集会で語る=いじめを絶対に許さない宣言

 

授業中、真剣に話をしていたら、笑われた。何がおかしい?と聞くと、「え、何となく・・・」と、周りの仲間に目配せして、ニヤニヤ。

 軽い笑いだ。人をおちょくった笑いだ。何がおかしいのだ。

 そんな笑いに囲まれて、日々生活を送っていくのか?

 授業中、突然笑いが起きた。何がおかしい?「え、○○が失敗したから・・・・」と、またもあのニヤニヤ。

 何がおかしい?

 これは、こういうときは笑ってはいけないとか、どうとかという問題じゃない。

 人間としての振る舞いの問題だ。あいてを小バカにする、笑いが起こる。笑われた方は、もう失敗しないように緊張する。こんな、雰囲気がこの学年に横行している。

 許せない!

  軽い笑いをする人間ほど、人間らしさの心の重さは軽い。笑いの軽さ

 

 22日の放課後、集会室に二学年全員を集めて、集会をした。

 

   〈昨年のこの学年〉              〈今現在のこの学年〉

 

 

 

 

 

 

 

 


私:「昨年のこの学年と、今現在のこの学年のイメージ。

   何を表していると思う?」

5名が手を挙げた。

Cくん:「・・・まとまりがなくなったというか・・・そんな感じ」

Tくん:「悪いことをする人が増えたというか、正しいことが無くなったというか・・・」

Kくん:「白が正義とか・・・黒が悪とか・・・」

 

私:「今日は、はっきり言うと、このことだけは言いたくて、学校に来た。これは、俺のあなた方に抱いているイメージ。」

 「いま挨拶してくれた人は、昨年の今ごろは、こっち(左の図)、そして今がこっち(右の図)

  今話をしているけど、トチらないように、つっかからないように気をつけてるの。だって、この間、トチったくらいで、嫌な笑いされたから。トチったくらいで、笑ったのは、黒。昨年のあなた達は、こっち(左の図)、そして今がこっち(右の図)。

  今失敗しないように注意して話をしています。だって今日の授業中、失敗したくらいで、へらへらと笑われたから。失敗したくらいで笑ったのは黒色。昨年のあなた達は、こっち(左の図)、そして今がこっち(右の図)。そして、正義。

“正しいことは、正しい”と、時にけんかしても、教室から出て涙を流しながら、正義の訴えを昨年はしていたんだ。正義を通そうとしたのが白。昨年のあなた達は、こっち(左の図)、そして今がこっち(右の図)。

  実は、こうみえても、俺は、正義を通すことに過激なの。ふつふつと自然発生的に、正義が起きてくるなんて思っちゃいない。ルールを破る者には、罰がないと、正義なんてすぐになくなると思っているの。

  昨日、車のナンバープレートを2枚に折る事件の説明がS先生からあったでしょ。そのアンケートに、今の学年やクラスの状況について、このままではいけないと書いてくれた人が、各クラス5人ぐらいいた。全部アンケートはみました。その中で、5人×3クラスの15人が、このままではいけないと、真剣に書いていた。どう?この図(右の図)と同じじゃない。

 これは、宣言。絶対に正義を通す!この白の人たちを、絶対に黒にしない。

  昨年は、黒の人がいても、周りの白のみんながいたから、黒になりきれなかった。今は、反対。白の人は、周りの黒に塗りつぶされる。

  今、俺の話を真剣に聞いていて、みんなこの図(左の図)だけど、心の中はわからない。

「まだおわらねーのかよ。」って思っているかもしれないし、「またこんな話かよ」って思ってるかもしれない。心の中は、こっちの図(右の図)かもしれない。

でも、それでもいい。

俺はね、この白の人に聞いて欲しいんだ。正しいことを正しいと言って何もおかしくない。絶対に黒にはなるな。そのために、俺も宣言する。

 この学年に、絶対に正義を通す!と。

 

 人をさげすむ軽い笑い。どういう笑いと説明されても、うまく説明できない。

 

 

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