役員報酬シュミレ−ション

■ 所得の分散

役員報酬に限らず、「節税」といって真っ先に思い浮かべるのが、所得の分散です。
ご夫婦やご家族で所得を分け合うことによって税率を下げ、ト−タルの税額を下げることができます。 今回のシュミレ−ションは、「利益を役員報酬という形で夫婦に分配したらどうなるか」です。

社長の給与を支払う前の利益を、ここでは、「分配利益」と呼びます。
分配利益の金額ごとに、社長の給与と配偶者の給与二人分の税金と社会保険料をシュミレ−ションしてみました。

御社の来期の見込み利益をもとに、もっとも税負担の軽い役員報酬の組み合わせを選択することが可能なように一覧表にしてあります。
税金よりも負担が重い場合もある社会保険料も加味した数字です。

詳しい表は、こちらをクリックしてご覧下さい。

■ 概要

シュミレ−ションの結果、いくつかの分岐点がありましたので、下記にまとめました。

ポイント1 

分配利益が700万円以下の場合は、配偶者は、社会保険の扶養の範囲内(130万円)以内に押さえた方が得である。

ポイント2

分配利益が800万円から1100万円の間は、配偶者と社長は半々に近い分配にする方が得である。

ポイント3

分配利益が1200万円から1700万円の間は、配偶者の年収を600万円程度にさだめるといい。

ポイント4

分配利益が1700万円をこえると、配偶者と社長は半々に近い分配が得になる。

 

■ 注意事項 ■

給与体系は、社員のモチベ−ションを高める重要な施策です。役員報酬も給与ですから、税負担のことばかりに目を奪われ、社員の意欲をそぐようなことのないようにしたいものです。

シュミレ−ションにおいては、平成16年より廃止の決まっている配偶者特別控除を除外いたしました。

また、配偶者の年収が130万円を超えた時点で社会保険の扶養をはずれ、配偶者の名義で社会保険に加入するものとして計算しています。

細かい税法には対応しておりませんのであくまで目安としてお使いになって下さい。


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最終更新日 : 2009/07/16