ものの名前

空き缶のふたにある点字とは?

教科

総合的な学習、道徳

 

ある日、家でビールを飲んでいたら、6歳になる長男が面白いことを言ってきたんです。「ねえ、ビールの缶のふたにあるぶつ 
ぶつなんだかわかる?」って。ぶつぶつは点字だということはわかりますが、どうやらテレビにドラマの中でこの点字について
説明があったようなんですね。

「この点字、なんて書いてあるんだろう?」と長男。

「たぶん、“こっちが口をつけるところですよ”という記号じゃないかな」とわたし。

「違うわよ。きっと“おさけ”と書いてあるのよ。」と妻。

「やっぱり“ビール”じゃないかな。」と長男。

ちょっとした家族会議になりました。

面白いので、サッポロビールにメールを送ったところ、親切に説明してくれました。こんな身の回りにある疑問からテーマをみつ
けて、福祉や社会保障などを考えるスタートにするのもいいでしょう。

「サッポロビール会社の説明」

缶のふたのぶつぶつとは?

これは、点字で「おさけ」と入れております。
目の不自由なお客様、特に未成年のお客様が謝ってご購入されたり、お召し上がりにならないようにという目的があります。
黒ラベル135ml缶は、点字の大きさより「さけ」の2文字を入れております。
おさけという点字では、日本酒をイメージしてしまうので、ビールの方が親切では?というご意見もお寄せいただきました。
しかし、サッポロブロイ、冷製辛口生などの「発泡酒」は点字の文字の大きさの関係上、缶のふたに「はっぽうしゅ」と点字
でご案内することができないこと、容器の側面や缶底には点字を入れることが困難であること、そして第1の目的は「目の
不自由な未成年者の生活を守る」ことより、「おさけ」を導入しております。

 

サッポロ社のHPには、消費者の疑問に答えるサイトがあります。恵比寿駅は“EBISU”なのに、エビスビールは“YEBISU”
と書くのは何故だとか、なかなか楽しく教材作りのヒントになりそうなQ&Aもあります。

サッポロHPは、

http://www.sapporobeer.co.jp/

 


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