農水特別委員会 委員長報告に対する反対討論
(「武蔵野プレイス(仮称)の実施設計に関する陳情」に対する反対討論)
          2006.3.16
三宅 英子

  「むさしのリニューアル」を代表して委員長報告に対して反対討論を致します。

 1点目に指摘したいことは、この陳情が2月23日に提出され、昨日3月15日の特別委員会で初めて審議されただけで採決されたことです。市長側からの具体的な縮減案が昨日の委員会で提出されたことを考えれば、もう少し特別委員会の中で審議するべきではなかったかと考えます。
 また、陳情の取り扱いについて、委員会の中で可否同数となり、最終的に委員長の判断で決済が下されるようなやり方を今まで批判していた方々が、今回出されたばかりの陳情に関しては1回でヨシとする姿勢には納得ができません。これまで「北町地区水害をなくす施策実行に関する陳情」など、緊急性があり、行政側も前向きに対応している内容に関してさえ、1回で採決されず継続になった経緯を考えると尚更です。

 2点目は、2月23日に本陳情は提出されましたが、市長から縮減案が口頭で説明があったのは2月21日で、具体的な縮減案は昨日3月15日に初めて配布されましたので、陳情提出時点ではまだ具体的な内容はわからなかったはずです。つまり、「建設コストのみの観点で安易に縮減されることは断じてあってはならない」と縮減案に反対していますが、この段階ではまだ縮減案の内容も見ていない訳ですから、具体性に乏しく、説得力に欠けると感じています。

 3点目は、陳情文にいくつか誤解に基づく表現がある点です。例えば陳情文中の「重層的な市民参加を経て検討され」は、実際には最終的な策定委員会は市民は傍聴できず、また市民参加もありませんでした。次に陳情の中で「突如として同施設についての新たな案が発表されました。」と書かれている部分は、邑上市長が昨年の市長選ではっきりと公約に掲げ、選挙の大きな争点となり、その結果多くの市民に支持されて当選した訳ですから、この縮減案は決して突如出てきたものではないことは明白です。
 また、前市長の下で進められてきた基本設計の中身を邑上市長が見直すという事自体、適切なプロセスであると考えます。また、議論の中で、駐車場問題が特に大きく取り上げれましたが、吉祥寺地区でのムーパークとムーバスの連携などの「パーク&ライド」の施策が前市長の時代から進んでいます。境地区でまちの中心部に駐車場を置かなければならない、とする論調にはいささか一貫性に欠け、説得力がありません。

 以上の3点から、この陳情に対しての反対討論と致します。