上げようとした時、衝撃的な事件が起きたのです。
 私は、その釣り上げようとしていたギルをみていたら、その後から大きな黒い塊が、その釣り上げようとしたギルに襲い掛かったのです。『バシャ』っと大きな音がした途端、OG君の持っていたロッドが大きくしなりました。 『うわっ、バスが後から喰ってきよった』と私、あまりの突然の出来事に、焦るOG君、しかし、何とか無事に釣り上げる事ができました。話では聞いた事あるのですが、実際に見たのは初めてでした。それも凄い奇跡がありました。OG君はギルを釣る為に、小さいフックにしていたのです。しかもきちんとギルにフッキングさせていた状態だったので、 後からバスが食いついてきても、バスにフックが掛かる訳も無く、ばれるのが当たり前だと思っていたのですが、何故か、ギルが居なくて、代わりにバスの口の中に綺麗にフッキングしていたのです。早速計ってみるとなんと50cm丁度でした。『おー、すごいなー』、『おめでとー』、『そのタックルのお陰で釣り上げれたんちゃうか?』 と、みんな興奮状態になりました。その後、この魚16cmを釣り上げましたが、50cmを見た後ではメザシ見たいに見えました。そして、暗くなってきたので今回は釣行は終わりにしました。

今回の釣果 5匹
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