ものの名前

貿易ゲーム

教科

社会、総合的な学習、人間関係づくりの集会

 

社会化の授業における実践です。貿易ゲームについては,「貿易ゲーム」で検索するとたくさんのゲームパターンが紹介されていますので,そちらをご覧ください。わたしは今回,”南北問題”の授業において,活用しました。紙を切って,輪を作り,鎖状にしたものを製品とします。はさみやのり,定規,鉛筆などの技術力はあるが,原材料である新聞紙がわずかにしかない先進国。はさみやのり…などの技術力は無いが,新聞紙という原材料が豊富な発展途上国。そして,その中間に位置する新興工業国などに分けて,それぞれ鎖を生産して,世界銀行に売りながら,国民総生産(GNP)を上げていくというルールにします。説明は,あらかじめ大統領役の生徒にプリントでわたして,極力教師の説明は省きます。生徒達がとる,自然の行動から,実際の国際社会にたとえると今の行動は何にあたるのかを考えることができるからですね。お金は,子ども銀行のお金を大量にコピーして使うと,リアル感がでて喜びます。道具の貸し借りは,お金で要求することを述べておくことによって,授業が始るとあちらこちらで,国同士の交渉が始ります。授業の後半には,ホッチキスを先進国に売ることで,産業革命がおきます。国際社会の理解を実体験するだけでなく,国際人としての必要な力などを考えさせる授業にもなります。世界(欧米)では,もはやスタンダードになっている授業です。

今回の授業で生徒が認識した現象。

ほんの1例ですが,面白い授業となりました。生徒が自ら気づき,発見する授業。日本の教室にも,多く取り入れたいスタイルです。

まずは、鎖を作ろう!!


戻る