ある剣についての小咄

「フリオニール!」
「ああ、バッツか。なんだ?」
「お前、今装備してる武器弱いまんまだっただろ? 新しい剣が手に入ったから、これ使ってくれよ」
「ありがとう。使わせてもらう」

「ところで、これはなんという剣なんだ?」
「ブレイブブレイド」
「えっ」
「えっ」

「まぁいいや。とりあえず渡したからな。じゃ」
「ちょっ、待てバッツ!」
「なに?」
「ブレイブブレイドは、お前のEXバースト技の時に持っている剣じゃないのか? あの赤い」
「これ?」

「そう、それだ」
「これもブレイブブレイドだけど?」
「??? どういうことだ?」
「さぁ?」
「さぁ、ってお前な……」
「気にしてもしょうがないし。じゃ、おれジタンたちのところに戻んないといけないから」
「あ、ああ。ありがとうバッツ」

「強い武器には違いないし、ありがたく使わせてもらうが……。なんか変な感じだな」
「こんなとこにいたッス! フリオニール!」
「ティーダ」
「セシルたちが、今後の進軍予定がどうこうって探してたッス。って何持ってんスか?」
「ああ、これは――」

2013-01-27
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