議会の活性化のために・・・
   今回の市の報酬審議会で、議員定数の削減が話題に上ったとの報告がありました。議会の活性化や議員の質向上のために、今多くの課題が議員自身にも突きつけられていると感じています。自分が市議になって約2年間、議会がこうなったら良いのに、と考えてきたことを今回整理して下記にまとめました。武蔵野市では他市に先駆けて議会インターネット中継をスタートさせるなどの試みは画期的で評価できます。さらに今後も、議会の進行方法など、幅広く具体的な改革を続けることで、多摩地区での存在感が一層増すと考えます。  

                                                                                                             H16.2.17 三宅 英子



議会改革についての意見
1.本会議
  1)一般質問
@「一括質問し、一括答弁する方式」から「一問一答方式」への移行の検討
   議会の活性化のために、さまざまな自治体で議会の新たな試みが進んでいます。これまでの「一括質問し、一括答弁する方式」は緊張感が欠けるやり取りの代表格として取り上げられ、最近では「一問一答方式」を取り入れる自治体が増えています。H16.2月の全国町村議会議長会での「地方議会の活性化に関する調査結果」によると、一般質問で「一問一答方式」を導入している市町村は646町村(25.9%)、壇上での質問の後の質疑に関しては403町村(16.1%)となっています。現在の一般質問などの質問形式を「一問一答方式」へ移行するために、議会運営委員会で先行する自治体の視察などを実施するなどして、検討を始めていただきたいと思います。

メリット: 「一問一答方式」の方が、質問者、答弁者共に焦点が明確になるし、傍聴する人にとってもやり取りがわかりやすくなると思う。(国会の委員会のように)「一問一答方式」の方が緊張感が増しスピーディになるのではないでしょうか。折角、インターネット中継をしているのだから、"市議会をわかりやすく"するために是非検討して欲しい。


A「一問一答方式」に移行する前にすぐできることとして、検討して頂きたい項目

◎ 質疑について、回数制限を設けないようにする。・・・席に戻ってからの再質問の回数を現在の2回から、時間内であれば何回でもできるようにする。

◎議員の質問時間を
「壇上の質問時間(20分)+再質問の質問時間(10分)」の合計時間(30分)として、2つを区切らないようにする(壇上での時間を短くすれば、その分再質問時間が長くできるようにする)。

メリット: 議員側が一般質問の構成などを工夫する余地ができ、聞く側の興味も増す。今の方式だと再質問の時間が短すぎる。市長等は時間の制限がなく、市議の再質問の時間枠が10分ではやり取りが尻切れトンボになることがあり、市民からどうしてかと質問されることがある。

B 一般質問を動画ファイルで一定期間保存、ネットでアクセス可能に(町田市などで先行)。

C 答弁に部長も加える。


メリット: 現在の市長・教育長だけの答弁だと部長の存在感が乏しい。また、いつも同じ回答者だと繰り返しになり、聞く側も飽きてくる。担当部長による具体的な説明を聞きたい場面も多い.
D 答弁者にも制限時間を決める。
メリット: 答弁が簡潔になり、議事進行がスピーディになる。

   2)議場の環境整備
@傍聴席で発言が聞き取りにくいとの声を何人もから聞く。傍聴席での音響面を改善して欲しい。
A傍聴規則で原則は録音・撮影が禁止となっているが、杉並区などですでに実施しているように、原則禁止はやめ「事前の申し入れで許可制」にして一歩進めてはどうか。

B議員の席でのパソコン使用・インターネット利用ができるようにする。

C壇上で一般質問する際に、議員が「パネル」を掲げながら説明できるようにスタンドを備えて欲しい。

C車椅子の傍聴者への配慮

   武蔵野市議会傍聴規則によると「第4条 傍聴人の定員は、概ね一般席108人、車椅子使用者席10人及び報道関係者席16人とする。・・・」となっているが、車椅子利用者が実際に傍聴に来た際、傍聴席がバリアフリーになっていないため、上からしか見ることができなかった。車椅子利用者への対応をはっきりさせ(どこから傍聴できるのかなど)、もう少し配慮して欲しい。

2.議会の図書室・資料などについて
  情報収集や検索は市議の仕事として大きな位置を占めると思います。今の議会の図書室は物置のような雰囲気で、法律関係の図書も古いものが多く、あまり役に立たないし、使い勝手も悪い。この場所をもっと有効に利用できる環境に改善することに、早急に取り組んで欲しいと思います。また、議会事務局の職員の役割として、資料のインデックス化なども併せて是非検討して欲しいと考えます。

@図書室の担当者を2名くらい決め、一時的にやるのではなく持続的に整理して欲しい。
A整理と新たな資料の明確化など・・・不要な資料を片づけ、資料を種類別(法律関係・答申・報告書・決算書etc.)に分類し、見やすく、利用しやすいように整理する。「新着資料」などははっきりと区別して(よく書店などでやっているように)「フラッグ」を立てるなどわかりやすくする。
B議会事務局の書棚・図書室・書庫にある資料の種類分けをはっきりさせ、(2階の市政情報コーナーでやっているように)一覧表にまとめる(今は何がどこに分類されているのかがわからない)。
C委員会で提出された資料をインデックス化して一覧表にまとめ、どこのファイルに保存されているかがすぐにわかるように整理する。
D今年度の上記Cの資料についてはパソコンで検索できるように対応し、今後も計画的に過去に遡ってインデックス化を進める。

E議会事務局で、毎年図書室用に購入する「書籍」について議員にも要望を聞いて欲しい。

F法律(地方自治法・建築基準法など)関係の最新の資料を揃えて欲しい。

Gできれば、
7階のレイアウト見直しの際、現状の和室をパソコン検索ができるようにして、現状の図書室のデスクもパソコン検索室に移す。現状の事務局内のパソコンの場所は集中できないので、是非改善して欲しい。

H議会事務局の新聞の保存期間を2ヶ月くらいと決めて、2階の市政コーナーと同様に期間までのものは新聞毎に束にして図書室に保存。


3.視察の資料

@視察で入手した資料をファイルで分けて図書室で保存し、議員が誰でも気軽に活用できるようにする(現状だと議会事務局にいちいち問い合わせないとわからない)。
Aどのような視察に行っているかがわかるように、市民向けに2階の情報公開コーナーでも公表し、過去の資料もファイルで置くようにする。

4.市議会のHP
@現在の市議会の予定などの情報が遅いのでもっとスピードアップする。
A委員会・出資団体などの視察の予定(日程・場所・目的)も公表する。

5.議会事務局の職員について
@議会担当と庶務担当に分かれているが、仕事が議会担当に偏っている感じがする。担当を分けることが必要かどうかも疑問に思う。図書室の整理・パソコンによるインデックス化などについては現在の庶務担当が分担すると良いと思う。

A各職員の大体の役割を簡単な一覧にまとめて、配布して欲しい。


6.議会報について
@議案等に対する各議員の賛否を三鷹市なみに載せる。