武蔵野市特別職の職員の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例(市長退職金を3分の1に引き下げる条例)に対する討論
    2006(H18).9.21
三宅 英子
       
 
むさしのリニューアルを代表し、ただ今上程された議案に対して賛成討論をいたします。
今回の条例の改正は邑上市長が昨年10月に武蔵野市長に就任後の12月に提出されたもので、総務委員会で約9ヶ月の間継続審議となっていました。これまでの市長退職金が4年間の任期ごとに税込みで約1700万円だったものを、今回の条例は1/3に減らすという内容です。これは邑上さんが昨年の市長選の際に公約に掲げたものの一つで、市民との約束を果たすために当選後にこの条例を提案されました。助役の退職金をなぜ減らさないのかとか、4年間の任期だけでなく今後の市長の退職金をすべて削減する条例を提案すべき、などとの極端な意見も一部の市議にありましたが、もし公約に掲げてもいない助役などの退職金の削減について条例改正を行うというのは越権行為であり、常識からはずれていると感じます。今年3月に可決成立した宮城県の知事・助役の退職金廃止も、選挙公約であったことを見ればわかるはずです。

邑上市長が市長交際費のスリム化や今回の退職金の削減といった選挙公約を当選後すぐに実行に移そうとした行為は高く評価できると考えます。市長がご自分の退職金を削減することは、武蔵野市のスリムな財政支出を目指して、自らの姿勢を示すことに意義があります。これまでも市議会の場で提案してきましたが、今回の市長退職金だけに留まらず、今後は市役所の各部署の交際費や食糧費などについても基準の明確化や透明性を高め、スリム化をドンドン進めて欲しいと思います。

さらに、現在全国の知事の退職金が非常に高額なことが問題になっており、宮城県に続き、最近では長野県で新知事が退職金をゼロにするとして注目されていますが、今回の市長退職金の削減によって、都知事などの高額で非常識な退職金を削減させる動きを加速させることにつながることを希望しています。

以上、むさしのリニューアルとして議案第52号に賛成の討論とさせて頂きます。