第8回生徒集会における人間関係トレーニング

 

いよいよ3年生にとって受験が近づいてきた。そこで、後輩達による、進路達成激励会のときに、人間関係作りを取り入れながら、励まし、高めあう雰囲気を学校全体でつくるエキササイズを考えた。

 

[折り紙に祈りを込めて]

 

 事前に、執行部(2年生からなる)によって、一人20枚×3年生の人数分の折り紙に、生徒氏名印を押していく。一人20枚、同じ色にならないように。生徒の人数分の封筒を用意し、その封筒にも氏名印を押しておきます。準備はこれだけ。

 

 入試激励会での実践。

一通り、会が進行したあと。全校生徒に、折り紙をわたす。誰の名前の色紙がいくかは、わからないように。けっして選んでとってはならないことを、最初に告げておく。

「今から、鶴をつくります。でも、ただの鶴じゃない。この鶴のなかにメッセージをかきます。そして、このメッセージは、受験当日の朝に開いてみてもらいます。折った鶴は、その名前の主の封筒にいれます。」

 受験当日の朝というのがポイントで、生徒たちはそのときのことをリアルに想像して、紙にある生徒にむけてのメッセージをかいていきます。

 他学年でこのエクササイズをするさいに注意しなくてはならないことは、けっしてふざけない。相手の気持ちになるということです。書いたメッセージは、鶴に折ってしまうのでチェックできません。気になる生徒には、様子をみておくことが必要です。

 でも、わたしの実践から、ほとんどの生徒は真面目にかきます。

 明日はわが身だからかもしれません。

 封筒にたまった鶴は、執行部で糸に通し、朝会などで代表者にわたします。


戻る