学校内で生徒間のトラブルが相次ぎました。それをきっかけに思い切って11月という年度の途中から、これまで考えてきた人間関係づくりを取り入れたトレーニングを生徒集会にとりいれることにしました。幸いなことに、この趣旨に関して反対する教師がいなかったので、スムーズに行えることとなった。夏休みの職員研修の際に、教師全員でグループエンカウンターを研修したのがよかったのかもしれません。しかし、この集会の企画はわたし一人の担当となり、正直いって非常にきつかったです。

第1回生徒集会のプログラム

最初の全校生徒による、人間関係作りなので失敗はゆるされないという気概をもってプログラムを考えた。学級では行っているものの、やはり学年を超えた規模となると初体験なので難しい。

☆プログラムの流れ。

生徒達をまずは、朝会の隊形で並ばせたあと、この会の趣旨を説明した。ほとんどの生徒は、なんのことかまだわかっていない。しかし、そんなことは気にせず、予定したプログラムに入った。

1.○○先輩(○○さん)に握手

「わたしは最近〜に夢中です。」といいながら握手をしていく。そのとき、あらかじめ握手した人の名前と、夢中になっていることを記入できるような表を書いた紙をわたして、生徒はそれに記入しながらエクササイズを行っていく。

(思ったより生徒の動きはよい。何かに期待している感じだ。)

★握手カード(pdfファイルで公開中)

2.最後の人と向かい合って、じゃんけん質問

○○先輩(○○さん)に握手のあと、最後に握手した人と向かい合わせに座らせる。そしてジャンケンをして勝った人の質問に負けた人がこたえるエクササイズを行った。最初にリーダーが例を示してやるのがよい。質問は、なぜそれに夢中なのか、夢中になっていることに関してのものにする。そうすると、前のエクササイズとのつながりがでてくる。3回質問したら、違う人と交代する。

 

3.基本型4人で他己紹介

2人組の状態から、4人組にグループを膨らます。「基本形4人で」とリーダーが言うのは、「4人組になれ」というと、4人組になれないグループで仲間はずれの行為を防止するために有効なのである。4人になったら円になって、隣の人の紹介をするというエクササイズ。隣の人というのは、じゃんけん質問をしている人なので、その質問を自分なりにまとめて紹介するのである。

4.しゃべらず、生年月日順にならぼう

口を閉じた状態で、生年月日の月日の順に一列になるエクササイズ。ある程度の人数があると人間交流が進むので、4人+4人の8人グループから、4人+4人+4人の12人グループになるとよい。グルーピングのこつは、これまでのグループを壊さずに動かすことです。また、リーダーは、「ここが1月1日で、あっちのドアのところが12月31日です。」とわかりやすく説明するとよいです。

5.ブラインドウオーク

いよいよ、今回の最後のプログラム。それは、ブラインドウオークにした。こころを落ち着かせる活動の意味も考えてプログラムした。2人1組になり、ジャンケンで負けたほうが目を閉じて、勝った人はそっと肩に手を添えてサポートしながら体育館内を歩き回る。もちろんほかの人にぶつからないように。最後に「人から優しさを感じた?」という言葉を添えて、集会を閉じた。


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