月とスプーン the Moon with the Spoon 青年団若手自主企画VOL.12
2003年12月9日(火)―14日(日) アトリエ春風舎 [作・演出] 吉田小夏(青年団演出部)
むかしむかし、母は、父の、恋人 でした。
どんなに年をとっても、親にとって子供は一生コドモのままです。 けれど、彼らがやがて、あたたかな食卓よりも窓の外の「何か」を欲するようになった時、 ホームという、小さな社会の平和な仮面劇は、少しずつ色合いを変えてゆきます。 夜な夜な聞いた母の御伽話は、やがていつしか、思い出話へ……。 おもいで話と、おとぎ話は、似ています。 それを作り語るのは、オトナ達の特権なのですから。 むかしむかし、子供たちは、オトコでもオンナでもなくコドモでした。 むかしむかしむかし、母は、父の、恋人でした。 これは母が母の顔を捨てた日のおはなし。 日本のどこか、ある鈴木家の、小さな寓話です。   作者
出演 能島瑞穂 福士史麻 朝間ゆいこ 藤川修二 宇井晴雄 羽場睦子(客演) スタッフ 美術・衣装:有賀千鶴 照明:松本明奈 音響:薮公美子 舞台美術:小金井伸一 宣伝美術:桐山岳寛 制作:一條智子・青年団若手自主企画 総合プロデューサー:平田オリザ 主催:有)アゴラ企画・青年団
吉田小夏(よしだこなつ) 1995年 平田オリザ作・演出「転枝生」で初舞台。役者として演劇活動をはじめる。 その後大学在学中より戯曲を書きはじめ、数本の短編を執筆。 2002年初の長編戯曲「うちのだりあの咲いた日に」で劇作家協会新人戯曲賞、最終候補となる。 2003年 日本演出家協会・若手演出家コンクール2002にて、優秀賞を受賞。同年の春、青年団に入団。
「若手自主企画」とは、青年団に所属する演出家、劇作家、俳優が、独自の世界を求めてさまざまな実験を試みる公演の総称です。
アトリエ春風舎(旧アトリエMODE) 東京都板橋区向原2-22-17すぺいすしょう向原B1 TEL:03-3957-5099(公演期間中のみ)
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