初段を目指す 矢倉攻略

 矢倉INDEX

「県代表クラスを狙おうという人でしたら、局面の優劣がどこでついたのか、少しでも早くわかるよう、自分なりに考えることです。トッププロが35手目でわかり、普通のプロが40手目でわかるような局面の優劣を、なんとか40数手で気づくように訓練していく。このようにして、自分の思考を発展させていってほしいと思います。」( 「現代矢倉の闘い」より)

矢倉の大家、森下卓九段の言葉である。
矢倉は一手の違いでその後の展開がまるで変わってくる。極めて難解な戦法である。
しかし、それだけにやりがい、面白さもある。
ここでは、まず矢倉戦を戦う上で基本になる図面を挙げる。
ここからどのような戦いが繰り広げられるのか、まずはじっくり読んで頂きたい。
その上で定跡を確認され、向上に努めていただければ幸いである。
*定跡は今後随時UPする予定。気長にお待ちを。
↓参考文献↓

 

第1章 相矢倉加藤流の攻防

相矢倉加藤流の基本図(▲1六歩まで)
ここからどのような戦いに進むのか。
後手の指し手に注目しながら
お考え頂きたい。


<第1図>相矢倉加藤流(1)
ここで▽7三銀と上がるのは疑問手。
先手はどのように咎めればよいか。


<第2図>相矢倉加藤流(2)
▽9四歩▲1五歩を入れてから▽7三銀。
(1)との違いに気をつけて読んでほしい。


<第3図>相矢倉加藤流(3)
▽9四歩▲1五歩に▽5三銀としたところ。
守備重視の後手に対し先手の作戦は?


<第4図>相矢倉加藤流(4)
基本図からいきなり▽7五歩としたところ。
やや不自然な攻めをどう咎めるか。

第2章 加藤流対森内流の攻防


左図から▲2六歩▽9五歩▲1六歩▽2二玉▲1五歩▽5三銀と上がって右図。
(3)との違いは▽8四歩−9五歩型になっていること。これがどんな意味を持つのか。


<第5図>加藤流対森内流(1)
基本図から▲4六銀と出たが、疑問手。
後手はどう指すのがよいだろうか。

<第6図>加藤流対森内流(2)
基本図から▲4六角と角対抗型に。
後手にうまい手がありうまくいかない。

<第7図>加藤流対森内流(3)
基本図から▲1七香と上がったところ。
この手にはいろいろな狙いがある。

<第8図>加藤流対森内流(4)
基本図から▲3八飛と寄ったところ。
後手の堅陣をどのように崩していくか。

初段を目指す矢倉攻略 トップへ