9.CO2削減
2008年10月に、清水建設株式会社より環境アイランド「GREEN FLOAT」の発表がありました(図15参照)*64。太平洋上の赤道直下に人工の浮島を作って、太陽光などによる自然エネルギー利用の発電を行ない、「陸の森」と「海の森」を配置してCO2(二酸化炭素)を吸収させると共に、植物質の省エネ都市システムを作ろうというものです。海洋のCO2吸収許容量は陸上の森林と比べて非常に大きいとのことです*64。
このように、海上の浮島やその周囲の浅瀬域に海草を植えることにより、地球のCO2を効果的に吸収できるようです。それなら、日本の領海にもこのような植物を植えた浮島を多数配置してCO2を吸収させれば、地球温暖化の抑止に役立つと思われます。また、農作物も植物なので光合成によりCO2を吸収し、世界の食糧危機を回避する目的も達成できます。海上農園を作るのは一石二鳥だと思います。
CO2削減が第7の宝です。
図15 太平洋上の赤道直下に浮かぶ「環境アイランド」 |
出典:清水建設株式会社ウェブページより*64 |
参考資料
*64 「TRY2025 -環境アイランド GREEN FLOAT-」、清水建設株式会社ウェブページ、[2011年8月14日検索]、
URL:http://www.shimz.co.jp/theme/dream/greenfloat.html