海上農園とは、広大な面積のメガフロートを海に浮かべ、その上に農園を作ろうというものです。
日本の食糧を自給し、さらに世界の人口増加に伴う食糧危機に備えて、食糧を増産できるようにするものです。まさに新たな実験、大いなる挑戦であります。
例えば、面積は東京都港区、東京都多摩市と同等な約20km2とします。
プラスチック又は廃材製のパネルの上に土を載せ、肥料(例えば有機肥料)を仕込みます。パネルは陸上輸送可能な寸法(例えば太陽光パネルの寸法)とします。港の施設で隣接パネルを接続して現在のメガフロート級の寸法とし、これらを海上で接続して目的の寸法のメガフロートステージとします。パネルと土の間に軽量メタルの防火板を挟んでも良いでしょう。全体で比重を1以下に抑えれば海に浮かべることができます。土には焼き土等を使い、害虫の卵などが入らないようにしておけばベターです。
ステージの上に広大な農地を作ります。また、人やトラックが通れる道路も作ります。さらにトラクター等の作業車、小型飛行機も利用できるようにし、発電所、工場、コンピュータによる管理センター、無線通信センターも設置します。ステージが海流に流されないように海底に係留します。海流により強い力を受けますので、強力なワイヤを使用する必要がありそうです。
作物は、小麦、大豆、とうもろこし、砂糖、コーヒー等です。種まき、肥料・水遣り、管理、耕作、収穫、搬送はGPS(全地球測位システム)とコンピュータにより管理された自動無人作業機械を駆使して行ないます。
基本的には直射日光と自然の雨風を利用した農業としますが、雨が降らない場合を考え、海水から蒸留水を作成し、給水パイプと排水路を作って、コンピュータで管理します。
排水路を通って海に流れる水は畑の栄養分を含むため、海ではプランクトンが増殖します。これが豊かな漁場の形成につながります。
塩害(潮風)に対処するために、ステージの端の部分はビニールシートで覆い、ハウス栽培とします。
畑を荒らす獣は入れませんが、鳥や昆虫、ミミズ等は入ても良いのです。むしろ自然との共生が作物の成長のプラスとなるように思われます。
海上農園は未来の夢を大きく膨らませます。
食糧危機回避がが第8の宝です。
トップページ |