日本は海と共に生きる (海に残る一筋の光)

洋 茂

はじめに

 この本は日本を明るくするために、海に注目することを提案するものです。
 日本は、四方を国土の約400倍の海に囲まれています。この海を豊かにし、様々な海の恩恵を受ければ、日本は大きな展望を開くことができるでしょう。日本は、明治以降の近代工業化を軸に豊かになってきましたが、その一面で豊かな海の恵みを受け、これを利用してきました。しかし、現在は、国際競争力の減退、少子高齢化、産業空洞化、莫大な国の借金、そして東日本大震災と大きな問題を抱え、困難に陥っています。
 ここで、海に注目してみましょう。そこには、日本を明るくする宝が、鍵が潜んでいるのです。これから、皆様と一緒にその宝を覗いてみましょう。
 日本は、こんな状況の時こそ海を豊かにし、守ることをモットーにして再生できれば世界から賞賛されるでしょう。また、日本の領海は海洋資源に恵まれています。世界に先駆けて積極的に海洋開発に取り組めば、この技術を基に世界をリードすることができる上に、新しい産業が次々に生まれ、その結果雇用が促進される可能性があります。そして、海洋資源をさらに発見できれば、国の借金を返済できる可能性もあるのです。今こそ海に着目し、海洋開発を促進しようではありませんか。
 私は、多くの皆様にこの本を読んでいただき、友達や子供さん達に、そしてこれからの日本をリードしていかれる方々に新しい日本の夢を語っていただきたいのです。

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1.海の清浄化2.生態系の再生3.海洋牧場
4.海底資源5.海底資源をめぐる競争6.海洋調査船
7.海洋探査ロボット8.海の電力エネルギー9.CO削減
10.海上農園11.海洋産業12.海洋地図
おわりにお知らせ・ご意見休憩
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写真提供:道城征央