君と夢と



彼女の膝に頭を預け、俺は目を閉じる。

彼女の匂い、ぬくもりに包まれ

ほら、もう夢の中。

夢の中にも、彼女は出てきて。

現実の彼女と同じように微笑ってる。

俺の大好きな彼女の笑顔。

夢でも見られるから
夢でも逢えるから

俺は前より眠るのが好きになったんだ。


でも、やっぱり――


俺は目を覚ます。

「…慈郎さん、起きたんですか?」

俺の顔を覗き込んで彼女が微笑む。

「おはよー…桜乃ちゃん…」

俺も微笑む。


――本物の君に、敵いはしない。





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あとがき
 ジローside。眠れない早朝にパッと思いついて、携帯でバッと打ちました。
 きっと学校とか家とかにいて逢えない時には居眠りをして、夢の中で桜乃ちゃんと逢っていると思うのです。眠る時間が増えたと思う。
 これ何て言うんでしょう?ポエム?モノローグ?


2003年10月26日


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